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経営理念をお客様に魅せても商品・サービスは売れない!

会社経営をやっていくうえで大切な要素のひとつが「経営理念」です。

ただ、その経営理念の本当の役割や意味を理解していないと、独りよがりなビジネスになってしまうんですね。

結論から言えば、経営理念をお客様に伝えても意味はない!ということ。

まず、経営理念がなにかと言えば、そのビジネスで達成しようとしているビジョンを具体的な行動に落とし込んだ指針で、これは経営者やそこで働く従業員にとっては大切なものです。

現在のように世の中がすさまじいスピードで変化し、次々に新しいツールやブームが生み出されてると、ついついそれに乗っかり流されてしまって、結果的に何をしようとしているのか自分たち自身がよくわからなくなり、その結果顧客から選ばれなくなり忘れ去られていくという負のスパイラルに陥りやすくなります。

そうならないために経営者と従業員にとっての進むべき道を具体的に示した指針が必要なんですね。

そう。つまり経営理念は内々のためのものなんです。

では、ここで質問です。

直近で、あなたが「これ欲しい!」と思って買った商品を思い出してみてください。

日常の消費材(日用品や食品など)ではなく、趣味のものや、家具や車、バイク、洋服、バッグ、アクセサリーなどなんでも構いませんので、一番直近で自分が「これ欲しい!」と熱量を持って買ったものは何ですか?


では、もうひとつ質問です。

その商品を販売・製造する会社の経営理念をあなたは知っていますか?

おそらくほとんどの人がNOと言うでしょう。

そう。僕らはその企業の経営理念を購入動機なんかにしていなんですよ。

僕ら消費者が欲しいのは、その商品・サービスを購入することで「どうなれるのか?」「何が満たされるのか?」という、心から渇望しているゴールに連れて行ってくれること。

その商品を買えば、ある欲求を満たしてくれる。そのゴールに連れていってくれるとあなたが感じたから、その商品が欲しくなって買ったんです。


つまり顧客に魅せるべきものは経営理念ではなく、自社の商品・サービスを購入することで「どうなれるのか?」「何を得れるのか?」という顧客が潜在的に求めているゴールです。

そこをはき違えてしまうと、消費者からは「まぁ大そう立派なことを言ってるけど、自分には関係ないや」と見向きもされなくなってしまうでしょう。

実際に、時々見かけるんですね。

経営理念をお客様が見るホームページのトップに大々的に掲げていたり、会報誌や情報発信で、それを一生懸命伝えてるところを。

それを見るたびに「いや、それちょっと違うんだけどなぁ…」といつも思います。


ビジネスをするうえで絶対に忘れてはいけないのが“顧客視点“です。

お客様が何を見て、何を求めているのか?

そのお客様の視点に立って商品・サービスを魅せていく。

そのビジネスを時代のニーズに合わせて進化させながら、経営を盤石なものにしていくために、内々の指針として経営理念を掲げる。


ここをはき違えると、独りよがりなビジネスになってしまい、いずれ顧客からそっぽを向かれてしまうでしょう。


あなたのビジネスでは、顧客が求めるゴールを魅せれていますか?




改めてビジネスの魅せ方や在り方を見つめ直してみるのも、いいと思います。

顧客のゴール設定やビジネスの見直しは、ココソラ経営コンサルティングにお気軽にご相談ください。


吉川正三 ココソラ経営コンサルティング 代表


リットリンク

オフィシャルサイト
https://cocosora-consulting.jimdosite.com/




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