生きづらさの正体は、「強い劣等感」だった
今、社会学者の加藤諦三先生書いた『劣等感がなくなる方法』という本を読んでいる。加藤諦三先生のことは、先日「親しくなるほど嫌いになってしまう理由」という記事を書いた時に知った。
私が人付き合いにおいて抱えている悩みの原因が的確に言語化されていて、「この人の本を読めば、他の悩みの原因もわかるかも」と思い、早速Kindleで本を探した。
まだ冒頭部分しか読んでいないのだが、この本、本当にすごい。幼少期から現在までの私の根本的な問題を、簡潔に言い当ててくるのだ。特に胸に響いたのは以下の3つの文章だ。
自分は「変わっている」ということで世の中の普通の基準で評価されることから逃げる。
「私はこれがしたい」ではなく、優越したいが中心になる。
自分が望むように自分を見てくれない。自分が望むようにチヤホヤしてくれない。そこで不愉快になる。
私はこれらを自覚してはいなかったけれど、自分の不可思議な感情の動きや行動などと照らし合わせてみると、ぴったりと当てはまってしまう。よく当たる占い師と話しているような感覚だ。
例えばどんなことが当てはまっているかというと、私は人が好きそうなものを好きになることがかなり少ない。これは最初の「自分は「変わっている」ということで世の中の普通の基準で評価されることから逃げる。」ということなのだだと思う。
そしてこれは、「「私はこれがしたい」ではなく、優越したいが中心になる。」という心理がはたらいた結果とも言える。
自分としては、なんでもやりたいからやっているつもりでいるけれど、強い劣等感を持つ人は自分が劣等感を持っていることを認めることができないとも書かれていたから、本心から好きなわけではないのかもしれない。
そして3つ目の「自分が望むように自分を見てくれない。自分が望むようにチヤホヤしてくれない。そこで不愉快になる。」という一文。これがいちばん胸にきた。なぜなら、自分がチヤホヤされないから不愉快になっているという事実を、眼前に突きつけられたからだ。
私はどちらかというと、自分のことを「チヤホヤされないと不機嫌になる人間が嫌いな方の人間」だと思っていた。「自分がチヤホヤされる」と思っていること自体が厚かましくて嫌だし、自分の機嫌は自分でとって欲しいと思っていた。
しかしその、厚かましくて自分の機嫌を自分でとれなかったのは、他の誰でもなく私だった。会社にいけなくなってから人間関係を絶つまでの自分そのものだったからだ。
私は1年弱くらい前に、とある事件をきっかけに人間関係断ちを始めた。人と一緒にいると、なんだか少しずつ不愉快になってきて、いつも人を嫌な気持ちにさせてしまうのが嫌だったのだ。
なぜ自分が不愉快になってしまうのかわからなかったけれど、今思えば「自分が望むようにチヤホヤしてくれない」ということにほかならない。これはすごくショックなことだけれど、事実として認めなければいけない。
そして、大前提として、私には強い劣等感があるのだと気づかされた。その強い劣等感が、人間関係をうまく構築できない大きな要因となっていることもわかった。
ほんの数ページ読んだだけで、ここまで簡潔に的確に言い当てられてしまうと、ここから先読むのが少し怖い。でも、この本のタイトルは『劣等感がなくなる方法』だ。劣等感をなくす足掛かりになってくれるかもしれない。
冒頭数ページで、すでに1,320円分の収穫があったから、生きづらさを抱えている人は、是非読んで欲しい。まだ最後まで読んでないけど、人生に影響を与える1冊になることは間違いない。
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