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「"自称"サバサバ系女子」は何を考えているのか

「私ってほら、サバサバしてるからさ」と自ら言い出す自称サバサバ系女子が嫌われるというのは、共通認識としてかなり浸透していることだと思う。

正直、私もちょっと苦手だった。そういうことをいう人に限って全然サバサバしていないことが多いし、そういうことは人が判断することで、自分でいうことではない。

しかし、最近はそういうことを言ってしまう人の気持ちが少しわかるようになってきた。彼女たちは、「なりたい自分」を今の自分の姿だと思い込んでしまっているのだろう。

自称サバサバ系女子は、「サバサバしていない人」が嫌いで、自分はそうはなりたくないと強く思っている人なのだと思う。サバサバしていない人が嫌いなのは、自分がサバサバしていないからだ。同族嫌悪ってやつだ。

最初は自分がサバサバしていないから、自分と似たような人を嫌っていたはずが、まさか自分がサバサバしていない人であるはずがないという思いに変わり、自分はサバサバしている人間だと思い込んでしまうのだと思う。

でも心の底では、本当は自分がサバサバしていない人であることに気づいている。だからこそ、「私はサバサバしている」と人にアピールするのだ。本当にサバサバしている人はわざわざ自分からアピールしたりしない。

そう考えるようになってから、なんだかそういう人が可愛く見えてくるようになった。


こういう風に思えるようになったのは、自分も根っこは彼女たちと変わらないと気づいたからだ。

自分の中の嫌な部分を認めたくなくて、「自分はそんな人間のはずがない」と思い込んでしまう。私にとってその認めたくない嫌な部分は、人に依存してしまうところとか、人間関係を築くことが苦手なところだった。

「自分は人間関係を築くことが苦手なわけではない、やればできるはずだ」という思いから、人と無理をして付き合おうとしたし、自分はこんなにもうまく人と関われるんだというところをアピールしようと頑張っていた。

自分も彼女たちと同じなのだと気づいてからは、人に対して憤りを覚えることが減った。相手の言動の裏には、もしかしたら強いコンプレックスが潜んでいるかもしれないとわかったからだ。


ここまで持論を展開してきて今更こんなことをいうのもなんだけど、今まで書いてきたことは、私の考えでしかない。だから、本当のところは全然違うかもしれない。

でも、自分としっかり向き合って理解を深めていったことで、他人の気持ちにも向き合えるようになったということは確かだ。

最初から「この人嫌い!」と理解することを諦めず、たとえ間違っていたとしても、気持ちを理解しようとする姿勢はこれからも続けていきたい。

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