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心のサウナ

サウナがすごく良いと言う人は増えていますが、具体的に言葉として伝えれている人はいないと思いました。

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それは、目に見えないものや体で感じるものを言語化して表現するのは難しいものでもあるからです。

サウナの「整う」という感覚をイメージした時に、人の心理との共通点を見つけたので、私なりに言語化してみることにします。

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まず、一般的なサウナでの「整う」というのは、
「サウナ → 水風呂 → 休憩を3回ほど繰り返すと訪れるトランス状態」
と説明しているものが多いです。

そこで、実際に説明通りに行ってみるとします。

しかし、説明に書かれている通りにやっても「整う」感覚を味わうことができない!という人がいます。

それは、体感を頭だけで理解しようとしているからです。
これは、情報過多の今の時代に起こりがちな落とし穴でもあるといえます。

今は、情報が多いため、調べると答えのようなものを見つけられると錯覚してしまいがちですが、内容によっては、実際にやってみると情報の方が間違っていたということが多々あります。

体感で大切なのは、理屈ではない部分を「感じる」ということです。

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しかし、これでは説明としては全く足りていないので、

私なりに「整う」状態を説明すると、

「なんだかんだ色々あったけど、ちょうど良いところに落ち着いた」です。

ここで重要なのが、この「なんだかんだ」なのです。

一般的な説明では、行動のみの内容になっているので、説明通りの行動さえすれば「整う」感覚を得られると勘違いしてしまいます。

体感で重要なのは、そこに至るまでの過程の方なのです。

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「なんだかんだ」を感じることとは、

サウナ
「体温が上がり、肌から汗が出てくる」感覚
日常だと、汗が出たら止めようとしたり、拭いたりするけど、気にせず出せるのもサウナの良さです。
その時に「体の体温が上がる感覚」「皮膚から汗が出てくる感覚」「汗が出続ける感覚」などを意識して感じてみるということです。

水風呂
「体の表面が膜で覆われる」感覚
水風呂に入って体が慣れてきた時に、水に体をゆだねられるくらい力を抜いて、肌や体温など、体がどんな風に感じているのかを意識すると、体の暑さと水の冷たさが水の中でちょうど良い感じになって、肌の表面が膜で覆われる感覚を味わうことができます。

人によっては、サウナと水風呂を数回繰り返さないと感じられないこともあるので、回数よりも、その時の体の状態を意識していくと感じやすいかもしれません。

休憩
「今の体が快適な場所でゆっくり休めせる」感覚
一般的に多い方法だと「外気浴で体を休める」とありますが、この説明だけだと、季節や地域などの違いで外気温で体温が下がりすぎて寒くなりすぎることもあるので、私は、必ずしも、外気浴でなければいけないとは思いません。

外気浴の他に整える場所は、休憩室など、服を着た後にリラックスできる場所で体の力を抜いて体温を感じながら休むのでも良いと思います。

最初は、暑さで汗をかいたりするかもしれませんが、体温が落ち着いてくると、そこにいる場所の気温と体の温度がちょうど良くなってきて、心地よさを感じられるようになることで「整う」状態を得られると思います。


ここで、重要なのは、
整うことを感じる時に優先されているのは「頭ではなくて体(体感)」だということです。

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私は、この一連の流れが人の心理と共通している部分があると思いました。

サウナ → 交感神経(アドレナリンが出ている状態)
水風呂 → 副交感神経(リラックスしている状態)

心の状態は、体で感じるよりも、もっと、無意識に感じていることが多いため、整っている状態「ちょうどいい感じ」というのはイメージしづらいかもしれません。

一旦、整う状態から離れてみます。

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人によっては、安定や安心感を求めることがあります。

しかし、
ジェットコースターやお化け屋敷などに刺激を求めに行くこともあります。

そうかと思えば、

静かな場所や落ち着いた場所などに癒しを求めにいくこともあります。

無意識に、心のバランスを取るために、今の自分に必要な環境を求めて行っているんだと思います。

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旅行やお出かけあるあるかもしれませんが、

どれだけ楽しかった旅行でも、家に帰ると「やっぱりお家が1番」と感じる人は多いと思います。

これが、心にとっての「整っている状態」ではないかと私は考えます。

家に限らず、自分の居場所と感じられる場所、自分がホッとできる場所や安心して気を緩められる場所などもあるかもしれません。

しかし、そこのありたがたさに気づけるのも「なんだかんだあったから」を感じられたからです。

当たり前のことを当たり前じゃなく感じるためには、普段、何気なく過ごしているひとつ一つのことを意識することで、当たり前にあるものにも感謝の気持ちが生まれるのではないでしょうか。

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ちなみに、
家のお風呂でも、最終的に整う感覚を感じることはできると私は思っています。

家の中でも「なんだかんだ」を意識できていると、最終的に「整う」感覚を感じることはできると思うので、いろんな場所で、心身のなんだかんだ(上がり下がり)を感じながら、自分なりに心地良いと思える感覚を感じられると良いですね。


そして、私は、心理カウンセラーとして、相談者さんの整う場所にもなれたら良いなと思います。

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講師 旭 美由紀

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