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永遠のオアシス


毎日、とりとめなく、意識に浮かんでくるものがあります。

無意識に握りしめている不安や恐怖が、顕在化するスピードが日々とても早くなっていて、気付いては手放し、ゆるんだと思ったのも束の間、また新たな意識が浮上して、という、螺旋の繰り返しのように進んでいます。


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いつか、不安も恐怖もない、そんな雲ひとつない晴れやかな日々が必ず来るはずだと思っていたころは、恐怖を見て見ぬ振りし、無意識下で増幅させてしまっていましたが、ただ気付いて手放していくこと、そのために出逢える人たちや出来事があるのだと腑に落ちてからは、今この瞬間の味わいは、とても深みのあるものになっているなぁと感じています。


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先日、散歩の途中で、お腹が空いて、コンビニでおにぎりを買いました。そのあと、踏切待ちをしているとき、爆音を携えて、なかなかにイカついバイク少年が踏切前に止まりました。

音楽を大音量で鳴らし、バイクのエンジンをブンブン吹かせて、不貞腐れたような態度が伺えます。挙げ句の果てにポケットからゴミを出して、路上に投げ捨てました。

そんなバイク少年の背中からは、ただただ悲しみが溢れていました。でも、その悲しみを見て見ぬ振りし、怒りや苛立ちに変えて、そこら中に鳴り響かせている。そうすることでしか、今をやり過ごせない。そんな無意識を感じて、あぁこれは、過去のわたしの姿そのものだなと思いました。

そんな彼を、戸惑いながらチラチラ見る人や、軽蔑にも似た眼差しを向ける人、爆音にただ驚く人、いろんな人がその場に佇んでいました。でも、それもまた、全部過去のわたしの姿。そう思うと、すべての人がそのままでいい、そのままの姿であることだけがこの世の救いなのだと、わかった気がしました。

とにもかくにもあまりの爆音だったので、違う道から公園へ戻ることにしましたが、ただ彼が、この先出会うべき人に出会い、その悲しみが癒される日が来ることを願い、その場をあとにしました。


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目の前に現れるものはすべて、過去の自分の化身(一部)です。

魂が映し出している映像のようなもの。

そう思ったら、奥底に閉じ込められた苦しみや悲しみは、そうやって気付き、解き放たれる機会を、何も言わず静かに待っていてくれるのだなと、自然と感謝の気持ちが溢れてきます。


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こんな感じで、日々、目まぐるしく、意識の中でいろんな映像を見ているわけですが、なんとなく、まだスッキリしないなぁと思っていた矢先、ピンポイントで重苦しい記事を引き当てて読んでしまうという現象が現れます。

わたしがいちばん得体の知れなさ、恐怖を感じている出来事が、フォローしているわけでもないのに、目の前に記事として流れてくるのです。もう腹を括るしかありませんでした。


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恐怖の正体は、根深い罪悪感でした。

それは決してわたしだけのものではなく、今世の人生だけで語れるものでもなく、ただ、奥底にこべりついているようなもので、流れてきた記事の内容にも、心当たりなどありません。

心当たりがないのに、なぜ、自分を責めたり、怖いと思ってしまうのか、わからない。そして、わからないからまた怖く、不安になってしまう。

でも、全ては、この得体の知れない罪悪感を手放すための現象なのだと思ったら、身体が楽になりました。


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出逢いは本当に神秘です。

今でも、ちょっとした出来事での感情の揺さぶりで、自分が抱えていたものに気付かされます。

見て見ぬ振りをする時期も必要だし、でも、見て見ぬ振り出来ない時期も決まっているのだなという気がします。

それは、出逢ってくれた人たちが、目の前で体現してくれているし、なにより、自分自身の身に起こることで、すべてのタイミングはわかるようになっているのだと思います。


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世の中には言葉が溢れていますが、言葉よりも、意識が流れ込んでくる方が早く、言葉の意味を追い求めても、露頭に迷ってしまいます。

しあわせとか、よろこびとか、笑顔とか、感謝とか、素敵に思える言葉もたくさんあるけれど、やっぱり言葉はただの記号です。

悲しみが、悲しみという名前を纏わずに、ただ身体中から溢れてくるように、どんなエネルギーもただ溢れ流れてくるもの。


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溢れ流れてくるものは、音楽のように、そのままのあなたを奏で響き、広がっていく。

だから、そのままでいい。

言葉で取り繕う必要などないのでしょう。


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変わろうとすることも、変われないと嘆くことも、自分を好きになれないことも、あの人を受け入れられないことも、そのままに。

このままでいいと思えたとき、初めて、安堵のため息が漏れてくる。

それが、何にも替え難い安らぎです。


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安らぎは内にあります。

ひとりひとつ、必ず持っているオアシスです。

そして、許し(そのままでいいと認めること)だけが、永遠のオアシスに繋がっているんじゃないかなって思います。


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これからも、静かに在りながら、喜怒哀楽を歌い、その束の間、ふとやってくるものに、ただ気付いて、感じて、ありのままの命を輝かせられる日々を送っていきたいです❤️


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最後までお読みいただき、ありがとうございます✨












ご覧いただきありがとうございます✨ 読んでくださったあなたに 心地よい風景が広がりますように💚