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もうすぐ出る本#10『自分の薬をつくる』

こんばんは! 今日見つけた注目本は、7月14日、つまり明日に晶文社さんから発売される本『自分の薬をつくる』です。

著者は坂口恭平さん。2004年に路上生活者の住居を撮影した写真集『0円ハウス』(リトルモア刊)でデビュー。以降、ルポルタージュ、小説、思想書、画集、料理書など多岐にわたる書籍と音楽などを発表されています。

2011年5月10日には、福島第一原子力発電所事故後の政府の対応に疑問を抱き、自ら新政府初代内閣総理大臣を名乗り、新政府を樹立までしています。躁鬱病であることを公言し、希死念慮に苦しむ人々との対話「いのっちの電話」を自らの携帯電話で続けられています。

今回の本のテーマは、「いのっちの電話」。じつは「いのっちの電話」に電話をかけると、なぜか心が楽になり元気になるそうなんです。電話をかけてきた人と坂口さんの間では、いったいどんな対話がなされているんでしょう。その秘密にせまったのが、本書です。

ちなみに目次を紹介すると、こんな感じです。

【目次】
0:「自分の薬をつくる」ワークショップのための準備
1:オリエンテーション
(1)はじめに
(2)薬=日課
(3)しおり
(4)自分の薬をつくる――実例:私の場合
(5)つくるということ
(6)みんなアウトプットの方法を知らない
2:ワークショップ「診察」
▼企画書を書くという薬
▼「否定する力」の使い方
▼相談してみる
▼将来の夢は今すぐ叶えてみる
▼職業の枠を取っ払っていく
▼気持ちを深く汲み取れるのは特殊能力
▼やりたくないことをしない
▼声になっていなかったものを声にする
▼個人の悩み、なんてものはない
▼研究する
▼健康の証
▼適当なアウトプット
▼アウトプットについて、もう少し
▼自分にダメ出しをするということ
▼「自閉」という方法
▼書けないとき、つくれないとき
▼聞いてくれるひと、見てくれるひと

まとめ――私たちにとって最良の「薬」とは

非日常につける薬――あとがきにかえて

以前坂口さんが『cook』(晶文社刊)の次に書くとツィートされていた『write』の発展系なのかなという気がするんですが、もしかしてそうなのかもしれません。たしかに「ものをつくる」って心の癒やしにもなりますし、スランプになった書き手さんや描き手さんにも役に立ちそうです。

個人的には「将来の夢は今すぐ叶えてみる」や「声になってなかったものを声にする」が興味あります。坂口さんの著作は、『坂口恭平 躁鬱日記』(医学書院刊)、『幸福な絶望』(講談社刊)、『まとまらない人』(リトルモア刊)と、読んできましたが、本書も読んでみたくなりました。

追記:2020年7月14日

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本書と「write」は別の作品だそうです。『write』に『make』に『farm』、とても楽しみですね。

それではいい一日を!

ただいま4刷 構成を担当した書籍が発売されました!


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