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コンサル上司を5つのスタイル+αに分類してみた

はじめに

どうも、コンスです。コンサルファームから離れて5ヶ月経ちましたが、久しぶりに同期と話し、過去の記憶が朧げながら蘇ってきました。今の会社では、人格者、かつ仕事ができる人に囲まれているなーと過去を振り返れば振り返るほど思う次第です。

コンサルファームに優秀な人が多いのは、まぁ言わずもがなってところではありますが、やはりコンサルファームにいる=優秀ではないってところは日々感じていました。3年半しか在籍しておらず、マネージャー(ある種コンサル経験者の一つの壁)を経験せずに辞めましたが、部下がついたり、いろいろな上司と働いた経験からコンサル上司を分類してみようと思います。

私のnoteにたどり着く方は、どちらかといえばキャリアが成熟している方よりも、これからコンサル業界に行きたい人、もしくは学生さんが多いきもするので、社会にはこんな人もいるよと理解いただければと思います。

個人の主観、かつ誰をDisってるわけでもないので、こんな人いるんだなーと思ってもらえると働くイメージがつきやすいかもしれません。仕事のできる/できない上司といった話ではなく、あくまで働くスタイルを解説していきます。

後半にいくほど、一緒に働いていて疲弊するスタイルのコンサル上司です。笑

1. モチベーター型(褒めて伸ばすスタイル)

コンサル界隈では非常に稀有な存在がモチベーター型の上司です。特に部下を鼓舞し続ける上司ははぐれメタル並にレアだと思います。自分で手を動かしながら、部下の面倒もみながら、お客さんにも信頼されるなんて人はまぁなかなかいないスーパーマンです。

いるとするならば、コンサルファームに中途で事業会社から入社してきたスーパーマンが多いイメージです。ウェットな関係や、現場の泥被りにも慣れており、コミュニケーションが非常に上手な傾向があります。ただ数年もするとその温厚さは息を潜め、ドライなコンサルタントとして完成仕切ってしまう人もいます。

コンサルに新卒から入社しているメンバーはなぜか、感情の一つくらいは欠落しているか、ドライなメンバーが多いです。話せばちゃんと面白いのですが、忙しすぎ・仕事に集中にしているのがデフォルトなので、その面白みにまで到達できる機会が限られています。

多方面からプレッシャーも受けるというのがコンサル上司ではあるのですが、一緒に働いていて勉強にもなるのがモチベーター型の上司ですので、ぜひ学べるものは全て学ぶということが重要だと思います。

余談ではありますが、なぜか社内で仕事ができないと言ったレッテルが貼られがちな上司スタイルではありますが(優しすぎかも)、部下からの支持率は非常に高かったりします。

私自身もエンカウンター率はほぼ低かった印象です(部分部分でモチベートしてくれる上司はもちろんたくさんいました。)

2. 後から全部自分で手直し型(教師スタイル)

モチベーターとは異なり、こちらは部下に仕事をある程度任せ、仕上げを担当するような働き方をする上司です。答えをわかっているけれども、部下の成長のために、成長する機会を提供していくと言ったことが特徴になります。

なので、部下になったメンバーは必死で頭をフル回転させ、上司に作成した資料を持っていきます。

その時の上司のリアクションは良し悪しに分けたフィードバックをくれ流ので、部下としても何が自分の資料で足りなかったのかを理解することができます。これは部下の成長には非常に良いスタイルといえますので、ここまでで部下からの信頼も多く勝ち取るタイプの上司です。

なぜタイトルで教師スタイルとしたのは、このレッスンスタイルが故です。

そして上司は言います。

「資料作成ありがとう。あとは私がお客さん会議までに修正しておきますね」

部下はその一言を聞き、安心して次の仕事に取り掛かれるというわけです。

そして数時間、もしくは1日経ち、いざ自分が作った資料を上司が手直しをし、お客さんに出す場がきました。
部下としては、どのように資料が修正されたか気になるところ。上司がどこを直したか、自分はどのようにするとお客さんに資料を出せるようになるかを上司の資料から必死に読み解こうとします。

そして気づくのです。

上司の出した資料に、自分自身が作成した資料のパーツやテイストが微塵もないことに。そう、ものの見事に違う資料になっている・・・

会議後に言う上司の一言は決まって、

「ごめん。資料少し修正したから。どこ修正したかあとで見ておいて」

といったものです。
部下にとっては、少しの部分がどこかわからないほど原型がない資料を見つめ、何が変わったのか、何が違うのかを紐解く作業がそこから始まります。

上司の資料をすごいと思うか、いけてないと思うかは受取人次第。個人的なセンスや趣味だけで資料を作り直している人もかなりいるので、その修正スタイルを無駄と思うかどうかは出来次第です。

