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ハッピーバースデー

お誕生日だった。 私は母親だし、もういい大人だし、自分の誕生日を特別に思うことはもう何年もなかった。 しかし今年5歳になる次女が「誕生日」をとても特別に思う性分らしく(長女はそうでもなかった)、もう何日も前から「あと◯日でママの誕生日だね!」とカウントダウンしてくれて、今朝も目が覚めるなり、「きょーママのたんじょーびだね」とニコニコしていた。 長女は長女で、リビングに降りるなり用意していた誕生日カードを渡してくれて、玩具のピアノでハッピーバースデートゥーユー♪を弾いて歌って

    • 夜明けのすべて(ネタバレはないはず)

      昨日から公開の映画を観てきた。 派手な展開はない、特別華やかな王子様系男子や誰もが羨む美女が主人公なわけではない、本当にそこらへんにいる私たちみたいな人が、悩みながら、苦しみながら懸命に生きていくうちに、気づいたら色々な人の優しさの中にいた。そんな映画だった。 端正な顔立ちの松村北斗が、立ち方と喋り方と身なりであんなに野暮ったくなることに驚いた。 小動物のように愛らしい上白石萌音が、PMSで豹変する姿があまりにもリアルで慄いた。 小さな会話ひとつひとつが、ただ日常を紡いで

      • 学校

        長女が今年、小学2年生になる。 この前入学したばかりなのに、もう2年生? もう、後輩ができるっていうのかい? 乳幼児の世話をしていた時は、「小学生の母親」なんて、随分先輩に見えて、自分にはまだまだ遠いものだと思っていた。 それなのに、もう小学2年生の母親になってしまう。なんてこったい。 長女は毎日楽しそうに小学校に通っている。 朝は眠い眠いと言うけれど、きちんと準備をして家を出ていく。 ありがたいことだなと思う。 元気に行って、帰ってきてくれる。 それだけで、本当にありが

        • これが世論か

          仕事場の仲良くしている先輩に、「ニノもジャニーさんにやられちゃったのかね笑」と言われた。 そんな下世話なこと言われると思わなくて、「そこはデリケートな話題だから…」と濁した。うまく笑えてたかはわからない。 その人も、韓国に推しがいるのに。 こちらの今の心境は、わからないんだな。 でも、ああこれが世論なんだな、と思った。 事務所所属のタレントを見れば、性加害のことを思い出し、この人もやられたのかな、なんてことを考えてしまう。それは、別に不思議じゃないし、責められることでは

        ハッピーバースデー

          母になって7年。

          子どもが7歳になった。 もう7歳か、と思う。でも、この7年間の密度を思うと、まだ7歳か!?とも思う。 私の人生の中で、この7年は、1番大変だったと思う。 今、1番幸せだった、と書こうとしてやめた。 幸せだったと思えるのは、多分、あと10年か15年経って、子どもが自立してからなんだと思う。 今はまだ正直思えない。 だって0歳児の昼夜問わない授乳、大変だったよ… 夫は仕事が忙しくて戦力外の中、1人で手探りで何から何まで本当に、本当に大変だったよ… 離乳食も、寝かしつけも、子連

          母になって7年。

          溜め込むな、吐き出せ!

          一週間経つのが早すぎて、気づいたら一ヶ月経ってる。 忙しいと思って過ごしているのに、今日一日何したっけ?と振り返っても、特に何もしていないんだよ。不思議。 子どもといると、どこかに出かけたりしないと特筆すべきことが本当にない。 ちゃんとやってるんだよ。ご飯作ったり、掃除したり、洗濯物畳んだり、子どもの遊びに付き合ったり、トイレに一緒に行ったり、スマホでぽちぽち買物したり、生協の注文したり、何かを色々やっているのに、そのどれもが地味で、やって当たり前、とされることだから、私は

          溜め込むな、吐き出せ!

          15年ぶりに推しができた

          15年前の私は、ニノさんがあまり好きではなかった。 ひょろひょろしてるし、ヘラヘラしてるし、どこが良いんだろう…松潤の方がかっこいい…なんて思っていた。 そんな折、情熱大陸にニノが出ているのを観た。 堕ちた。 その番組のどこがとか、何がとかは覚えていないんだけど、とりあえずそれを観た後、私は二宮沼に堕ちていた。 鼻歌混じりに平坦な道を歩いていたら、急に深い落とし穴に落とされて、そのまま抜け出せずに気付けば15年経っていた。そんな感じだ。 その間、たとえばドラマの影響で高

          15年ぶりに推しができた

          ニノと嵐

          二宮と〇〇と、というニノのカバーアルバムが発売されて、私はなんだかとても、とてもとても満足してしまった。 嵐がいないと、決して満たされることはないと思っていた心の隙間を、私の推しは、YouTubeで、ドラマで、映画で、歌で、しっかりと満たしてくれた。そこで初めて私は、「あ、嵐が戻らなくても、これはこれでアリかも」と思えた。 2021年の始まりから、とにかくまた嵐に会いたい、嵐が復活することだけをひたすらに待ち続けよう、と思っていた。今でも、号泣してしまうから聴けない嵐の曲

          ニノと嵐

          ただニノが好きってだけの話

          ニノが好きだ。 15年も一途に追いかけていると、もうこの人の何が好きなんだかわからない。 でも好きだ。 彼の落ち着いた声が好きだ。 薄茶色の瞳が好きだ。 ノーメイクなのにつるっつるの肌が好きだ。 最近深くなった目元口元の皺もまたいい。 嵐は5人とも好きだけれど、アホみたいにこの人ばっかり目で追っていた。 若い頃の情熱的な気持ちはもうないけれど、今も私は、この人の存在に助けられている。 私は彼が結婚して嬉しかった。 彼は昔から、好きな女性のタイプは?という質問に、「何があって

          ただニノが好きってだけの話