ここあぷりん

現役小学校教員です。 教育に関する思いや、実際のことを書いていきたいなーと思っています。

ここあぷりん

現役小学校教員です。 教育に関する思いや、実際のことを書いていきたいなーと思っています。

最近の記事

点から線へ

授業時間、課題が終わった後のご褒美タイム、校庭で6人くらいの子どもたちが楽しそうにドッジボールをしています。 授業時間に10分程度とはいえど校庭に出てくることに賛否両論はあるかもしれませんが、 私は監督兼球拾いをしながら、その姿を(やっとここまできたなー。)と、微笑ましく見ています。 1年前 私が支援級担任となった1年前は違いました。 中心人物のうちの1人は、その前年、いなくなることや危険な行動があったため、常に介助員さんがついていました。 1人は、授業時間に1人で勝手

    • 今年の体制が気に入っています

      大好きだった支援級 私の支援級の理想型は、初めて支援級を担任した時。 でも、後々、それはとても珍しい形であったことに気づきます。 この人に学びたい!と思う方がいました。 学校は大体いられる年数が決まっているのですが、その人がその学校にいられる最後の年だったので希望しました。 本当にいろんな意味で最高で、私にとってとても大切な一年でした。 その学校は支援級にしては珍しく、個別学習を主にしていませんでした。 国語算数も、領域を月ごとに分担して、16人を一斉で行います。 20

      • 低学年と高学年

        前回の記事で、「低学年なら」と書いたのですが、低学年と高学年は明らかに違うなと思っています。 もちろん個人差はありますので、全員がそうというわけではありません。 あくまでも傾向のお話です。 ①低学年 低学年は、本人の困り度がストレートに現れやすいと思います。 もちろん、上手に困り感を隠している子は結構います。 現れていないから困っていないというところはイコールではありませんが、 困る行動をしてる時は、ほぼ、「子ども自身が困っている時」です。 勉強が分からないから邪魔する

        • 対子どもと対大人

          今年度も支援教育コーディネーターを行ってます。 今週もいろいろありましたが、なんだか気分が落ちて、いろいろ考えていました。 ①私 対 子ども 自分で言うのもなんですが、私は、低学年なら、マンツーマンだったらほぼ100%、どんな子とも仲良くなれます。 迎合してると思われがちですが、決して迎合してません。 ただ、めちゃくちゃ丁寧に話を聞きます。 相手のアクションを誠意をもって受け止めます。 言うならば、1人の「人」としてちゃんと接します。 それだけです。 それだけで、2、3回

          所見を無くしたのは働き方改革か?

          久々にnote書こうかなと思って開いたら、こんな書きかけの記事を見つけたので投稿。 1.所見を無くしたのは働き方改革か? SNSを見てたら、 「通知表の所見は大切なものなのに、働き方改革で年一回に減らされた。そんな大切なものもやりたくないなら教員やめればいい。」 的な投稿を見つけました。 実際、近年、1学期と2学期は個人面談でお伝えして、所見を割愛し、3学期のみ書く学校が増えています。 そこで、所見と評価評定の実際について書こうと思います。 ちなみに、働き方改革の側

          所見を無くしたのは働き方改革か?

          3学期の準備

          明日から学校! って…子どもも大人も緊張しますよね。 私もです。 なので、必ず自分がワクワクできることを入れることにしてます。 今回はクラスにお年玉を用意しました。 といっても、クラスに置く本ですけど。 いくつかお気に入りがあるのですが、今回はこれ。 これ、本当に触って学べるんです。 展開図を組み立てられたり、めくったり動かしたりできたり。 数年前に買ったやつは、人気すぎてボロボロになりました。 3学期に展開図と分数やりたいので、そこにもつながるかなーと。 あとは、指導

          育てにくい子を育ててる保護者に伝えたいこと

          すっかりご無沙汰してしまいました。 書きたいことは常に山ほどあるのですが、どこまで書いていいか、どういう言葉で書いたら読む人を傷つけないか考えているうちに、つい、間が空いてしまいました。 今回は、今年強く思ったことを書きます。 アウェイな集団 発達障害とか、何かの理由で、集団行動が取りづらい子がいます。 それでも必死でついていこうとして疲れてしまう子もいるし、頑張ってもみんなと違う行動をとってしまう子もいます。 すると、そういう、大多数と違う行動をする子を受け入れられ

          育てにくい子を育ててる保護者に伝えたいこと

          子どもが思い通りに動かない時

          支援級あるあるで、全体で動くときに動きたがらない子がいる。 それぞれ個別で対応するには人手が足りない…とかいう大人の都合や、まずはそこに行くことでその子の世界を広げられる確信がある、とかで、どうしてもその子に全体の場に移動して欲しい時、どうするか。 私は迷わず交渉する。 「今回は一緒に行ってほしい。どうだったら行ける?」 と。 結果、端っこで見てるだけでも構わないし、何か暇つぶしを持って行ってもいい。 でも、私がそうすると、支援級の先生にすらビックリされることが多く、私

