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家を出たその後。固定観念を取り払って新しい自分へ。

前回の記事はこちら。

2017年2月に家を出たところで前回は終わりましたね。

引っ越したときの話

家を出ていった2017年2月12日の前から家具家電は揃えていて、準備が整ったということで家を出ました。

この日はとても寒かったのを今でも覚えています。

とりあえず新しい部屋に引っ越したのはいいですが、エアコンをいれても寒い。気持ちも沈んだままのスタートだから余計にしんどかったんですよね。

引っ越せたとはいえ、まだガスは通っておらず家でお風呂にも入れない。近くに銭湯があるわけでもなく、その日は結局お風呂に入ることもなく過ごすことに。

また前回少し出てきていた別に気になっていた女性とは仲良い感じではあったと思いますが、恋愛的にうまくいってるわけでもなく、その点でもまた気持ちが落ち込んだりしていました。

ものすごく自分がみじめな気持ちになって過ごしていた時期だと思いますね。自分の弱さとかみじめさとかそういう悪いところしか見えなかったです。

結局その日、新しい家で眠りについたのですが、慣れない環境ということもあって、なかなか寝付けずで、眠りも浅かったと思います。

翌日に脱毛(下半身)に行ってたのですが、体調も悪いからか、今までで一番痛かったですね。後にも先にも。体調管理ちゃんとするのって改めて大事だなと思わされました。

そんな感じでなんか気分的にも踏んだり蹴ったりな感じになり、もやもやした気持ちを抱えながらも一旦もともとの家に帰ることに。

戻ってみると、慣れたところだからか当然落ち着くわけです。注文住宅にしているぐらいだから快適なのは当たり前。

ということでたった1日で終わってしまうことに。

話し合いは続く

家に戻ったとはいえ、結局もやもやした気持ちが晴れることはありません。

だからここからも毎日話し合いしていたと思います。毎日のように深い部分での話し合いをしていたことで、気付いたこともあります。

今まで本音で話し合ってることってほとんどなかったな、ということ。こちらが相手に合わせすぎてたところもあったと思います。少々のことだと普通に許容できてしまうため、そのときはなんともなくてもそれが小さなストレスになって積み重なってたのかもしれません。

毎日深い部分で話をするとお互い理解できるようになってくるため、妙な連帯感が出てきます。話し合うときは感情的になりすぎて議論にならないということはなかったため、毎日いい話ができていたんだと思います。

宗教のことがきっかけでこのような状況になっていることも全部伝えたし、他に気になっている女性のこともすべて話しました。

そうやって話し続けているとだんだん気持ちが整理されてくるんですよね。

自分にとって2つ重たいことがあったから気持ちがごちゃごちゃになっていたのもあると思います。話すことでそれを整理できたのはありますね。別々の問題だということも気付いたかな。

結局そうやってなんでもオープンに話せるようになったことで、逆に夫婦の関係性がよくなりました。自分の気持ちがラクになったのもあると思います。これを言うのはよくないだろうな、とかそういうことを考えてストレスになるのがなくなりましたから。

恋愛は結局うまくいかず

その間、気になっていた女性とは定期的に会って話したりしていました。奥さんはぼくの気持ちを知っている状態で。

このことも話し続けていると、なぜか奥さんのほうがぼくとその女性がうまくいくように応援しているという立場になるという不思議な状況になりました。

「え、それでいいの?」という状況ですよね。まったく想定していなかった事態になり、このことでも混乱したりしてました。

とはいえ奥さんに対しては気持ちが切れていますので、逆にラッキーぐらいに思ってましたけどね。

話を戻しますが、2017年4月まではその女性と定期的に会っていましたが、もう難しいかなと思うことがあり、結局は疎遠になってしまいました。

ちょっと誤解を招くような離れ方をしてしまったのが気がかりで引っかかっていたのですが、2017年11月にまた会うことができ、いろいろ話してスッキリしましたけどね。その人とは2017年4月以降その1回しかあっておらず、今はほとんど連絡もしていません。

