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優秀な外注先の探し方・付き合い方【選定・評価・管理】

外注管理が自社の生産性と収益性に直結

 アイリッジの梅元です。以下の記事にも書きましたが、システム開発を行うITベンチャーやSIerなどの企業はもちろんのこと、DXに取り組む事業会社にとっても、外部パートナーの活用はますます重要になってきています。

↓前回の記事

 業界知識があり品質の高いシステムを開発できる外部パートナーと長期的に付き合うことができれば、自社の競争力を高めることにつながるでしょう。
優秀なパートナーと信頼関係を構築して高いパフォーマンスを発揮してもらうことは、優秀な正社員を採用・育成して活躍してもらうことと同様、企業にとって非常に重要な取り組みと言えます。

 また、パートナー各社とうまく価格交渉をして外注費を適正に抑えることができれば、営業利益を向上させることができます。
例えば、売上1,000万円の開発案件で、外注費が700万円だとします。
粗利の300万円から営業費用、間接費用を除いて利益が150万円とすれば、パートナーと調整して外注費を50万円削減することができれば、単純に利益が200万円に増えることになります。

利益率は15%→20%です。

 このように、良い外注先、社外パートナーを確保できるかどうかは、自社の生産性や収益性を大きく左右するのです。

外注先の評価・選定基準

 優秀な外注先とWin-Winの関係性を築いて長期的に付き合うには、そもそもパートナーを評価して、良い外注先とそうでない外注先を選別する必要があります。その評価基準はやはりまず、QCDになります。

品質:バグ、不具合の少ないシステム開発ができるか
費用:価格水準は適正か
納期:多少タイトなスケジュールでも対応できるか

といったところでしょうか。さらに加えるなら、

体制:キーマンがアサインできないとパフォーマンスが下がったりしないか
柔軟性:要件変更を一切受け付けない、みたいなスタンスだと苦しい
設計力:上流工程をお任せできるか(これがちゃんとできると、心強い)

その他:特定の技術に強い、業界に精通している、etc.
などの観点もあります。

 短納期の案件が多ければ「納期」や「柔軟性」、金融系のように安定性が必要なら「品質」など、業界よって重視する項目は異なりますが、上記の各項目で5段階評価をつけてスコアリングし、外注先管理表で一覧にするところから始めるのが良いと思います。

優秀な外注先の探し方・付き合い方

では、優秀な外注先は、どうやって探せば良いのでしょうか?

 これはやはり地道に開拓していくしかありません。
外注費の削減や優秀な外注先の開拓をミッションにした外注管理責任者を置き、ネットや口コミで新たな会社を見つけ、仕事をお任せしていくことで長期的に判断・取捨選択を続けていきます。
特定少数の会社に固定化している状態は、あまり望ましくありません。

 優秀な外注先をパートナーにすることができたら、自社からは営業(案件の引き合い)状況を共有し、また外注先からは稼働の空き状況を共有してもらうような、一歩踏み込んだ関係性を構築していきます。
そうすれば、パートナーの開発チームも含めてリソースを一体化させて、戦略的に案件を受注したり、将来の体制見通しを立てることができるようになります。

もっとも大切なこと

 とはいえ、外部パートナーとの関係はあくまで対等です。
自社の都合だけを押し付けるようでは、優秀な外注先も離れていってしまいます。

 自社と外注先の双方に適正な利益が出ることは当然として、パートナーの側にもビジネスの拡大につながる機会を提供できる関係が理想です。
それにはやはり、自社のビジョンや戦略、価値観を共有できる外注先とパートナーシップを組むことが必要です。
それによって、同じ方向を向いて良いモノづくりをしたり、コラボレーションにより足りない部分を補完しあうことができ、両者が成長しゴールに向かっていくことができるのです。

社員と外部パートナーを区別しない「リソース」全体から、最適なチームを組む

 アイリッジが提供する「Co-Assign(コーアサイン)」は、優秀な外部パートナーとのコラボレーションを促進し、DXを成功させるための「開発リソース最適化ソリューション」です。

 Co-Assign(コーアサイン)を利用することで、自社のメンバーの稼働状況とスキルを組み合わせて管理し、開発組織全体のキャパシティを可視化してビジネス機会を最大化できます。
また、アサイン計画を組み立てる過程で、不足する人材については社外パートナー(システム開発会社、IT系人材紹介会社、SES事業者等)へ提案リクエスト(募集要項)を送り、提案を受け付けることができます。

 Co-Assign(コーアサイン)は現在無料でトライアル利用いただけるようにしています。今後、導入企業様の要件にあわせて継続的に機能強化も行っていく計画です。

 ご興味を持たれた方は、ぜひこちらのページのお問い合わせボタンから、お問い合わせください。


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