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『自立心を育む』 子どもが自分で解決する力を引き出す

こんばんは。
今日は子どもに『自分で解決する力』を身につけさせるためのお話。
大人にとっては自分で解決するのは当たり前と思うこともあるかと思いますが、
自分1人の力でできることが少ない子ども達には自分で物事を判断して解決するということは本当に難しく、訓練が必要であると感じます。

子ども達には日常など様々な場面で、大人が助けの手を差し伸べてくれます。
子ども達は必ず大人が助けてくれるという考えから自分で解決する事に対して無意識に手を抜いてしまうことも。

でもその子ども達もいつかは大人になる。
近い未来に自分の力で解決したりしなければならない場面が必ずやってきます。

その時に幼い頃から考える力が身に付いていると、考える事に苦しくなったり、嫌と思わず、当たり前のように取り組むことができます。

子ども達が自然と楽しく自分の力で解決する力を身につけるための方法の紹介です。




ティーチングではなくコーチングを

まずは導く大人のお話。
コミュニケーションの中で、子ども達は大人に多くの質問や要望を投げかけますね。

例えば、
『届きそうで届かないテーブルの上にあるものを取れない』
ということを伝えてきた時。

そこにある小さい台を使ったら取れるよ
と返すのが『ティーチング』

どうやったら取れると思う?
と返すのが『コーチング』

この場合、「そこにある小さい台を使ったら取れるよ」という返答に対しての子どもの反応はどうでしょう。
はーい・そうだね・たしかに
といった反応となるでしょう。

2つ目の「どうやったら取れると思う?」という返答に対しての子どもの反応はどうでしょう。

イスに乗ったら取れるかも!・この小さい台を使ったら取れる!
といった考えを引き出すことができますね。

例え、お母さんなら届くから取って!という回答が出たとしてもこれは子どもがその状況で「自分にはできないがお母さんの身長なら届く」という考えから生まれた発言という可能性もあります。

自分で取れる方法はなんだと思う?というような追加の質問を追加しても有効的ですね。

なかなか答えを出せずに考え込んでしまうタイプの子には、
届くように少し高いものに乗ってみるとか?
のように、完全な正解ではなくより正解に近づいたアドバイスを加えると良いでしょう。

このように大人側が全て正解を教えるティーチングではなく、子ども自身に正解を発見させるように導くコーチングの姿勢を心がけることで子どもは日常から些細なことでも”考える”という習慣をつけることができます。


問題はチャレンジ! 成功体験の積み重ね

子どもが向き合う困難・問題をチャレンジと捉え、立ち向かう姿勢を育む方法です。

大人がポジティブな発言を


普段から少し自信のないような子どもは特に、何か困難が生じた際に「無理・できない」というマイナスの思考から入ります。
ここで必要となるのが、一緒に考える大人がポジティブであること。
○○ちゃんにはまだできないね
のようなマイナスの発言から入らないことが後々子どもに良い影響を与えます。


小さな目標の設定で成功体験を増やす

例えば、「折り紙で鶴を作る」という場面。
小さく手先が器用でない子どもが鶴を綺麗に完成させるのは難しいことは取り組む前からわかっていますよね。

一度挑戦してみて、やっぱりダメだとなる場合も多いと思います。
ここで先ほどと同じように『○○ちゃんにはまだできないね』という言葉かけは控えましょう。

ここでその子どもが達成できるであろう小さな目標を与えます。
半分におってきれいな三角にしてみよう!
すごい!できたね!どこを考えたら上手にできたの?

三角に折るという小さな目標を達成できたという成功体験と、上手にできたポイントを説明するということでどのように自分で考えて取り組んだかを人に伝えることができます。

このように『鶴を折る』という大きな目標を『三角に折る』『四角に折る』のように分解して小さな成功体験を積み重ねること
できないというネガティブな考えよりもできる!というポジティブの経験を大切にします。


失敗は成功のもと。できなくても大丈夫!

成功体験の経験をたくさん積み重ねたいのはもちろんですが、
物事には失敗はつきもの。
そして目標達成までに継続の努力が必要なことも山ほどあります。

ここで私たち大人が子ども達に伝えたいことは、
・失敗して残念だったね
・できなかったね
・もっと頑張らないとできるようにならないよ
という言葉ではありません。

ここで書いた3つは子ども達自身が心の中で思うべきことですね。

子ども達の心の中で、
・失敗して残念だったからもっと頑張りたい!
・できなかったからもっと練習しよう!
・もっと頑張れば絶対にできる!

子ども自身がこのマインドに変換させていけるように導くのが大人の役割だなと。

これは目標達成に失敗した直後の声かけではなく、
目標達成に向けて練習をかさねていく中での声かけが重要だと感じます。

自分で考えることへの自信を持たせる


例えば継続でようやく成果が出るストレッチ。

開脚がなかなか柔らかくならない子どもに、
「なかなか柔らかくならないね〜」
「ちゃんと練習してるの?」
というような声かけをするより、

『先生びっくり!この間より柔らかくなってる!どんな練習したの?』
『すごい!目標まであとこれくらいだよ!もうすぐできそう!』

というようなプラスの声かけをしてあげることで
もうちょっと頑張ったら目標だ!
もっと練習しよう!
という気分に、大人でもなれますよね。

今できなくても大丈夫!続けていくとどんどんできるよになっていくよ!
と、私が実践している中では素直に伝えることも有効的でした。

このように、失敗しても終わりではない。
できなくても続けることで必ずできるようになる!という自信を持たせることで
結果的に自分の力で物事を解決する時の自信や心の持ち方を育てます。



最後に  

いかがでしたでしょうか。

今まで話してきた内容は
『失敗した時も・成功した時も・なかなか目標に到達できなくても
私(大人)はあなた(子ども)をサポートするよ。』ということを子どもたちに理解してもらい、信頼関係を築くことが大切であると感じます。

日常的なポジティブな声かけ、時に叱った時のフォローなども
コミュニケーションに勝ることはありません。

導く大人側次第で子どもの考える力・解決する力・自信の持ち方はかなり変わってきます。

子どもが自分で解決する力を伸ばすために
子どもの可能性を信じ、私たち大人も研究し続けましょう!





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