小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』5/21(火)【第5話 小さな心の変化】
2日連続で立ち寄ったイタリア料理店で、
昨夜から、今朝にかけての出来事を
思い出していた。
そして、パスタを口に運んだ。
今朝、顔をあわせて以来、今日は晴香と
言葉を交わすことはなかった。
朝一番、声を掛けてきた晴香は、
どことなく、普段より親密な感じがした。
一夜をともにしたことで、
自分に接近しようとしているのか?
などと考えたが、どうやら杞憂だったようだ。
その後見る晴香は、昨日までと
なんら変わった素振りはなかった。
昨晩のことが病院に知れたら?とも思った。
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