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ハッピーバースデー

お誕生日だった。

私は母親だし、もういい大人だし、自分の誕生日を特別に思うことはもう何年もなかった。
しかし今年5歳になる次女が「誕生日」をとても特別に思う性分らしく(長女はそうでもなかった)、もう何日も前から「あと◯日でママの誕生日だね!」とカウントダウンしてくれて、今朝も目が覚めるなり、「きょーママのたんじょーびだね」とニコニコしていた。
長女は長女で、リビングに降りるなり用意していた誕生日カードを渡してくれて、玩具のピアノでハッピーバースデートゥーユー♪を弾いて歌ってくれた。

なんだか、なんだか凄く嬉しかった。

自分の誕生日を、親以外でこんなに喜んで祝ってくれる人がいるんだ。
夫も勿論祝ってはくれるけど、何かサプライズでやるとか贈り物を用意してくれるタイプではなく、いつもサラッと祝ってケーキ食べて終わる、くらいのものだった。不満はないけど本来の私はやっぱり何かをして欲しいタイプの人間だったので、子どもたちからのその行為が、なんだかとても心に染みてしまったのだ。

動物園に行ったら緑がキラキラしてて、暑いけど風が爽やかで気持ちよかった。
結婚式を挙げたホテルのビュッフェでみんなで夕飯を食べたら、子どもたちが元取れるほどお肉と果物を食べてて笑った。
長女がお腹にいる頃に同じ場所で撮った写真を見て、赤ちゃんの頃の長女を思い出して今と比べて驚いた。


結婚することは幸せだ、とは言い切れないと思う。
だけど子どもを愛し、愛されることは幸せだ。そう、言い切れる。私の場合は。

もちろん毎日大変なんだけどね!
ガミガミ怒っているけどね!!

でも子どもたちが大好き。

大きくなって独り立ちするまで、母ちゃんと一緒に笑っていてね!
お祝いしてくれて、ありがとうね。

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