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読書

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読書記録や、大好きな一冊について 書いています。
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2024年2月の記事一覧

「源氏物語」を再び

今、NHKの大河ドラマ「光る君へ」を毎週楽しみにしています。平安時代に生きた紫式部の人生を描いた物語ということで、平安貴族文化が好きな自分としてはこれは観るしかない!と心待ちにしていました。

私は実家に居た頃、母の本棚から面白そうな本を物色して読んでいました。その中に田辺聖子の「むかし・あけぼの」(清少納言が主人公の小説)や、与謝野晶子が現代語訳した「源氏物語」がありました。

小さい頃から思春

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源氏物語「桐壺」あらましと感想文。

「桐壺」は源氏物語の始めの章であり、主人公・光源氏の誕生が描かれています。
大まかなあらすじを紹介しつつ、自分の感想も述べながら進めていきたいと思います!

桐壺の更衣

天皇の后として女御、更衣など様々な身分の女性が何人も居る中に、天皇に特別愛され大切に扱われている人がいました。
その人は、内裏(天皇の住まい)の中で東北の隅にある淑景舎という御殿に住み、桐壺の更衣と呼ばれていました。
(淑景舎は

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人を読む

NHKの「100分de名著」という番組で、三島由紀夫の『金閣寺』が紹介されていた。

『金閣寺』は半年ほど前に読み難しいと感じたが、そこに描かれている主人公・溝口の暗い内面には共感できる部分もあった。

理解できない部分は多かった。

ただ、何回も読み返すほどの熱意はなかったし、自分の周りにはもっと手軽な易しい本が溢れており、そちらの方が手っ取り早くワクワクできるのだった。
底知れない何かを持って

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「トットひとり」感想文〜黒柳徹子さんに恋する本。

(※ネタバレあります)
この本は、黒柳徹子さんがこれまで出会った大切な人達について綴ったエッセイだ。昭和を代表する歌番組「ザ・ベストテン」を作った山田修爾(しゅうじ)さんに始まり、向田邦子さん、森繁久彌さん、渥美清さん、坂本九さんなど著名人が続々と登場する。黒柳徹子さんはテレビ放送開始から現在まで活躍されているので、その交友関係は広く華麗なものだ。

徹子さんの率直な人柄が影響しているのか、付き合

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