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「英語を探せ」コレクション#2-ガールスカウトで学ぶ、スカウトの理想、老教師の思い、学校へ行く理由

「英語を探せ」コレクション#2
 日常の行動や考え方、価値観や人生観を見直すような英語を集めています。違った国の言葉を学ぶことは、異文化を学ぶこと、そして固くなりがちな頭を柔らかくし、さらに脳の違う部分を発達させ、もしかすると認知症の予防にもと思っています。Note「英語を探せ」シリーズのコレクション#2です。イラストはMage.spaceでAI生成しています。


米国ガールスカウトで学ぶスキル

 米国土産で米国ガールスカウトが “Fundraising”「募金活動」で販売しているクッキーをもらいました。この活動はガールスカウト「起業家精神養成プログラム」の一部です。そこで学ぶスキルが以下5つです。小学校から学ぶべきことと思います。
Goal Setting”「目標を設定」
Decision Making”「意思を決定」
Money Management”「お金の管理」
People Skills”「対人スキル」
“Business Ethics”「ビジネス倫理」
 私は、この中でも対人スキルが不得意でした。人の考えを聞くこと、自分の考えを述べること、新しいアイデアが作れれば最高です。さらに年間で5000ドルをガールスカウトに寄付すると“Dream Builder”「夢を築く人」という素敵な称号がもらえます。

米国のスカウトの教育


 では米国ボーイスカウトはどうだろうと思いました。まずボーイスカウトとはいわず、スカウトというのです。庶民的なガールスカウトとは対照的に、スカウトは上中流階級層の男子の初等教育の一環という感があります。
 まず崇高な誓い”Oaths”や使命“Mission”、さらに以下12の価値観”Values ”があります。
“Trustworthy, Loyal, Helpful”「信頼でき、忠実で、役立とうとする」
“Friendly, Courteous, Kind” 「きさくで、礼儀正しく、親切」
“Obedient, Cheerful, Thrifty” 「従うことができ、陽気で、質素」
“Brave, Clean, Reverent.” 「勇気をもち、清潔で、敬虔である」
 優秀な米国男子のあるべき姿を全部表現しています。こんなに求められたら、男の子も疲れるじゃないかと言いたくなります。なおスカウトは女子も入れます。

老教師の思い


 アメリカの少年少女たちへのスキルと価値観の次は、人生を思う映画“Goodbye, Mr. Chips”「さよならチップス先生」NHK-BS放送 (1969年作)です。イギリスの全寮制パブリックスクールの教師の若い時から老年までの物語です。年老いたチップス先生は退職後も学校の近くに住み、卒業した生徒達やその子供や孫の訪問を楽しみ、先立った妻の想い出の中で余生を送るのです。心に残った言葉は以下です。
“In the evening of my life I shall look to the sunset”. 「私の人生の夕方には、私は夕日を見よう」その時の人生を楽しむ、晩年の心境と思います。

”Was I brave, strong and true?” 「私は勇気をもち、強く、正しかっただろうか?」は誰もが人生の後半に自らに問いかける言葉でしょう。

“I wonder if we were any use at all.” 「私たちは本当に役に立ったのだろうか」中高年になると多くの人が思う言葉でしょう。

“I suppose we did teach them one thing: How to behave to each other.” 「我たちは彼らに1つのことを教えたと思う。それはお互いにどう向き合うか」。人に誠意をもって向き合うことは大切です。学校で学ぶ対人スキルの一つかもしれません。

学校へいく理由


 では何のために学校にいくのでしょうか。米国は自由の国ですので、”Dropouts”「中退者」が多いのです。米国時代、英語をうまくなろうとして通っていた夜間学校がありました。その学校は”Adult High School”「成人高校」といい、中学や高校を中退した人たちを教えていた学校だったのです。そこでは英会話も無料で教えてくれていたのです。そのパンフでは質問形式で学校に学ぶ良さを説いていました。

質問: “Why should you enroll?”「なぜ学校に入る必要があるのですか?」
回答: “It can help you:” 「それは以下であなたに役立ちます」
例: “get a better job”「より良い仕事に就く」
例: “receive better pay”「より良い給料を得る」
例: “quality for further education”「進学のための資質向上」大学進学の道を開きます。
例: “have more self-confidence and effectiveness”「自分にもっと自信を持ち、もっと効果的に働くことができるようになる」米国で学歴は自信にもなります。
例: “increase your independence”「独立性を高める」良い仕事・良い給料で自信がつくと、個人の独立性も高まるということでしょうか。
 学校で学ぶことはあなたにとってお得ですよ、ということです。日本の高校生や大学生にも教えてやりたいと思いました。

なお成人学校で学ぶAdult basic education「成人の基礎教育」は:
Reading 「読解力」
Spelling 「正確なスペル」
Grammar 「文法」
Math 「数学」
Spoken English Skills「英会話のスキル」
 昔の日本でいわれていた「読み書きそろばん」に、「話す技術」がついています。儒教にいう「巧言令色少なし仁(言葉のうまい人や表情がうまい人は真心が少ない)」とは反対に、今の社会では「話す技術」と対人スキルは人生を豊かに生きる上に欠かせない技術です。でも不器用な人もいます。
引用


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