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『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』ポテトチップスから、団塊ジュニアの歩みが見える

『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』は、ポテトチップスという身近なスナックフードが、団塊ジュニア世代の人々と共に歩んできた物語を描いた新書です。ポテトチップスが日本の食文化に与えた影響や、その普及の背景について、緻密なリサーチと洞察力を持って解き明かしています。

著者は「新書大賞2023」で第2位を獲得した、『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ─コンテンツ消費の現在形』の稲田豊史さん。
初めて日本に紹介された時代から現代に至るまでの道のりを詳細に解説し、ポテトチップスがなぜ国民食となり、多くの人々に愛されるようになったのかを、丁寧な分析をおこなっています。

キーワードは、団塊ジュニア。

彼らがポテトチップスとともに成長してきました。人生の節目節目で、ポテトチップスがあったのです。
単なるおやつや軽食ではなく、日本人の生活や文化において重要な位置を占めていることを再認識させられます。また、本書ではポテトチップスが持つ「共感」という要素にも焦点を当てています。ポテトチップスは、手軽な食べ物でありながら、多くの人々にとっての懐かしさや心のよりどころとなる存在となりました。

著者の情熱と緻密な調査によって描かれるポテトチップスの物語。
本書は、食の普遍性と日本の社会変遷を探求する旅に読者を誘ってくれる一冊でした!

【告知】

『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』を書かれた稲田豊史さんをゲストにお迎えした、オンラインサロン「シナリオランド」のイベントを開催します。
ぜひお気軽にご参加ください!

「映画を早送りで観る人たち」対策会議 ~映像視聴とシナリオのこれからを考える~ ゲスト:稲田豊史 7/29開催!


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