世界で一番大きなナッツ「ブラジルナッツとプルーンのクラフティ」
今よりもずっとずっと「フランス」という国に、あこがれてのめりこんでいた時代がありました。
フランス料理とワインにチーズ、そしてパンが大好きだった20代はじめのころ。人気のフレンチレストランに行きたがるような友人が当時いなかったので、周りが2人以上のテーブルばかりのなか、おひとりさまディナーをする日もありました。
日本語にはない独特なフランス語の発音が耳にここちよく、わたしも話せるようになりたいとあるとき思って、(学生時代はイヤイヤ授業を受けていたのに)アテネ・フランセのフランス語コースに通いはじめたのです。
そのクラスは週に3回を3ヶ月の期間みっちり学ぶ、”趣味”とはとてもいいがたい厳しい学習内容で、クラスメイトの半分近くが名門大学の学生だったから、いい刺激を受けつつプレッシャーも感じていました。
うかうかしているとついていけなくなるほど爆速で進んでいく授業に、毎回わたしは疲弊(笑)。それでもがんばれたのは、クラスメイトのおかげでした。励ましてくれたり、苦手なところを補ってくれたり。数名とはその後もちょくちょく近況を報告しあったり、フランスの旅先で会ったりも。なつかしいな。
フランスの伝統スイーツ「クラフティ」を知ったのは、そんなフランスかぶれの時代だったと思うのです。
プリンに近いけれど、ワンランク上にみえるおしゃれでおいしいスイーツだなというのが最初の印象でした。
かぼちゃをいれたり、チョコレート風味にしたり、いくつかのアレンジを経て、今回は「ブラジルナッツ」をいれてみました。
食材豆知識
ブラジルナッツ1粒の大きさは、アーモンドの2〜3倍くらい。見た目とは裏腹に、ガツンとした強いインパクトはなく、おだやかなコクと香ばしさのあるおいしいナッツです。
レクチンフリー&グルテンフリー「ブラジルナッツとプルーンのクラフティ」レシピ
材料(直径14cm耐熱皿3台分)
つくりかた
プルーンとブラジルナッツの大きさがおそろいで、ゴロゴロした感じがたのしいクラフティです。
フランス生まれの耐熱磁器クックウェアブランド『REVOL(レヴォル)』のうつわは、サラグレースで購入しました。
『KOZLIFE』のリムプレート(19cm)を重ねて。noteの記事を、いつもチェックしています。
そうそう、「アテネ・フランセ」には後日談があります。
2020年の年明け。浮上していたアメリカ移住の予定を見据え、英語の強化を図るべく、アテネ・フランセの英語コースに通いはじめていたんです。フランス語コースでやつれていた当時、のちのち英語を学ぶためにこのスクールへ足を運ぶ日がくるなんて、もちろん予想だにしなかったけれど。
「コロナ」というものがなかったら、今とは違う生きかたをしていたかと思うと、「人生なにが起こるかわからない」と身を持って感じます。
これ、誰にでもあると思うんです。人生って、だからおもしろい。