(第2回)大学入試に教科「情報」が導入予定!その市場への影響力とは
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プログラミング教育=教科としての「情報」の位置づけの変化
前回のコラムでは、現状のプログラミング教育市場成長の抑制要因となっている消費者心理について触れつつ、「今後、その要因がなくなり、市場が飛躍的に成長する可能性がある3つのポイント」にとして以下の3つをお伝えいたしました。
・政府が打ち出した教科「情報」の大学入試導入の具体化
・小中高生のIT技術を駆使した技術者・開発者が活躍して世間で認知され話題となる
・家計負担が少ない低単価×高品質のプログラミング教室の普及
この3つの内、今回のコラムでは教科「情報」の新大学入試導入についてお伝えしたいと思います。
まず、教科としての「情報」に関する最近の主なトピックを確認してみましょう。
・2018年5月:
未来投資会議において「大学入学共通テスト」にプログラミングなどの「情報」科目を導入する方針を確認 (2024年度以降目安)
・2018年7月:
大学入試センターが、教科「情報」におけるCBTを活用した試験の開発に向け、情報関連学会の大学・高校教員から具体的な問題素案を募集(高校では2022年度から共通必履修科目としてプログラミングを含む「情報I」を新設)
この数か月でプログラミング教育に関する状況が速いスピードで変化しています。
実は、近年話題になりました「プログラミング教育の必修化」と今回発表された「大学入試への導入」とでは、市場に与える影響力が全く異なります。
「プログラミング教育の必修化」と「大学入試への導入」とでは、市場成長に与える影響力が数倍~数十倍程度の違いになるとお考え下さい。
「大学入試活用」が市場に与える影響の大きさ
実は教育ビジネスの市場を考える上で、「必修化」以上に市場を大きく左右するのは、「教科化」であり、さらには「高校・大学入試での採用」です。
以上の3つの段階を簡単に説明しますと、
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