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clryk
2019年10月19日 17:16
どうしても時は流れていくもので、でもその中でぶつかり合う人間の紡ぎ出すドラマが、また時を超えて、記憶とともに僕たちを温め直してくれることがある。変わるものと変わらないもの。変わらないと思えるナニカを持てたのなら、それはとても幸せで、貴い。ふと遠い昔を思い出すときが誰にでもある。過ぎていった時は二度と戻らないことが当然のようにわかっているのに、意外にも、手を伸ばせばそこにあるようで、今でも取
2019年10月13日 18:36
自我ではなく、他者のあり様に目を向け感じることを一貫して勧める本。本書に通底する他者の感情への敬意には頭が下がるものの、どこか違和感を覚えてしまうのは、自分というものへの愛や欲望を完全に否定されているからだろうか。しかしながら、筆者の言う「捉える」という動詞が意味する行為について、理解のある人間はどれほどいるのだろう。もう少し具体例を用いて分かりやすく記せば、10頁ほどで済む内容だったかも