対子どもと対大人
今年度も支援教育コーディネーターを行ってます。
今週もいろいろありましたが、なんだか気分が落ちて、いろいろ考えていました。
①私 対 子ども
自分で言うのもなんですが、私は、低学年なら、マンツーマンだったらほぼ100%、どんな子とも仲良くなれます。
迎合してると思われがちですが、決して迎合してません。
ただ、めちゃくちゃ丁寧に話を聞きます。
相手のアクションを誠意をもって受け止めます。
言うならば、1人の「人」としてちゃんと接します。
それだけです。
それだけで、2、3回接すれば、その子は笑顔で寄ってくるし、いろいろ話してくれます。
授業中に遊ぼうとすれば、
「今授業中だから遊べないね。休み時間なら一緒に遊べるよ。」
とちゃんと伝えるし、休み時間になったらその子のしたいことにちゃんと付き合います。
ちゃんと私の言うことを聞いてくれます。
発達に課題のある子ならなおさら、好きになってもらわないとこちらの話は聞いてもらえません。
安心できない人には心を開きません。
「先に大人の言うことを聞かせる」なんてことはあり得ません。
②多くの先生 対 子ども
先生の多くは、集団をまず考えます。
集団を育てることで個人も育つのは事実なので、それは当然のことと言えます。
なので、集団をまとめるために、まずは子どもに一定のルールを守らせます。
守らせつつ関係を築き、仲良くなります。
大体の子はこれでも大丈夫です。
集団を作るのには必要な要素です。
でも、時々ルールを守れない子がいます。
それが、意図的なのか、頑張ってもできないのかの見極めはなかなか難しいです。
結果、意図的だと思いがちです。
問題は、頑張っても守れない子だった場合です。
大体の先生は、話を聞く前に、
「まず、ルールを守ろう。」
と持ちかけます。
頑張ってもできない系の子は、逃げます。
教室の外に逃げたり、登校を渋ったりします。
頑張ってもできないのには理由があります。
そこを丁寧に聞いてあげて解決しないとルールは守れないのに、それが出来ていないのにルールを押し付けるので心が離れてしまいます。
私はそれを見て心を痛めます。
順序が逆だよ…と思います。
でも、なかなか伝わりません。
私の思いを伝えても、
「その子だけルールが違うと集団が崩れる。」
「その子ができることもやらなくなる。」
と言われます。
経験上、低学年ならそんなことで集団は崩れませんが、それもやり方一つなんで100%とは言えません。
満たされていない子が多い場合、そんなことでも崩れることもあるからです。
担任の思いも大切なので、それ以上強くは言えません。
③私 対 大人
私は他の先生と「視点が違う」と、客観的に学校を見てる教員じゃない方によく言われます。
自覚しています。
ケース会議でも私一人が子ども寄りだなと感じることは多々あり、アウェイ感を感じます。
「違い」は諸刃の剣です。
子ども寄りの視点は子どもには必要だと思っていますが、
私はついつい大人には厳しくなりがちです。
子どもの人権を軽視されてると思うと我慢できなくなって言いたくなっちゃいます。
「どうしてそんなことが分からないの?」
「子どもなら誰の言うことでもきくと思ってるの?」
「その言動でその子の心が離れてるんだよ。」
「やらせたいっていうのは押し付けじゃないの?」
「その子の話をちゃんと聞いて!」
「その子の課題は今はそれじゃない。」
とモヤモヤイライラしがちです。
他のことはともかく、子どもの人権に関してだけは、許容範囲が狭いなーと自覚してます。
子どもの「違い」には寛容なのに。
そして、大人に多くを求めてるっていうか、大人はなんでも理解できる、しあえると、つい思っちゃうんだなーと思います。
④必要なこと
他の大人は、「子どもにも大人に対するのと同じように丁寧な手順を踏んだらいいのにな。」
と思います。
自分は、「大人にも子どもに対するのと同じように丁寧に手順を踏まなきゃな。」
と思います(笑)。
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