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低気圧不調はバランス思考で|ココカリ心理学コラム

どんより雲り日は、頭痛がしたり、身体が重かったりします。私、低気圧不調もちなんですよね。天気は馬鹿にできなくて、ロンドンでうつ病が多いのは気候との関連が高いというし、雨が降ると古傷が疼いたり腰や膝が痛くなるのは本当にあります。不調に囚われ過ぎるのもよくないですが、逆に鈍感すぎるのもまたよくないことです。

ちなみに低気圧不調は、主に気圧変化によって体内の水分バランスが乱れることで起こるとされています。血管拡張による神経圧迫で「頭痛」が起こり、気圧低下が内耳で知覚され自律神経が乱れることで「だるさ」や「めまい」が起こります。対処法としては、耳のマッサージ、ぬるめのお湯で入浴、漢方薬等があります。

強迫性障害を患うクライエントのお話を聴いてよく思うのは、刺激に対する反応に囚われ過ぎるとそこから離れなくなるよな、ということで。適度に手放す技術だったり、刺激を刺激のままにしておける耐性が必要なんです。

低気圧不調でも、朝起きて今日はなんかしんどいなと思って、しんどい…しんどい…しんどい…と囚われていると、やがて身体が動かなくなります。かといって、意識を鈍化させて普段通りに行動すると、突然フラッと倒れてしまったりする。極端はよくないよという話です。しんどいながらも少し動いてみる。それでやっぱり厳しかったら休めばいい。眠れなくなったり、食欲不振になったり、思考や判断が鈍くなったら病院へ行けばいい。やり過ごせそうならやり過ごせばいい。これくらいのバランス思考がもてると最高だと思います。

囚われ過ぎないことが大切です。多少の不全を放っておける耐性を、心理カウンセリングや自律訓練法で身につけましょう。

違和感を敏感に察知できることは、早期発見・早期治療に大いに役立ちます。違和感を経過観察できる耐性を持てるとなおよしです。やり過ごせそうなのかどうなのか、身体とこころに聞きながら、落とし所というかいい塩梅を探る姿勢で梅雨を乗り切りたいですね。

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