なぜか恋愛相談されやすくなった

いろいろと悩みが多かった時期を終えて、気持ちも普通の状態に戻ってきました。2017年3月ぐらいからはようやく仕事にも手をつけられる状態になって、少しずつ元気になってきたんですよね。

ただ、悩んでた時期は相当悩んでて、会社を辞める頃よりも深い悩みだったと思います。ほんとこの時期はつらかった・・・。

でも乗り越えてしまうとその前とは違う自分になったと思います。

特にこのことを自分から他の人に話すことはなかったのですが、誰かと会って話を聞いていると、この頃から恋愛とか家庭の悩みを相談されることが増えました。不思議と。

ひと通り話を聞いたあとで信頼できる人であれば自分の事情も話したりするようになってきたのもこの頃ですね。

そうやって人の話を聞いていると男女関係ってほんとに悩みが多いんだなと実感させられました。今までそういう話を聞くことがほとんどなかったため、考えたこともなかったですが、いろいろな思いを抱えながら生きている人が多いのもわかりましたね。

恋愛や家庭に対する固定観念をなくす方向へ

これまでのことで自分自身が今まで思っていた当たり前のことを改めて考える機会になりました。

特に考えるようになったのは人を好きになるということ。よくよく考えたらパートナーがいようがいまいが関係なく、人を好きになることってあるよな、と思うように。

「1対1であるべきとか誰が決めたの?」とか考えるようにもなりました。結婚制度の仕組みとかも。

人間の本能レベルとか欲求レベルで考えると、制度とか固定観念とかってあとから決められたものだから、必ずしもそれが自分に当てはまるとは限らないものです。制度・固定観念自体が悪いものではないと思いますが、それにとらわれすぎてしまうのもどうかと思うようになりました。

仕事に対する考え方は柔軟にやってきたつもりなのに、こと恋愛や家庭のことになると従来の考え方を疑問に思うことなく過ごしてきたと考えるようになりましたね。

今までの自分を振り返っても、街中できれいな女性が歩いていたらついつい目がいってしまうし、話してていい感じだとなんかいいなと思うことはありました。(今も普通にある)

でも今までだとそういう感情が起こることが悪いことだと決めつけていたんですよね。パートナーがいるから、という理由で。そりゃそうなんですが、完全に悪いと決めつけるのもどうかと思うようになって。

もちろん結婚したときはそんなこと思ってもいませんでしたよ。

やがて、こういう考え方の話も夫婦でするようになりました。もう1回今回のようなことが起こってしまった以上、次に同じことがないなんて、100%ないとは言い切れないわけです。

「絶対ない」とか言うほうが逆に誠実ではないと思っているぐらいで。

こう思うようになるのも自分の中で葛藤がすごくありましたが、話し合っているうちにもう認めるしかないと思うようになりました。

こんなことを考えるようになったときに思い出したのが「ポリアモリー」という概念。

参考:ウィキペディア

もともと知ってはいたものの、ぐるぐる考えているうちにそういえばこの思考に近いよなと思うようになります。実際にオフラインのイベントに参加してみたりして当事者の話を聞くとすごくしっくり来るんですよね。

この考え方はぼくだけではなく奥さんも普通に共感できると話していましたし、自分もイベントに参加してみたいとも言うぐらい。

当事者同士、隠しごとするなく、誠実な人間関係でいれるのであればそのほうがいいよね、別にお互い別のパートナーがいても全然いいんじゃない?という感じで話がまとまることに。

2017年4月ぐらいにはお互いそういう考え方になるようになったと思います。やはりそのほうが変に隠しごとすることもないし、ストレスがないです。

(ということで、パートナーはいつでも募集中という状態ですw)

また、今回の件をきっかけに考え方も見直しました。

恋愛でも仕事でも一緒だと思っているんでうが、変に関係性がこじれてしまうのは、お互いに相手に期待しすぎているからじゃないかと思っています。

また、必要以上に気にしすぎてしまって、相手の行動を制限してしまったりするのもよくないと思います。

いくらパートナー関係にあるからといっても、もともとはそれぞれ個人の意思があるわけで、それを最優先したほうがいいと思っています。その結果お互い一緒にいるほうがいいのならいればいいだけで。

