見出し画像

『神か悪魔か』日本に蔓延るカルトvs悩み相談室

先日、私は大分県は別府市にある大分県内の学生起業家や活動家が集う起業家シェアハウスsekiya.soで食事会があった。
 その時、私は大阪経済大学の学生と出会い、彼は「お悩み相談室を作って、うつ病患者や自殺志願者を救いたい」と語ってくれた。彼の夢はとても素晴らしく教育者の私としてはぜひとも叶えてほしい夢だなと思った。
 
 日本は先進国の中でもトップクラスに自殺者やうつ病患者をはじめとする精神疾患の患者が多い。だから、行政も何年も前からスクールカウンセラーや公認心理士などを雇用していつでも相談できるように窓口を用意している。そしてそれらを広めるために小中高生には窓口相談室の電話番号が書かれたカードを定期的に配布等もしている。実際に、警察でも「困ったらいつでも相談してね」という形になっているので例え法に触れている話や犯罪に関わることでなかったとしても警察の方々は親身に相談に乗ってくれる。
 そして、民間レベルでもNPO法人や一般社団法人などが子供の世代から高齢者の世代の各世代をピンポイントに定めて悩み相談室を置いている。
 一方で、そういった悩んだ人を孤立化させて金をむしり取るカルト宗教や偽物のクリニックによる集団詐欺などの犯罪も少なくない。

 そして、未だに日本の自殺や精神疾患の問題は解決できていない。2019年の調べによると日本は10万人あたりの自殺者数が18.5人と世界では7位でG7の中ではトップである。
 また、日本ではうつ病患者数は少なくなってはいるがこれは、「うつ病と診断されている人の人数」である。
 そして、この診断されている人の人数というのが日本においての重要な課題ではないかと思う。それは、日本人は相談することが下手であり苦手な人が多く、「我慢」が美徳と思う人が大多数でそしてそれを周りにも強要してしまうところにあるからだと私は思う。さらに、先も言った弱いものを狙うハイエナ共がうまい汁を吸ってる要因としても日本人特有の集団意識を利用しているからだ。

 日本は、元々地理的には極東の島国に位置しており、また民族的には単民族国家でさらに歴史においていうと2683年も続いているという他国と比べても異質な国だ。そして、文化を見ると「集団行動・忍耐・以心伝心・美の言葉」といったものが特徴だ。しかし、その明治時代以降日本は富国強兵の名の下に欧化政策を打ち出し、外国の文化を取り入れて日本を急成長させた。しかし、外国の文化というものは「I am me and you are you 」という我が道を行くというものが特徴であり、日本の文化を考えると拮抗関係にある。そんな文化を明治政府は無理矢理取り組んだ。そして、それが今の発展した日本を作り出した。しかし、この欧化政策は海外ばかりに目を向けたせいで日本独自の文化を無視してしまっている傾向が強いのだ。
これは、日本に黒船が来航した結果、長い年月日本人の中には「海外は日本よりめちゃくちゃ進んでいる」「日本は遅れている」というような思考が心理に働きかけられていることがわかる。
 そして、これらの事象が今の行政や民間がやっていることと実際の自殺志願者たちのニーズの差異が生まれていること、ハイエナが生きられている原因であると思う。
 
 アメリカでは、夫婦喧嘩や兄弟喧嘩などがあっただけでも精神科クリニックを受診して相談することが一般的だ。だから、アメリカでは精神科の病院だけでなく民間の悩み相談クリニックなどの需要が高い。また、精神的にも段階的にかなり早期での治療となるので完治しやすい。そして、企業も学校もそう言った時の休日を重きを置いてるためとても手厚い。
 一方で、日本は嫁姑問題で姑に毎日責められているのに我慢をする嫁、職場でのパワハラやセクハラ、アルハラ。学校でのいじめや孤立化など全て誰にも相談せずに溜め込み、精神的苦痛による身体疾患などの自覚症状が出始めてようやく相談するのだ。しかし、その自覚症状が出て相談する人でさえも少ないのだ。そして、結果的に命を落とすかうつ病によるドクターストップでようやく相談をしてくる人の方が多数だ。
 しかし、その段階で相談されてもそれは末期状態。うつ病は、一度発症してしまうと完治はほぼ不可能。自殺に至っては、残された人は何もできない。終いには、現在の管理職の人間たちは、うつ病患者に対しての理解が無くただの甘えや怠けだと一蹴してしまう人も少なくないのだ。
 つまり、どんなに窓口を設けても彼らはその入り口の前にすら立ってくれないのだ。そして、その窓口の前に立ったとしても彼らの頭の中ではその窓口の前でさらに自分を責めているのだ。さらにそんな彼らをハイエナは甘い言葉と人数を使って、集団意識を植え付けて洗脳していく。その結果、人間関係を破壊させ孤立化させ、その場所しか居場所がないことを錯覚させる。そして、財産も自由も命も吸われてしまうのだ。そしてメディアは、そんなニュースを大々的に流していく。しかし、窓口を開いている側もyoutuberやtiktokなどの新しいメディアを利用して悩み相談を積極的にできるように促している。
 しかし、そんなものは彼らにとっては馬の耳に念仏。それほどにまで彼らは追い詰められてしまっているのだ。
 では、どうすればいい。どうすれば彼を助けられるのか。
私は、そんな彼らを助けるためにオンライン塾では看護師を生徒一人一人の専属として設置している。また、授業中でも長い授業の時間、勉強のことだけでなく学校でのことや何気ない会話を大事にしたり、その際の声のトーンや顔色、目線などをチェックして悩みの種となっているものを探し、一緒に考えている。そして、それを看護師と一緒に精神ケアを図りつつ親や学校の先生とも密に連携をとって生徒にあたっている。その結果、生徒たち恋愛のこと・友達のこと・家族のことを事細かく悩みを相談してくれるようになった。
 先述したように日本人は我慢を美徳する文化があり、それは今の子供たちにも根強く残っている。いじめられた生徒が親に迷惑をかけるから相談してはいけない。そういう言葉や場面をよく目にするだろう。これはまさに日本人としての忍耐だ。
 しかし、人は親でなくても親友、先輩、兄弟、心の中のもう1人の自分やネット上の友達などに時には愚痴をこぼすのだ。そして私は塾講師だ。学校の先生でもなければ親でもない。つまり、私に話したとて何も迷惑にならない。だから、私は先輩ぽくもあり友達ぽくもある塾講師でありたい。それが私が教師を目指さない理由だ。何も縛られない。でも、授業という1週間のうちの1時間や2時間その子と一緒におることを許された時間がある。そこで私が生徒に教えられることを教えたい。戦い方・学び方・金の稼ぎ方・この世の楽しみ方、なんでもいい。それを全て吸収してほしい。
 
 私は、アニメや漫画をよく見るがその中でも「暗殺教室」殺せんせーというキャラクターを目標にしているし大好きなキャラだ。
そして彼の言葉の一つにこんな言葉がある。

『学校や肩書など関係ない。清流に住もうがドブ川に住もうが前に泳げば魚は美しく育つ』

前への泳ぎ方は自由だ。避難しても隠れてもいい。ルール内であれば奇襲もしていい。常識はずれの武器を使っていい。

そして、私はその戦い方を生徒より少しだけ知っている。そして、私はさらに成長する。まさしくマッハ20のスピードで。

前に確実に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?