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『必殺シリーズ始末 最後の大仕事』石森史郎先生も参加されたインタビュー集!

立東舎から刊行されている「必殺シリーズ」の第3弾が発売となりました。
今回の『必殺シリーズ始末 最後の大仕事』は『必殺仕事人』以降にフォーカスされたインタビュー集になっています。

著者は『映画秘宝』などにも寄稿されているライターの高鳥都さん。立東舎の「必殺シリーズ」のシリーズでは、既におなじみです。

大好評の『必殺シリーズ秘史 50年目の告白録』『必殺シリーズ異聞 27人の回想録』に続く第3弾。今回もキャスト、スタッフにインタビューの名手・高鳥都が激しく迫ります。おなじみの京都映画(現・松竹撮影所)のスタッフから『必殺仕事人』以降に参加した関係者まで、総勢40名の証言が目白押し、大増ページでお届けいたします。空前の仕事人ブームを再検証、またも必殺シリーズを見る新たな楽しみが開示されることでしょう。

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本の装丁もかなりエッジが立っています。
表カバーを開くと、赤地に黒字で書名がドンっ!と目に飛び込んできます。

スタイリッシュなデザインで、必殺シリーズの本に非常にマッチしていると思います。

また、私の師匠である石森史郎先生も脚本家の一人としてインタビューに参加されております。
更に石森先生のお弟子さんである中原朗さんのインタビューも!
私の兄弟子にあたる方ですが、実はまだお会いしたことがなく、個人的にも貴重なお話しが満載でした。
石森先生がお元気なうちに、いつかお二人の対談も聞いてみたいです。

なお今回、私は石森先生のインタビューにも同席をさせて頂きました。
某駅で待ち合わせをしてから、インタビュー場所であるホテルのロビーまで徒歩で向かいます。

ここで印象深い出来事がありました。

道すがら、宝くじ売り場を発見した石森先生は、突如立ち止まったのです。困惑する周囲をよそに、宝くじを購入されました。

石森先生と私の関係は20年ぐらいにもなりますが、宝くじを買われる人だとは知らなかったので、少し驚いた次第です。

人間は他人を理解しているつもりでいても、全く足りていないのが常なのかもしれません。
ドラマを書くことは、人間の深淵を綴ることとイコールです。「必殺シリーズ」が長らくファンに愛されている理由は、そうした深淵が描かれているからに違いないでしょう。

宝くじを購入された石森先生の背中を見ながら、つらつらと考えた次第です。

さて、発売された『必殺シリーズ始末 最後の大仕事』は、資料的価値も極めて高い超ド級のインタビュー集となっております。読み進めると、人間の深淵も垣間見えてきます。
オススメです!

石森先生との写真を撮って頂きました!


【参考記事】

■90歳の脚本家・石森史郎先生の動画インタビュー

■劇場版『銀河鉄道999』の脚本紹介

■総執筆本数1000以上!脚本家・石森史郎先生による創作のヒント


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