          子どもが思い通りに動かない時

          分け過ぎ注意

          支援級を一緒にやってる先生が、 「知的とか情緒とか、分けてやる必要あるんですかね…。」 と、つぶやいていました。 ホントそう思います。 私が初めて支援級もった時の尊敬する主任は、 分けていませんでした。 公簿上はもちろん分かれてますが、担当も授業も、単純に知的と情緒で分けるのではなく、内容によってその都度それに合った必要な分け方をしていました。 一つの活動をする時、違う特性を持ってる子が混ざってた方が良いって場面は結構多くあります。 担当するのも、混ざってた方が、ざっく

          分け過ぎ注意

          先生が笑顔でいる効果

          朝、交流級に行くのですが、戻ってくる時間はまちまちです。 支援級の朝の会は大体同じ時間に、その日にいる人で始めます。 今日は、一年生が朝の歌の途中に戻ってきたのですが、その歌を歌いたかったみたいで、「うたいたかった!!」泣き叫び始めました。 朝の会を進めてた先生が、 「じゃあ、一番だけもう一回。みんな付き合ってね。」と、もう一回流してくれました。 その子はイライラ?がおさまらず、叫びながら、それでも歌ってました。 誰かが大声を出すと連鎖するようにみんなイライラし始めて、

          先生が笑顔でいる効果

          3桁✖️2桁のかけ算

          算数は決して苦手では無いのだけど、手順が多い作業が苦手なタイプの子がいます。 3年生の後半くらいになるとこういう計算が出てきて…手順が多くて難しくなります。 まず、色分けしたシートをラミネートしてホワイトボードマーカーで書けるようにしてやってみました。 が、 「どうして2段目がズレるの?」 等々いろいろ納得いかないご様子。 (説明もなかなか集中して聞けないので、伝えるのが難しい…) そこで閃いたのが、計算機で途中計算を端折る方法。 3桁✖️1桁の計算も結構手順多いの

          3桁✖️2桁のかけ算

          支援級を担任する準備

          取り急ぎ。 明日まで、何と無料で読めます!! 私は本田秀夫先生が最近気になっててちょっと追っかけてます。 それから、私が大好きなはびりすのYouTube。 私はメンバーシップに登録してます。 最後に、おめめどう。 本人を主役にするグッズの数々を用意して……… 来週から本格始動!

          支援級を担任する準備

          裁判所の教員の仕事の仕分けを検証してみた③

          ↓ この仕分けについて検証してます。 ①は労働時間と認められてる方 ②は労働時間と認められてない方です。 ↓ ここにない仕事今回はここに書いてない仕事について書きたいと思います。 まだまだあるかもしれませんが、今思いついたもので、労働時間に入れてほしいものとその時間を書きます。 校内の共有部分の点検・清掃 (月15分) 月1回15分くらいかけて、安全点検というものをやります。 校内の共有部分を分担して点検し、直せるところは直します。 その他、年に一度全ての備品点検をし

          裁判所の教員の仕事の仕分けを検証してみた③

          裁判所の教員の仕事の仕分けを検証してみた②

          前の記事はこちら↑ 労働時間と認めない編今回は、労働時間と認められなかった方を検証します。 認めなくて良いかな?と思うところと、いや、これ、認めないってある??これ、自発的って言っちゃう??ってことがあります。 本当は全部認めてほしいけど、まぁ、私が自発的と認めても仕方ないと思うかな、というのは◯、これは労働時間にしてよーっていうのは✖️をつけます。 教室の整理整頓 ◯ まぁ、百歩譲って、良いでしょう。 掃除用具の確認 ◯ まぁ、さほど時間がかかるわけでもないので良

          裁判所の教員の仕事の仕分けを検証してみた②

          裁判所の教員の仕事の仕分けを検証してみた①

          労働時間と認める編田中まさおさんの教員の時間外勤務の裁判で出てきた表が巷を賑わせてますが、これを検証したいと思います。 まずは、労働時間と認めてもらった方。 こちらもツッコミどころ満載なので、現場の声をお届けします。 ちなみに、前提として、時間をかければたくさんかけられるので、最低限のクオリティとして計算します。 大体OKなら◯、あと少しなら△、全然実態と違うなら✖️をつけてみます。 掲示物の作成(月30分) △ 作成はこれで良いでしょう。 でも、児童の描いた絵を掲示し

          裁判所の教員の仕事の仕分けを検証してみた①

          子どもたちの自己肯定感について考えた結論

          1.考え始めたわけ 子どもたちの自己肯定感について考えていました。 ↓リンクはこちら そもそもなんで私がそんなこと考え始めたかというと、毎学期全校児童に取ってるアンケートの項目に「自分のことが好き」という項目があって、それに「はい」か「いいえ」で答えるのですが、 そこに「いいえ」をつけてる子が思いの外多かったからです。 2.訊いてみた 今度は1時間授業を組んで、子どもたち全体に聞いてみました。 「誰でも、自分のことを好きな時と嫌いな時があると思うんだけど、どんな時に

          子どもたちの自己肯定感について考えた結論