人をもてなす「ローズマリーのプティパン」
noteでもたびたび書いているから、極度の虫ぎらいはすでに数名のかたに知られていると思います。
どれだけ避けようとして生きているか。少し例をあげると、ここ数年は一切家の窓を開けない(隙間から入ってくるから網戸にさえしない。窓を開けなくても24時間換気が行われているので臭くない…はず)。植木や花を一切置かない(どこからともなく虫が寄ってくるから)。真冬以外は黒っぽいものを身につけない(攻撃してくる色らしいから)ようにする。とまぁこんな感じです。
こんなわたしにも、植物を育てていた時代がありました。
むかしからハーブが大好きで、とりわけ魅了されていたのがローズマリー。1年くらいでしょうか。いつでもつかえるようにと自宅で育てていたのです。たしか虫はつかなかったはずで、寒さかなにかでやられ、枯れてしまうまではだいぶがんばってくれていたような記憶。
月日がたってもローズマリーへの特別感はなにも変わっていなくて、提供された料理にその姿をみつけると、ちょっと得した気分になります。
「なんのパンがいいかな」と、ある日のおもてなしメニューを考えているときに、ふとローズマリーの文字が頭に浮かび、できたのがコレです。
グルテンフリーでレクチンフリーな「ローズマリーのプティパン」レシピ
材料(直径6cmの円形 6個分)
つくりかた
①ドライローズマリー以外の材料をボウルにいれ、よく混ぜあわせたあと発酵させる
②1.5〜2倍にふくらんだら、ドライローズマリーを底にしいた型に①をいれる
③200℃に予熱しておいたオーブンで10分、アルミホイルをかぶせ180℃で5分焼く
ローズマリーの香りが食欲をそそる、もちっとしたパンです。
ゲストにも好評でした。
この写真と一緒に写っている「ジャラハニーとみかんの根菜マリネ」のレシピはこちら↓
このレシピでつかっている「みかん」は「夏みかん」で、これにはエピソードがあります。
ときどきいくお散歩コースのひとつでプラプラしていたら、管理事務所の前に黄色い物体が。
こういうの惹かれます。もちろん1個いただいて帰りました。
たしかに酸味は強かったですが食べられないほどではなくて、むしろお料理にするにはベストな状態。ジャラハニーとうまくミックスされて、さわやかな一品になりました。
これからの季節なら、グレープフルーツで応用してもよさそうです。
自宅の「ローズマリー」にしろ、公園の「夏みかん」にしろ、誰かの手によって育まれたものだとわかると、なんだか愛着がわいてきます。