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『THE SENCE OF WONDER』 創作の原点

こんにちは!みき亭です。
ゆるゆると週1投稿を目指しております。いよいよ”読書の秋”到来!っということで、今日は愛読書について書こうと決めました。よろしくお願いします。

私は、音楽療法士の仕事のほか、作曲活動をライフワークにしています。毎日毎日、あーでもないこーでもないと試作を続け、自分にとって「コレだ!」というサウンドが聴こえてくるまで、一曲一曲、向き合っていきます。迷走し始めると、悶々と抜け出せないこともしばしば。そんな時、「みき亭!私を思い出して!」と本棚から声が聞こえてきます。今日は、そんな私を気にかけてくれる本について、思いの丈を書きたいと思います。

レイチェル・カーソン

『センス・オブ・ワンダー』は、アメリカの海洋生物学者であり、ベストセラー作家であるレイチェル・カーソンが残した最後のメッセージとなった本です。

「子どもたちの五感の回路を開いて、美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見張る感性、発見の喜びに胸をときめかせること、感激すること、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力を育ませよう。」一部引用

この本は、子どもたちへの環境教育のバイブル的な存在ですが、私たち大人にも必要なメッセージが詰まっている思います。カーソンは、地球の美しさと神秘を感じ取れる人は、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることは決してないと断言しています。そして、自然に触れるという、終わりのない喜びは、全ての人が手に入れられるものだとも言っています。

自然と音楽があったから、元気を保てている

私は、子どもの頃から野山を駆け回ることが好きでした。素晴らしい風景を見ると、見ているだけでは飽き足らず、その風景を全部食べてしまいたい!とすら思っていました。ピアノの練習をしている時も、素晴らしい響きやフレーズに感動すると、自分のお気に入りの風景を思い浮かべて、イメージを重ね合わせて表現していました。その時間は、誰にも邪魔されない特別な時間だったのです。学校で辛いことがあっても、ピアノの先生から厳しいことを言われても、我関せず、元気を保ってこられたのは、この時間があったからだと思います。

五感が刺激される場所を求めて

実は、今でも野山を駆け回ることが大好きです。今は、風景を全部食べちゃう代わりに、その風景を自分の中に取り込んで、人と自然との関係を物語にして、楽曲を創作しています。その風景は、絶景とは限りません。ご近所の何気ない風景に美しさを感じたり、足元の小さな植物から神秘を感じることもあります。息詰まった時は、家に閉じこもりがちになりますが、そういう時こそ、全部投げ出して、えい!と外に出てみる。そして、自分の気持ちの赴くまま、五感が解放される場所を求めて散歩します。

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センス・オブ・ワンダーは、私の生命の源

「地球の美しさについて深く思いをめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きとした精神力をもちつづけることができるでしょう。」一部引用

生命の神秘に触れると、今、ここに自分が存在している奇跡に感謝する心が生まれ、「命」を繋いでくれた両親や祖先への感謝におのずとつながっていきます。人間関係に疲れたり、時に苛立ちを覚えたり、自暴自棄になることがあっても、命に対するリスペクトが根底にあることで、生きとし生けるものに対して愛おしさを感じられる心の状態に、いつか必ず戻ってくることが出来ると思っています。

人生の目的であり、帰ってくる場所

地球の住民として、”自然と音楽と人とがハーモニーするかけがえのない時間”を創作していくことが人生の目的となりました。そして、帰ってくる場所でもあると思っています。

人間を超えた存在と触れ合う喜びや、ときめきを感じる心の大切さについて、発信し続けている『THE SENCE OF WONDER』は、これからも私を支え、励まし、気にかけてくれる愛読書です。

最後まで、お読みくださり、ありがとうございました。






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