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不動産エージェントの家の買い方(20代単身者編)


1.購入の目的


20代前半、大学を卒業後なんとなく社会ってこんな感じか、と分かり始めた頃でした。
学生時代のまま居住していた賃貸物件は狭く、築年数も古く、そろそろ引越したいと考えるようになりました。
そこで賃貸物件をいくつか見始めましたが、「賃貸ってこんな高かったっけ?」、「妥協できる1Rで家賃7-8万円」、「住みたいと思える物件は10万円」という状況でした。
改めて考えて直すと、マンション購入に田舎の両親は大反対でしたが、実家に戻る以外、東京に住み続ける以上は家賃なり、居住費は必ず発生する訳です。
であれば掛け捨ての家賃よりも購入して住宅ローンを組んだ方が圧倒的に得だろうと。
月々同じ金額を支払ったとしても、住宅ローンとして支払った方が物件の広さもグレードも格段に上がります。
さすがに35年という長いローンを組む訳なので少し躊躇しましたが、支払いが滞れば住居がなくなるのは賃貸でも購入でも同じです。
一時的に不動産の価格が下落したとしても、35年住むなり賃貸するなりで保有し続ければ、住宅ローンの完済後は、支払うお金としては管理費ぐらいになりますし、都内の築35年の物件の売却価格が0円、という想像はつきませんでした。
もう少し落ち着いてから、と周囲に言われたこともありましたが、家賃10万円と考えると1年で120万円かかる訳で、その金額が掛け捨てになるか、住宅ローンとして残債を減らしてくれるのかは大きな違いで、早ければ早い方が得、という結論に至り購入に向けて動くことになりました。

2.適正予算


フリーターになったとしても払っていける金額、で決めました。
年功序列や終身雇用の崩壊がささやかれる最中、漠然と将来への不安もありました。
なので最悪フリーターになっても払っていける金額で決めました。
新卒2年目だった私はそもそも年収も低く、住宅ローンで借りられる金額も限られていたこともありますが、、、。

3.居住期間


「しばらく住もう」とは考えていましたが、「いつ結婚するのか」、「いつ東京に住まなくなるのか」など当時は予想もできなかったので全く考えていませんでした。

4.住宅ローン


「勤続2年未満だが、物件価格全額を借りたい」という意向で金融機関に打診をしてみました。
しかしながら、勤続が短いこともあり、どの銀行も「融資をしたい」という立派な社会人という訳ではなく(※注1)、若く単身だったこともあり、将来的には投資に使うんでしょ、という見方もプラスされ、条件ではなく、単純に貸してくれる金融機関にすがりました。
ここ数年、史上空前の低金利と言われていますが、当時は変動金利よりも10年固定などの短期固定の商品の方が金利が安い時代で、10年の間に売却か、もしくは売却しなくても残債も少なからず減っているだろうと考え、10年の固定金利を選択しました。

5.広さ


30㎡以上でないと住宅ローンは組めないので、30㎡以上で探しました。

6.築年数


専有部分はリフォームでなんとかなりますが、なんとなく、マンションのエントランスや共用部分が古いのは嫌だったので築10年以内で探しました。

7.条件


駅から近いこと以外何もありませんでした。
1階だから防犯面が劣るとかも考えず、そもそも日中は家にいないので日当たりも気にしませんでした。

8.エリア


東京23区を広く見ていました。
住んだことのない場所に住んでみたい、という気持ちもあったので、予算以下で築10年以内、30㎡以上であればどこでも良いというスタンスでした。

9.管理


当時は全く気にしていませんでしたが、今思えばもう少し気をつけて見ても良かったかもしれません。

毎日物件情報をチェックしましたが、予算が低かったこともあり、「予算以下で築10年以内、30㎡以上、東京23区」に該当する物件は3ヶ月ほど出てきませんでしたが、ある日1件ポッと出てきたのでそのまま内覧し、5分後には購入申込書を書いていました。
そもそも、内覧に行くこと自体面倒だったので購入した物件以外の内覧はしていません。

※注1 銀行は「収入が安定している方」に融資をしたいと考えています。収入が不安定ですと、融資したその後に返済が滞る、最悪は返済不能となるなどのリスクが高くなるからです。安定は「実績」でしか審査されないのが一般的です。勤続が3年よりは5年、5年よりは10年の方ほど「安定している」とみなされます。いくら「よし、今度の仕事では頑張って長く働こう!」と思っていてもそれは住宅ローンの審査では評価されないのです。

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