YAMA

旅する写真家 1967年京都府生まれ。50歳で旅する写真家に転向。普段はカメラマンとし…

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旅する写真家 1967年京都府生まれ。50歳で旅する写真家に転向。普段はカメラマンとして大阪を拠点に仕事をしながら、1年に1度長旅に。ココロハチマキは40代半ばからはじめた、自分を鼓舞するために言葉と写真を組み合わせてメッセージをつくる、がんばれ!活動。

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【ハロー!SDGs】横浜にある憧れの印刷会社

第2回ジャパンSDGsアワードパートナーシップ賞(特別賞)受賞企業横浜に行ってみたい企業がある。SDGsのことを調べ始めると、なぜかこの企業の記事を目にすることが多くなり、読めば読むほど、もっと知りたくなる。 1881年、横浜で創業された大川印刷さん。社員40名程度のこの企業が、SDGsや環境、人権などの社会課題を本業を通じて解決するために活動されている。 1990年代後半、大川印刷さんは、経営が非常に厳しかったそうだ。その時に、現在6代目となる大川哲郎社長たちが考えられ

    • いろんなことが繋がっていることを教えてくれるSDGs

      SDGsには、17のゴールと、それぞれに具体的な行動目標が169項目で構成されているそうだ。 17もゴールがあると、どのゴールに向かっていいのかわからない。と、最初に思う。ゴールと言っても、それぞれは抽象的でぼんやりしているし、169も行動目標があると、それを全て読むことさえ、おっくになってしまう。 ぼくには関係ないか、と思ってしまいがちだけど、もう少し粘って、実際に取組んでいる企業の事例を見ていると、なんとなくわかってきたことがある。 17ゴールは、それぞれが個別であ

      • 【ハロー!SDGs】SDGsってナニ?

        ●SDGsってナニ?あくまで僕の解釈になりますが、SDGsは、すべての人が人間らしい暮らしを続けられる社会を作ろうという世界目標です。 世界には、貧しさや飢餓に苦しむ人、学校にいけなかったり、ひどい性差別を受けている人たちもいます。プラスチックゴミや産業廃棄物が大量に廃棄され、海や山、空気や地下水にも影響が及んでいます。 日本でも、いくら働いても生活が楽にならない、過酷な環境で長時間働かされ、精神的なダメージを受けている人も少なくありません。 発展途上国だけでなく、先進

        • ハロー!SDGs

          恥ずかしながら、SDGsについて、今年の1月まで、まったく知らなかった。 テレビのニュースなどで見たことはあったのかもしれないが、まったく記憶にない。まわりにある雑音と変わらず、気にも止めたことがなかった。 そんなぼくがSDGsと出会うきっかけとなったのは、旅する写真家としてスリランカの旅の写真展を行ったときだった。 ご来場いただいた方から「これ、SDGsやん!」という感想をもらった。 しかし、まったくわかっていなかったぼくは、「えっ、なんですか?エスディージーズって

        【ハロー!SDGs】横浜にある憧れの印刷会社

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          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#8

          ラオス・カンボジア編8 カンボジア シェムリアップ郊外 カンボジア、アンコール遺跡のひとつ、バコン。 その入り口に自転車を止めて入っていくと、 遺跡の手前で座り込んでいる女の子が目に止まった。 膝の上にノートを広げ、となりの石の上に教科書を広げている。 この遺跡の受付で働くお母さんを待っているのだろうか。 そっと覗いてみると、 ノートにはびっしりとクメール文字がならぶ。 ときどき教科書に目をやりながら ぼくの存在に気づかず 黙々と鉛筆を走らせていた。 遺跡を見学

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#8

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#7

          ラオス・カンボジア編7 カンボジア シェムリアップ郊外 カンボジアの北部シェムリアップ。 その一帯にアンコール遺跡が点在するが、 そのうちのベンメリア。 崩壊がすすむこの遺跡の一角に 力強く根を張り踏ん張っている樹がある。 石のブロックを積んだ遺跡に覆うように 根が幾重にも伸びている。 厳しい環境に耐えるために 必死で根っこを伸ばした結果 いまも青々とした葉を 勢いよく繁らせることができるのだろう。 人もそうなのかもしれない。 厳しいときこそ、人としての根っこを

