見出し画像

もうすぐ出る本#8『公〈おおやけ〉 日本国・意志決定のマネジメントを問う』

おはようございます! 今日の極私的注目本は、NewsPicksパブリッシングさんから7月10日に発売される『公〈おおやけ〉 日本国・意志決定のマネジメントを問う』です。

著者は元東京都知事であり、作家の猪瀬直樹さん。『ミカドの肖像』『日本国の研究』『昭和16年夏の敗戦』『ペルソナ 三島由紀夫伝』をはじめ多くの著作を発表されています。

作家生活40年の集大成として世に送り出される本書がテーマとするのは、「他の国にはある公への意識が、この国には見られないのはなぜなのか」。明治から令和にわたって近代日本の風景を縦横無尽に描きながら、そのテーマに迫っていきます。

ちなみに目次が公開されていますのでご紹介しますと、

【目次】
第I部 新型コロナウイルスと意思決定
〝孤島〟ダイヤモンド・プリンセス号
対策本部の意思決定
議事録の意味
公文書の役割
戦前と戦後の連続性
総力戦研究所の存在
日米開戦の意思決定
問われるリーダーシップ

第II部 作家とマーケット
カズオ・イシグロと「公」の時間
クリエーターとしての作家の誕生
森鴎外の「家長としての立場」
夏目漱石は〝マーケット〟を意識していた
ベストセラーの登場
『文藝春秋』の誕生と芥川龍之介の自殺
太宰治のスター願望は、現代ならお笑い芸人
作家への道標は三島由紀夫とカポーティ

第III部 作家的感性と官僚的無感性
表層を漂う全共闘
『ミカドの肖像まで』
官僚機構の正体をつかむ。『日本国の研究』
道路公団民営化までの道のり。『道路の権力』
二宮金次郎に学ぶ「ゼロ成長」時代の行政改革
石原慎太郎さんからの連絡。副都知事就任へ
東日本大震災発生。奇跡のリレー「偶然の必然」
都知事に就任。東京五輪招致へ
東京都知事を辞任。『ラストニュース』は終わらない
エピローグ

と、まさに作家生活40年の集大成ともいうべき内容になっていて、この一冊から猪瀬さんの著作の世界に入るのもよさそうですね。個人的には『マガジン青春譜 川端康成と大宅壮一』や『こころの王国 菊池寛と文藝春秋の誕生』を愛読してきたので、第Ⅱ部が楽しみです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
よい一日を!


ただいま4刷 構成を担当した書籍が発売されました!




この記事が参加している募集

#推薦図書

42,581件

面白かった、役に立った、心が軽くなったなど、この記事を読んで、もしそう感じてもらえたら、ぜひサポートをお願いいたします。いただいたご支援は、これからもこのような記事を書くために、大切に使わせていただきます。