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発達心理学を教える非常勤講師になった|ココカリ心理学コラム

先生として教壇に立つ人生になるとは想像できませんでした。ご縁に感謝です。

医療系の専門学校で発達心理学の講義を受け持つことになりました。第2講まで終わりました。生徒の皆さんが真剣に取り組んでくださるのが救いです。資格試験に出そうなところを強調しつつ、心理学の興味深さが伝わるような内容に、ブラッシュアップしていきます。

教科書を読んでで初めて知ったんですけど、発達心理学って、元:児童心理学なんですね。私が大学2年生の時に受けた講座名が児童心理学でした。1年次にとった心理学概論は基礎心理学すぎて面白いと感じられず、代返頼みまくりの不真面目学生でしたが、児童心理学は皆勤出席しました。ヒトの発達が、生理面と精神面からまた時間軸に沿って学論化されていて、毎回の授業が興味津々でした。

発達心理学を定義すると、生物の一種として生まれた「ヒト」が、社会や文化をまとった「人」として、他者と関わりながら育ち、育てられ、次の世代を育み、死に至るまでの、心の発達の過程を考究する学問、となります。昔の発達心理学研究の対象はせいぜい青年期までで終わっていたけど、最近では教科書の老年期に結構な頁数が割かれているので、老年心理学専門の私としては腕が鳴ります。

あとは、生徒さんの年齢が10〜40代なので、成人期について、発達心理だけでなく社会心理も絡ませたいです。私が会社で働く従業員のメンタルヘルスの仕事をしている中で、学校から社会への構造変化を知らないがゆえにアジャストできず体調を崩す方を目の当たりにしています。ストレス・気分障害・精神疾患などの知識と予防、発達障害・パーソナリティ障害などからみた対人関係などの心理臨床的な情報や、社会人として働いていく中でこの先に出会うだろう壁、つまりアイデンティティ課題・中年の危機・悲嘆のプロセスなども、伝えていきたいです。

教鞭を振るうなんて、やりたくてもなかなか機会に恵まれないものです。巡ってきたチャンスはものにします。自分の引き出しが増える喜びを感じつつ、生徒さんや学校に対して私の最大限をご提供します。どうぞお付き合いくださいませ。

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