「ビーツとババロアのレイヤーケーキ」と、うちの炊飯器事情
ごはんよりも断然パンがスキなわたしは、年間とおしても2,3回くらいしかまともに米を食す機会がない。
そんなうちにも炊飯器という家電は存在する。「カビが生えているんじゃないか?」という心配はご無用。これでいて、わりと出番がまわってきているのだ。
わが家の炊飯器は、ごはんが炊かれる代わりにさつまいもや栗が蒸される。そしてときどき、こんな食材も。
ビーツである。ボルシチのあの赤さの正体だ。
欧米ではスイーツにもたびたびつかわれているのを前々から知ってはいたものの、実際につかってなにかをつくったりたべたりをしたことがなかった。去年までは。
「安くて新鮮な野菜を売っているところがある」
そう教えてくれた犬友さんの車につづいて向かった店先。掘っ立て小屋といったら失礼だろうか。野菜や果物が、どうにか雨風からしのげる程度の建屋に並んでいた。
そこにひっそりとビーツがあった。
切望しているときは縁がないのに、まったく予想していないときに出会ったりする。ヒトもモノもコトも。
手に取った瞬間、さつまいもと同じように炊飯器で蒸したらよさそうだという気がした。それでさっそく家に帰ってやってみたら、おいしくできた。以来、うちではビーツを炊飯器で調理するときまっている。
ビーツをつかったスイーツレシピとして、1度はつくってみたいと思い頭のなかで構想を練っていたのがこれだ。
年を越して、やっと納得のいくカタチになった。
グルテンフリー「ビーツとババロアのレイヤーケーキ」レシピ
材料(25cm スパイラル型ケーキ 1台分)
つくりかた
①ビーツとレモン汁をフードプロセッサーにいれ撹拌する
②ボウルにオリーブオイルと卵をいれ、混ぜあわせる
③ビートシュガーを3回にわけて加え、白っぽくもったりするまで泡立てる
④あらかじめ混ぜあわせてふるっておいたアーモンドパウダー、キャッサバパウダー、ベーキングパウダーの1/3量を加え、混ぜあわせる
⑤2/3量分と、①を加え、混ぜあわせる
⑥ ④の残りとアーモンドミルクを加えて混ぜあわせる
⑦型の半分まで流しいれ、180℃に予熱しておいたオーブンで約25分焼く
⑧水にゼラチンをふりいれ、ふやかしておく
⑨ボウルに卵黄とビートシュガーをいれ、よく混ぜあわせておく
⑩鍋にアーモンドミルクをいれ、80℃まであたためる
⑪火からおろし⑨を少しずつ加えながら、つど混ぜあわせる
⑫たえずかき混ぜながらとろみがつくまで弱火にかける
⑬火からおろし⑧を加え、よく混ぜあわせる
⑭ボウルに移し氷をいれたボウルをかさね、ゆるくとろみがつくまで混ぜあわせる
⑮別のボウルに生クリームいれ、ゆるくとろみがつくまで泡立てる
⑯ ⑭とあわせ、バニラエクストラクトを加え、混ぜあわせる
⑰ ⑦ に流しいれ、冷蔵庫で冷やす
⑱豆乳グルトを中央にのせ、ブルーベリーをトッピングする
鮮やかなビーツカラーのスポンジはとてもみずみずしく、翌日以降もしっとりしたまま。
考えてみたら、着色などではなく純粋に食材から得た赤さを出したケーキというのを、みかけたことがないかもしれない。
大好きなKOZLIFEのnoteでみて、すぐにオーダーした『NORDIC WINTER COOKBOOK』をスタイリングでつかってみた。見事にマッチしている(自画自賛)。
ビーツ。
これは定期的に扱っていきたい食材の候補だ。
こちらは、うちの真冬じたくのようす。
お時間あればぜひ。