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記憶の定着で脳の活動パターンを細胞変化させ、人生をリデザイン変化させる。

記憶の定着で脳の活動パターンを細胞変化させ人生をリデザイン。

次に短期記憶と別に長期記憶を形成する意味を考えていきましょう。長期記憶は時間をかけてゆっくりと固定化されると言う仮説はほぼ間違いないことがわかってきています。脳機能に影響を与える治療や障害が原因で、長期記憶の形成が影響されたと言う臨床知見や実験的結果が存在するからです。さらに、記憶が学習の後、時間をかけて固定化されることをもっと直接的に示す証拠も見つかっています。イスラエルのアビカーニとドブサイは、人の被験者に比較技能が必要な訓練を行いました。しかし、訓練の結果は8時間経った時点では現れず、翌日の方が良かったと報告しています。しかもその技能は数年間失われなかったのです。近年、人の脳の働きは、回答せずに、画像として見る、PETやFMRIが進歩してきました。これらを使った脳機能画像の研究では、学習後の何時間にもわたって、人の脳神経に変化が見られたと報告されています。

ある実験で腕と手を使う訓練をした直後で、運動機能そのものにはまだ改善が見られていない時でも、脳活動は変化し続けていました。訓練後、何時間もかけて時間とともに別々の脳部位が徐々に活動していくことが明らかになってきている。脳の活動は、大脳皮質、全頭前野から大脳皮質運動野と小脳皮質に移ってきました。運動技能を固定化するときには、訓練開始時に活動していた部位とは、別の部位が関与しておりその活動が増加することによって、その技能に必要な脳の情報処理を定着させている事実がわかったのであります。

重要な記憶の固定化の意味

私たちの脳のような生物学的システムが速やかに長期記憶を形成できない理由は特にないと思われます。しかし、これまで繰り返し述べてきたように、動物は実際には時間をかけて長期記憶を形成しています。ですから、記憶を時間をかけて固定化することには、何らかの適応的な意図があったため、自然淘汰の中でも残存してきたのであると考えます。後に上で詳しくお話しする予定ですが、記憶をゆっくりと固定化することによって、学習に引き続いて起こる神経生物学的反応が記憶の強さに影響し、それを経験として役立てられることがいろいろな面で都合が良いということがかなり見つかってきています。 記憶は、訓練直後の処置によって阻害されるだけでなく、増強もされると言う事実が多数明らかになり、この仮説を強力に支持しています。
個人にとって生存するために重要なことを意志を持って記憶するのであるから、固定化された長期記憶は、その人の人格や価値観そのもを意味している。この意味の重要性を理解していないとたくさんの時間を失うことになる。

経験を長期記憶に組み込まないとどうなるのか

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