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#7

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#6

          ラオス・カンボジア編6 ラオス シーパンドン すべての人の人生はオンリーワンの物語。 早朝のメコン川。静かな川の上でも1日が始まっていく。 日本の川とは違って、生活と川が密接に繋がっている。 学校にも行くのも、買い物に行くのもボート。 川で漁をして、水を汲み、洗濯し、体を洗う。 川とともに生きている人を朝から眺めていると 目の前のことが、遠い世界のことのように思えてくる。 ボートに乗って仕事には行かない。 カヌーツーリングをしていたことはあるけれど、 キャンプ以外で

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#6

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#5

          ラオス・カンボジア編5 ラオス シーパンドン 同じことを一緒にすることが近づく近道。 ラオスの学校は始まりが早い。 6時台には子供たちは登校してくる。 その子供たちに手を振りながら 反対側に歩いていく。 村はずれにあるお寺を目指す。 しばらく歩くとやがて門が見えてきて境内に入った。 すると、そこでは一人小さな小坊主くんが 小さなホウキで掃除をしていた。 遠くから校庭で遊んでいる子供たちの声が 聞こえてきそうなほど静かな境内。 そこで彼はたいして履けそうもない ホウ

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#5

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#4

          ラオス・カンボジア編4 ラオス シーパンドン 手放せば、また飛べるシーパンドンの早朝。 うっすらと東の空が色づき始めたころ、 カメラを持って外に出た。 少し肌寒い。 日中の暑さを忘れてしまいそうだ。 舗装されていない川沿いの細い一本道を歩く。 川の対岸から明るくなっていく。 どこで太陽を迎えようかと ポイントを探していると、 切り株の上に鳥がとまっているのが見えた。 鴨だろうか。 川の向こうが明るくなり、 シルエットとして浮かび上がっている。 そっと近づいて行くと

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#4

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#3

          ラオス・カンボジア編3 カンボジア シェムリアップ郊外 素顔の町の素顔旅を出ても、観光地に足は向かない。 見られることを意識して着飾っているようで、 あまり興味がわかないのだ。 そんな街の中心部から離れていくと 一枚一枚洋服を脱ぐように 地元の人たちの暮らしが見えてくる。 飾り気のない庶民の町や村を歩けば その国のそのままの暮らしが広がる。 ただそこにあるものだから、 見てはいけないものではない。 なんだけど、なんだか 下着姿になった女性を見るようで、 その先は、

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#3

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#2

          ラオス・カンボジア編2 カンボジア シェムリアップ郊外 下を向けばため息 上を向けば深呼吸 その先が変わるよね。シェムリアップの町についたその日の午後、 お店で自転車を借りた。 オーナーから指定されたは、 マウンテンバイクでもママチャリでもない 昔の魚屋さんが乗っていた黒くて重いゴツゴツした自転車だ。 見た目のゴツさに思わずにやけた。 ペダルを漕ぐと、一周ごとにクランクがゴトン!と揺れる。 別の自転車に変えてくれとお願いしても 貸し出しできるのは、これしかないという。

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#2

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#1

          ラオス・カンボジア編1 カンボジア プノンペン いくつになっても 新鮮な驚きを重ねたい。小さな男の子と出会ったのは、 通るすき間を探すのも大変な混雑する市場だった。 人をかき分けるように先に進む。 その通路を買い物カートの感覚で バイクも通る。 腰の高さほどの陳列台には その日獲れた野菜や魚介類、 解体された肉も並ぶ。 人ごみに押されながら歩いていると 働く母親の足元に彼はいた。 脇により、彼の目線に降りていくと 別の世界が広がっている。 カメラを構えて ハーイ

          【ココロハチマキ】旅は人生のお師匠さん#1