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【真実は見えるか】ユーロ圏経済!実は絶好調?ドイツ不況に隠された真の実力 24/8/17

Yan氏で~す。
インパクト!!!

やるやると言っていたユーロのまとめです
多くの方がユーロの指標が弱いのが多いのに
なぜユーロが売られないのかをユーちぇるさんとYEN蔵さんのライブで聞いている方を見ます。私もそうでした。
そんな方にぜひ読んでほしい内容です

最初にいつものダイジェストです。忙しい方はこれだけよんでください

ダイジェストです。

今回は、ドイツ経済の不調が強調されがちなユーロ圏経済について、実は全体としては堅調であることをまとめています

  • ユーロ圏は20ヶ国からなる大きな経済圏であり、その規模は中国に匹敵します。

  • ドイツ経済は不況ですが、ユーロ圏全体では輸出が好調で、アメリカやイギリスが主要な貿易相手です。

  • ユーロ圏の経済指標は一部で悪化しているものの、全体的には改善傾向にあり、市場もそれを織り込み済みです。

  • ユーロはドイツ経済の影響を受けやすいですが、ユーロ圏全体としての経済力や輸出の強さが、ユーロの安定を支えています。


ユーロ圏経済に対する見方が日本だと偏見を抱く内容が多いです。特にドイツ経済の不調ばかりが注目されがちですが、ユーロ圏全体としては底堅い経済成長を続けているという事実を経済指標の内容もしくは記事を注意深く読んで深く考えると解ります。特に、輸出の強さや、ユーロ圏全体の経済規模の大きさが、ユーロの安定を支えているという視点をもってほしいです。

日本人というか、国内だと情報の取り方が片寄る可能性を知ってほしいです

ダイジェストは以上です

ここからは本文です

今日はユーロです。
私が分析がメンドクサイと言って逃げ回っているあのユーロです
2024年1月の時点で、20か国も加盟しているEUの通貨のユーロです

前回、ユーロを詳しくしたのが4月14日です

この日調べていて、タイトルから解ると思いますが、本当に、本当に
面倒なEU諸国です。

抜粋ですが、

GDPのユーロ内の比率
1位ドイツ 28.8%
2位フランス 19.6%
3位イタリア 14.2%
4位スペイン 10.0%
5位オランダ 7.1%  

上位5か国で79.7%になります
で、6位まで経済を調べれば問題ないと思って、最初の2か国のドイツとフランスで、こころが折れたのですね。イタリアとかスペインは調べる気も起きずにいました。

前置きはこのくらいにして、なぜ、今回、ユーロを取り上げるかというと

それは

みんな騙されています。確かにドイツはひどい状態ですが、
EU全体でみると、絶好調って言ってもいい状態は言い過ぎですが、世界中にものを売りさばいて稼いでいます!

悲しいかな、日本人。多くの人が、経済指標でユーロのメインであるドイツの指標ばかり報道されているし、フランス選挙のごたごたとか、ウクライナ戦争の余波から、エネルギー問題で、苦しんでいるとか移民がとか、悪い報道が先行しているので、

EU経済は弱いと思っている方が多いのではないかと思います

なんて書いていますが、私もオーストラリアメインの分析を始めて、相対する通貨ペアにユーロを選ぶ機会が多くなったので見直したら、

あれ、いいじゃないですかって感じで理解したのです。

私もあわてて検索しなおします

この記事から始まります

ニッセイ基礎研究所 24/3/15

このタイトルはいけないですね。
 実際には、詳細に分析しておりまして、7月の利下げがある、最悪の時期は脱したとか、好転する内容が書かれています。
 そうですね。2022年2月にウクライナ戦争がはじまり、夏にエネルギー危機を乗り越えて、9月からユーロが通貨をして持ち直して、利上げしまずは金融を立て直し、秋くらいからワクチンの話題も出始めて、明るい兆しが出始めていたのは、後から見れば、22年秋がEU圏の底だったのが解ります。23年の春には中国のゼロコロナ政策撤廃で、これから景気がよくなるという雰囲気の中、中国が伸びなやみはじめた当りから、ドイツがおかしいと言われるようになりますが、その前から大分中国に依存していたので、立て直しする時期が悪く、そのことばかりがクローズアップされているのもユーロが苦境だと、勘違いされる要因ではないかと思います

