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進路選択の方法 第2弾!高校生に贈る「進路別の特徴とメリット・デメリット」

進路選択の方法 第1弾!

この内容より、ある程度進路が絞られてくると思います。追加として「大学進学」「短大進学」「専門学校進学」「就職」それぞれの特徴と、メリットとデメリットについてまとめました。

①大学の特徴とメリット・デメリット


大学主な目的は、深く専門分野を研究し、知的・道徳的・応用的能力を展開させることです。興味のある学問について、4年間(学部によっては6年間)かけて勉強・研究します。

メリット

・進路の幅が最大化する
・給料が高い傾向にある
・見聞を広める機会が多い


企業によっては、高校・短大・専門卒を募集対象外としている場合もあるため、大卒者は、就職の幅が最大化します。その他の企業でも、初任給や生涯賃金が高校・短大・専門卒者よりも高い傾向にあります。また、より学問を究めたい場合は、大学院に進学するという選択肢を選ぶこともできます。

また、大学では学生限定の講演会なども多く、授業・講義以外でも知見を得る機会が多いです。

デメリット

・4年分の学費が必要
・入試の難易度が高い
・自己管理ができないと時間が無駄になる


4年間で250~550万円程度の学費が必要となるため、経済的負担が比較的大きいです。また、専門学校などと比較して入試難易度が高いため、しっかりとした受験対策も必要です。

そして、大学では授業に出なくても誰かから問い詰められることがないです。サボろうと思えばいくらでもサボれてしまいます。自己管理ができないと、学費を払って、時間を無駄にするだけになってしまいます。

そのため、大学を選ぶには、「将来の〇〇をしたい。→だから、大学で〇〇を勉強する」という目的をもつようにした方がいいです。

国公立大学・私立大学の違い

■国公立大学

・入試の科目数が多い
→共通テストと2次試験の両方を受ける必要があり、受験科目数は7~8科目と多いです。
・学費が比較的安い
→4年間で約250万円で、私大よりも150万~300万円程度安くなります。
・研究設備が充実していることが多い
→国や自治体から研究予算が配分されるため、特に理系では研究設備が充実していることが多い傾向です。

■私立大学

・入試の科目数が少ない
→一般入試では共通テストを受ける必要がなく、受験科目は3~4科目程度の大学がほとんどです。
・学費が比較的高い
→4年間で約400万~550万円です。特に理系学部は文系学部よりも設備費などがかかるため、学費も高額になる傾向にあります。
・国公立大学にはない学部が設置されているところもある
→独特のある学部を設置している大学もあります。

②短大の特徴とメリット・デメリット

「大学の2年版」といったイメージです。(学科によっては3年制)。短大は仕事や生活に必要な能力を育成することなどが目的で、家政学や教育関係の学科が多いです。

卒業後さらに学びを深めるために、短大専攻科に進学したり、4年制大学に編入学という進路もあります。

■短大専攻科:短大卒業後、専攻学問をさらに1~2年間学べる場です。大卒相当の「学士」の学位を得られる場合もあります。
■編入学:短大や専門学校卒業後、4年制大学の3年次または2年次に進学できる制度です。

メリット

  • 教養科目と専攻科目を2年間でバランスよく学べる

  • 大卒よりも2年早く社会に出られる

短大では、一般教養科目と専攻科目を両立させながらバランスよく学びます。大学のカリキュラムに近い内容が2年間に凝縮されて進むため、一日一日がより中身の濃いものになるでしょう。大学生よりも2年早く卒業することになるため、早く知識や技能を身につけて社会に出たい!という人にとっては有利です。

デメリット

  • 大卒に比べて就職先の選択肢の幅が狭い

  • 学科の選択肢が少ない

  • 大学に比べて忙しい傾向にある

大きなデメリットは、大卒よりは就職の幅が狭まることです。大企業の総合職などは、大卒のみを募集の対象が多いためです。

また、短大は大学に比べて学科の種類が少なく、学びたいことを専攻できる学校が見つからないこともあります。

さらに、2年間で取らなければいけない単位が少なくない(最低62単位)うえ、1年次後半頃からは就活を並行して始めなければならないため、大学生に比べて忙しいです。

③専門学校の特徴とメリット・デメリット

専門学校は、仕事の実務に必要な知識や技能を身につけることを目的としています。社会で即戦力となる人材を育成するため、大学・短大よりも実践的で実務的な教育が行われており、資格試験対策も重視されています。