そして、人の良い部下たちは上司のこのような振る舞いによって自信を無くしていく人もかなりいました(自分は仕事ができないのかと卑屈になる)

資料を直されても、気にしすぎないメンタルを養っていくのも部下としては非常に重要なのです。

3. 部下委任型(好きにやってみればスタイル)

ある程度部下の力量がわかる場合、もしくは残念ながらプロジェクト的にそれほど重要ではないタスクを割り当てている場合に、このスタイルをとる上司が多いです。俺としては、タスクの重要度が低いから自由にやってみなよってのがスタンスですね。

よくいえば、部下にストレッチをさせる成長機会を与える良い上司ですが、悪くいえば勝手に育たない部下は放置する無責任上司とも言えます。

コンサルファームでは、自分で育たないコンサルタントにチャンスが巡ってくることはほぼなくなるような社風であり、成長できない・昇進できないものは去ると言ったUp or Outの風潮なので、このタイプの上司は部下の立ち回り次第だといえます。

口も出してこないが、助けてもくれない(では上司とは何なのかと言う話ですが)と理解いただければ早いかと思います。
もちろん本当に仕事をもらっている会社として対応しなければならない、もしくはフォローをお願いすると助けてくれる人が大多数です。


4. 放任主義型(部下無視タイプ)

3. 部下委任型との大きな違いは、そもそもコミュニケーションが成立しないくらい放任主義の上司です。忙しすぎる上司はこのスタイルをとることが多いですね。

現場で助けて欲しいと声を上げても、現場でそれくらい処理できるのは当たり前といった具合でスルーされるパターンです。
先ほどの委任型であれば、ある程度信頼を寄せている前提があるケースが多いですが、これはどちらかと言えば丸投げであり、上司の責任放棄に近いタイプですね。

現場が少し燃え上がったり、お客さんとの関係性が悪くなった場合でも、あまり動いてもらえなかったりと、現場で苦労するパターンは多いです。

コンサルファームでは、直属の上司(またはその上司)が人事評価をしますので、仕事面でのフォローが薄いタイプの上司だと正当な評価をしてもらえないと言った面では損かもしれません。

自分が悩んでいる時、困っている時に助けてもらえない、助言さえもらえないといった場合だと、メンタル的に疲弊することは目に見えています。

上司に頼れないなら、それ以外の周りや、クライアントであるお客さん自身を見方につけるような立ち回りを身に付けたいですね。

5. マイクロマネジメント型(細かく報告しろタイプ)

個人的に一番苦手なのは、マイクロマネジメント型です。
なぜなら、部下委任型や放任主義型は自分がうまくプロジェクトを回せている状況、もしくは上司が意図的にストレッチさせる環境を作っているのであれば、自分次第でいかようにも立ち回れます。

ただマイクロマネジメント型の上司は、部下に任せられない、かつ部下をマネジメントすることが仕事だと思っているので、下手すると分刻みでの仕事を要求してきます。

まぁ心配な気持ちはわからないでもないですし、タイムマネジメントを体にしみこませるのは非常に重要です。
ただし、管理のための管理に部下として応えていくのは相当骨が折れますし、その報告のための準備もするとなると、まぁタスクも進みません。

2. あとから全部手直し型(教師スタイル)とこのマイクロマネジメント型がセットでくると、なんのために仕事をしているか本当にわからなくなってきます。

マイクロマネジメント型の悪いところは、部下が信頼されていないと考えるようになってしまうこと、そしてそもそも部下のできる仕事が広がっていかない、そして部下のモチベーションが維持できないようになってしまうことが何よりも問題ですね。

コンサル上司に立ち向かう力をくれる武器(本)7選

終わりに

大体はこの5パターンに大別されるか、もしくはそれ以外の素晴らしい上司か、もしくはほんとに一緒に働くと心身を壊すようなモンスター上司と言ったところでしょうか(サイコパスとかヒステリック型とか。。。)

コンサルファームは激務・高給と言われる業界ではありますが、労働時間的な辛さとは別にいろんな役職者がいろんなステークホルダーからプレッシャーを受ける労働体系でもあります。

コンサルファームで学べることがたくさんある一方で、心身共に健やかに過ごせることを願っています。
仕事は人生ではなく、人生の一部が仕事なわけですからね。

終わり

コンス

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