とは言っても、実際にEUの3割であるドイツの不況は、心配になりますよね。でもですね、ドイツはGDPでいえば、世界で3位の国だということを忘れていけません。
この表

2023年名目世界GDP TOP20

で、EU20か国をが一体させると、なんと

 15,548.31 (10億USドル)

と、中国に並ぶくらいな、経済規模です。

ユーロ20か国 名目GDP

人口も多いです。
EU全体では約4億5千万人 アメリカより多いのですね
2024/7/12 ロイター

中国の人口が14億人と言われています。約三分の一で、名目GDPがほぼ同じと考えると、その消費、小売りの大きさがわかると思います

CPIが多少動いても、小売りが悪くても、ドイツが不景気でも、

母数が多いとなんとかしてしまっているのが現状なのではないかと思います

有名な将軍がいまして
そのお方の名言に
「戦いは数だよ、アニキ!」ってのがあります
まさにそんな感じです

で、単に悪い経済でもないのですね。
どうしてもドイツに目が行きますが、
まずは、利下げを出来たというの重要です。
利下げしても、通貨は売られなかったのは織り込み済もあったかもしれませんが、市場参加者は経済が良くなると考えたのでしょ。
実際に株が上がっていますし

経済指標も多いのが増えています

鉱工業生産とかPMI系はまだ立ち直っていませんが
GDPはかなり良くなっています

ロイター 24/7/1 PMI悪化の記事

PMIが50にならないのは色々とあるようですが、不況ではなく、低下だと書かれています。2年も低下って言い切るのはかなりお笑い要素ですが、この輸出をまとめるのですが、そうなのかもって思ってしまいます

ユーロGDP 速報
ロイター 24/7/30 

まだら模様って書かれていますが、ドイツが足を完全に引っ張っています

この日ですが、ユーロストック50は陽線で終えるのですね
次の日はは陰線で、8月2日は米雇用統計の衝撃で下げます
8月5日はまさかと思いますが日経に引っ張られ下がているのかもしれませんが8/6から戻り始めています

ユーロ圏内での事情より、アメリカとか日本というか輸出先の経済に影響しているのではないかと思います

ここで、EUの輸出状況です
日本の外務省からです
今年の3月14日の記事です

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/eu/data.html

この記事の中にこれがあります

主要貿易相手国(2022年)(出典:Eurostat)

(1)輸出

米国(19.8%)、英国(12.8%)、中国(9.0%)、スイス(7.3%)、トルコ(3.9%)、日本(2.8%)、ノルウェー(2.6%)、韓国(2.3%)、ロシア(2.1%)

(2)輸入

中国(20.9%)、米国(11.9%)、英国(7.2%)、ロシア(6.7%)、ノルウェー(5.4%)、スイス(4.8%)、トルコ(3.3%)、韓国(2.4%)、日本(2.3%)

輸出相手で
1位がアメリカ
2位 イギリス
そして3位に中国です しかも、9% という事実
調べていませんが、その大半が、ドイツではないかと思います

ってことは、10%の輸出相手の国の中国(といっても14億の人口です、どんなに疲弊しても消費はします)半分までなったとしても、5%です
その5%を埋めるかどうかは知りませんが

今年の5月にオーストラリアと、なんかよく解らない貿易通商条約を結んでいます
オーストラリアから見ると
EUはそれなりに大きい輸入相手なのです。しかも急激に
これ、私が普段からオセアニア経済を見ているので解ったのです
私の過去記事のどこかにあったのですが、探すのめんどくさいので割愛です(笑)

ということで、いかなドイツが悪くても、EU全体でカバーしているという内容になります

一応輸入も見ておくと
輸出  2兆5,721億ユーロ(2022年、EU域外)

輸入  3兆67億ユーロ(2022年、EU域外)

になります。かなりの消費量になります

つまり、景気が悪いという記事が出ていても、それは全体なのか、ドイツだけのなのかといのがチェックポイントになります
あとは、フランスの小売りが悪くても、それ以外の国が良かった場合はユーロにはたいした影響はなくなります。
 全体を見つつも、個々の国の積み重ねが大事になるのですね

どうですか! メンドクサイでしょ(笑)