個人的に「関係性の定義」と思っているのですが、彼氏彼女旦那奥さんみたいなお互いの関係性を定義してしまうから、その関係性に無意識のうちに引っ張られすぎてしまうんじゃないかと思ったりしてます。

だから今の自分は、仕事やプライベート、どういう関わり方をするかに関わらず、変にお互いの関係性を決めないようにしておこうと意識してますね。

仮に誰かと恋愛っぽい感じになったとしても、べつに無理をして自分だけを向く必要はないし、他の誰かもいいと思うのであれば、それでいいと思っています。相手がそのほうが幸せならば、それを応援してあげたいと思うじゃないですか。

逆に自分もいろいろと気持ちが変わりますし、相手に行動や考え方を制限されるのも苦手なので、相手に迷惑をかけないことは最低限意識して、自由にしていくつもりです。

パートナー関係も1対1である必要もないし、1対多・多対1・多対多でもいいと思っています。当事者同士が納得するなら。

家族も親と子供だけで暮らさないといけないわけでもないし、別に他の人が一緒に住んでもいいんじゃないというのは2012年ぐらいから思っていました。家事とか子育ても分散できたほうがいいでしょうし。

今はこのように考えていますが、この考え方もいつか変わるかもしれません。考え方の枠に自分を当てはめるのではなく、普段の生活の中で出て来るささいな疑問などを無視せずにそのときどきで変化させていくのが大事だろうと思っています。

ある程度は考え方がまとまりましたが、もやもやした部分が完全に消えたわけではありません。家庭の宗教の問題をきっかけに気持ちが切れたところは変わってないですからね。

1日だけで出ていった部屋の行方はいかに・・・!

読み進めている上で疑問に思うことはありませんでしたか?

そう、出ていった部屋をどうしたか。

たった1日で出ていってムダじゃない?と思ったかもしれませんね。

これにも話の続きがあるんです。当然1日だけで戻ってしまったので、すぐに解約でもしたんじゃないかと思ったかもしれません。

せっかく借りた部屋、そのまますぐに解約するのもどうかと思って、他に活用方法がないのか考えていました。ビルのオーナーさんがすごくおもしろく素敵な考え方の人というのもあって、すぐこのようになるのは申し訳ないのもありましたね。

話を遡って、部屋を出ていった翌週(2017年2月中旬)に長崎に行くことがありました。そのとき一緒に行ってた人の友達も交えて食事しようということになり行ってきたのですが、そこでの出来事が大きく今後を左右することに。

紹介してもらった人、いろいろな事情で精神的に落ち込んでいて、この先の人生どうしようかと悩んでいたんですよね。なかなか深刻な話で聞いてて大変だなという思いしかありませんでした。

その数日後、その人がもう長崎から出て行くという話になります。出ていくといっても場所どうするの?という話になったときに、一緒に行ってた人がうちの余った部屋を冗談交じりでおすすめしていたことがきっかけで神戸に来ることに。

ぼく自身も部屋を使ってもらえるのであればうれしいですし、その分の仕事をしてもらえるならいいかなと思って話がまとまったんですよね。

ということでその人が2017年4月に神戸に引っ越してきてぼくが借りれた部屋に住んでもらうことになりました。

ちなみに仕事は表に出ない裏方・事務的なことをお願いしていました。だからライターとか編集とかではありません。

家賃を負担する分仕事を、というのはこのときに思いついたことなんですよね。

ちなみに2018年3月末にアシスタント募集かけて住み込みでも可能みたいな条件もありましたが、それは神戸に引っ越してきた人がまた引っ越したからです。

今はその人と一緒に仕事しているわけではありませんが、べつに人間関係がこじれたとかではありませんし、今もたまに会っていろいろ話せる友達みたいな感じですね。

結局アシスタント募集では住む人までは現れなかったので、解約することになりましたがw

とはいえ、その部屋を紹介してもらった不動産会社さんのご縁でまた違うおもしろい物件の話も出てきたりしてるので、どこでどうつながるかわからないものだなとしみじみ思ってる今日このごろです。

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2018/11/20 番外編を1つ書きました!

他にも続編とか、いろいろ書けたら書きます。

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