卒業後の進路は、専門分野に応じた業界への就職が多い傾向です。そのほかには短大と同様、編入学という選択肢もあります。

メリット

  • 実務的能力が身につき、仕事の即戦力になれる

  • 専門分野の求人が豊富に集まる

  • 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる

実務的なスキルを身につけられるため、短期間で仕事の即戦力となれることが大きなメリットとして挙げられます。

また、専門的なスキルを求める各業界から、数多くの求人票が集まります。毎年継続的に求人票を出している企業は、その学校から確実に採用したいという気があるため、一般的な採用試験に比べて有利に選考が進むこともあります。このほか、専門学校では同じ業界を目指す仲間が多いため、学生同士で就活の情報交換がしやすいです。

デメリット

  • 就職先の選択肢の幅が狭い

  • 専門分野以外の知識を得る機会が少ない

  • 進路変更が難しい

短大と同様に大卒よりは就職先の選択肢の幅が狭くなります。このほか、専門分野のスキルを2年間で身につける教育という性質上、専門分野以外の知識を得る機会が少ないです。何らかの理由で入学後に進路を変えたいと思っても、変更は難しいです。

ですが、編入学制度で大学に進むことは可能な場合があります。

④就職の特徴とメリット・デメリット

高校生が一般企業への就職活動をする場合、基本的には「学校斡旋(がっこうあっせん)」という仕組みを利用します。

学校斡旋では、各企業から高校に求人票が届きます。生徒の皆さんはその求人情報を見て、高校を通じて採用試験に応募します。

就職の場合、進学と比較して以下のようなメリット、デメリットがあります。

メリット

  • 10代のうちから社会経験を積める

  • 学費などの経済的負担がない

  • 高校が間に入るため、就活サポートを受けやすい

10代のうちから仕事経験を積めるため、学歴を重視しない企業によっては、大卒よりもキャリアアップが早い可能性があります。学費負担がないため経済的にも有利です。また、学校斡旋では高校で就活サポートを受けやすく、怪しげな企業に入ってしまうリスクが少ないです。

デメリット

  • 就職の選択肢が少ない

  • 初任給や生涯賃金が進学者と比べて低い傾向にある

  • 一度に一社しか応募できない

前述のように専門学校・短大・大卒に比べて就職の幅が狭く、初任給や生涯賃金が低い傾向にあります。また、学校斡旋には「一人一社制」とよばれるルールがあり、基本的には一度に一社しか応募できません※1。選考中に「社風が合わないかもしれない」と思っても、辞退をためらい、結果的に採用後のミスマッチが起きてしまうリスクもあります。

※1 秋田県と沖縄県は「一人一社制」を採用していないため、複数の企業に応募できます。

このほか、高校生は、国家・地方公務員試験もあります。

■国家・地方公務員

国家・地方公務員になるには、「国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)」や「地方初級公務員試験」など、職種ごとに所定の試験に合格が必要です。

一般的なイメージ通り、安定した環境で働けることのほか、民間企業に比べて学歴による給料差が小さい傾向にあります。

但し、公務員試験は全体的に難易度が高く、例えば「国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)」の合格率は2割程度です。早いうちからの試験対策が必要です。

まとめ

まずは、なんとなくでも「こういうことをしたいから(こういうことに興味を持ったから)」という軸を見つける。
そして、どの進路が自分に合ってるか考える。

■大学
メリット→進路の幅が広く、専門スキルの習得だけでなく、他の見聞も広がる
デメリット→目的がないと時間の無駄

■短大
メリット→2年間で教養と専門を身に付けられる
デメリット→学科と将来の選択が狭い

■専門学校
メリット→専門スキルに特化しているので、就職してから即戦力になれる
デメリット→選択の幅がなく、進路変更ができない

■就職
メリット→10代から社会経験を積める
デメリット→進路の選択が少なく、賃金が安い傾向

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