イタリアの潜在経済力と、スウェーデンとかを入れない状態で、中国とほぼ同等のGDP。しかもドイツが不景気の中でのスペック。
 インベストドットコムでの経済指標評価で星2つ以下が0.1%くらい悪い結果で、ユーロが売られたのであれば、それがキーになるのですが、
今のところ、星2つ以下の指標で、ユーロが弱くなるケースは大変に少ないです。人口と経済規模がわずか0.1%での誤差では気にしないのではないかと思います

7月30日に 第二期のGDPが出ています
それから昨日までの星2つ以上の経済指標を並べてみると
(ユーロだけです)

ユーロ直近 重要経済指標

悪いのもありますが、どうですか
見方が変わりませんか?
 GDPから見ていきます
ブルームバーグ 7/30

この記事をまとめてますと
ユーロ圏経済、4-6月期は予想上回る成長もドイツは縮小

  • ユーロ圏の2024年4-6月期GDPは前期比0.3%増と、市場予想の0.2%増を上回った。

  • フランス、スペイン、イタリアは予想を上回る成長を示したが、ドイツは0.1%減と予想外の縮小となった。

  • スペインの7月消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.9%上昇と、予想を下回った。エネルギー、食料価格の下落が影響した。

  • ユーロ圏経済は追加利下げが必要なほど脆弱になっているのか、欧州中央銀行(ECB)は9月に判断を下すことになる。

  • 域内では経済成長にばらつきがあり、ECBのかじ取りの難しさを浮き彫りにしている。

  • スイスの特殊化学企業クラリアントのCEOは、借り入れコストの低下が消費や住宅市場、建設市場の活性化に必要だと述べた。

悪くないと思います!

次に7月31日のCPIです
ロイター 7/31

まとめます
ユーロ圏7月インフレ率、予想に反し加速 - ECBの利下げ方針に影響は限定的か

  • ユーロ圏の7月消費者物価指数(HICP)上昇率は前年同月比2.6%と、6月の2.5%から加速し、市場予想の2.5%も上回った。

  • ただし、サービス価格の上昇率は4.1%から4.0%に鈍化した。

  • コアインフレ率は2.9%で、前月と同水準。市場では鈍化が予想されていた。

  • ECBは9月と12月に利下げを実施すると広く予想されているが、今回の統計だけで政策見通しが変わることはないとみられる。

  • ただし、インフレ目標達成に向けた最後の1マイルに対する懸念は強まりそうだ。

  • エコノミストは、ECBにとっては厳しい数字だが、9月と12月の利下げ見通しに変更はないと述べた。

  • 為替市場アナリストは、引き続き9月の追加利下げを予想し、予想を多少上回る変則的なデータがあっても、それほど大きな問題ではないと述べた。

  • ECBは個々の指標には惑わされず、インフレ全体のトレンドに注目する姿勢を明確にしている。


次です。
ロイター8/1

ユーロ圏製造業PMI、7月は45.8で横ばいも生産減が加速

  • 7月のユーロ圏製造業PMI改定値は45.8で、6月から横ばいだった。

  • 生産は今年最速ペースで減少した。

  • 需要は減少ペースが加速し、早急な好転が見込めないことを示唆した。

  • ハンブルク商業銀行のチーフエコノミストは、今年のユーロ圏GDP伸び率予想を引き下げる必要があると指摘した。

  • ギリシャとスペインだけがまだそれなりに成長を続けているが、そこでも勢いは大幅に減速している。

記事では酷評に感じますが、予想はもっと悪かったのを考えるとそれなりに見えます。利下げがされているのですから改善の余地があると思います

次にいきます
ロイター 8/5

この記事なのですがね。記事を読んでしまうと悪いのですが、数値的にはってやつです
まとめます
ユーロ圏総合PMI、7月は50.2へ低下 - サービス業の鈍化響く

  • 7月のユーロ圏総合PMI改定値は50.2と、前月の50.9から低下。製造業の低迷に加え、サービス業も伸び悩んだ。

  • 総合新規事業指数は49.0と、2ヶ月連続で50を下回り、ユーロ圏全体の需要回復の兆しが見られない。

  • 企業の値上げペースは緩和したが、需要は振るわなかった。サービス価格指数は2021年5月以来の低水準となった。

  • ハンブルク商業銀行のチーフエコノミストは、ユーロ圏経済の7月の成長ペースは鈍く、サービス業の勢いがなく、工業部門は依然として低迷が続いていると指摘。

なぜここまで悪い評価なのか?

今回のPMIの結果がここまで悪い評価を受けている背景には、以下の要因が考えられます。

  1. 景気回復の鈍化: ユーロ圏経済は、ウクライナ戦争やエネルギー価格高騰の影響から回復しつつあるものの、そのペースは鈍化しています。特に、サービス業の成長鈍化は、個人消費の低迷を示唆しており、懸念材料となっています。

  2. 需要の低迷: 新規事業指数が2ヶ月連続で50を下回っていることは、ユーロ圏全体の需要が弱く、短期的な回復が見込めないことを示しています。これは、企業の業績悪化や雇用減少につながる可能性があります。

  3. インフレ抑制と景気後退の懸念: ECBはインフレ抑制のために利上げを続けてきましたが、ここにきて利下げに転じる可能性が示唆されています。これは、ECBが景気後退リスクを懸念していることを示しており、市場心理を悪化させています。

  4. 地政学リスク: ウクライナ戦争の長期化や、中国経済の減速など、地政学的なリスクが依然として存在しており、ユーロ圏経済の先行き不透明感を高めています。

そんな風に感じしまう内容なのですね。

でも、よく考えてみてください

なぜ、この酷評でも、対ドルで大きく下落しないのでしょうか?
 この評価よりも、アメリカの方が悪いか、記事の内容がユーロへの期待が大きすぎて酷評の可能性があります。
マーケット心理は悪いであれば、売られるはずです。
実態はEURUSDのチャートからも解ると思います

8月13日に行きます
この日はよく解らない方が多かったと思います
ZEW景況感が悪すぎるのにユーロが買われているという事実です

まずは指標から
 

インベストではユーロの表記ですが、これはドイツの内容です
 それと、ユーロにも触れています

ZEW金融市場調査:ドイツ経済見通し悪化、ユーロ圏センチメントも急落

主なポイント

  • ドイツ経済見通し悪化: 経済期待は過去2年間で最大の低下。輸出中心の部門への影響が懸念される。

  • ユーロ圏センチメント急落: ユーロ圏の経済発展に関する金融市場専門家のセンチメントは17.9ポイントと、7月と比較して25.8ポイント下落。2020年4月以来の急激な下落。

  • 不確実性が主要因: 曖昧な金融政策、米国経済の期待外れのビジネスデータ、中東紛争の激化に対する懸念の高まりなどが影響。

  • 国際株式市場の混乱: 最近の不確実性は国際株式市場の混乱として表れている。

  • ユーロ圏状況指標は改善: ユーロ圏の状況指標はわずかに改善し、3.7ポイント上昇してマイナス32.4ポイントとなった。

ZEW所長アヒム・ワンバッハ博士のコメント

「ドイツの経済見通しは悪化しています。今回の調査では、過去2年間で最も経済期待が低下しています。ユーロ圏、米国、中国の経済期待も著しく悪化しています。その結果、特に輸出中心のドイツ部門の期待が低下しています。経済期待は依然として高い不確実性の影響を受けていると思われますが、その要因は曖昧な金融政策、米国経済の期待外れのビジネスデータ、中東紛争の激化に対する懸念の高まりなどです。最近では、この不確実性が国際株式市場の混乱として表れました」

結論

今回のZEW金融市場調査は、ドイツ経済見通しの悪化とユーロ圏センチメントの急落を示しています。不確実性が高まる中、今後の経済動向には注意が必要です。

ドイツは底なしへ、ユーロは改善ですね

次に8/14
ユーロ全体の鉱工業生産です

ユーロ圏経済の現状と今後の見通し

ユーロ圏経済は、インフレ鈍化や労働市場の堅調さなどポジティブな側面がある一方、製造業PMIの低迷やサービス業の成長鈍化など、景気回復の勢いが弱まっている兆候も見られます。

主要な経済指標

  • GDP: 4-6月期は予想を上回る0.3%増を記録しましたが、ドイツ経済はマイナス成長となりました。

  • インフレ率: 7月は前年同月比2.6%と加速し、市場予想を上回りました。コアインフレ率も鈍化せず、ECBの目標達成にはまだ時間がかかる可能性があります。

  • 製造業PMI: 7月は45.8で横ばいでしたが、生産は今年最速ペースで減少しました。

  • 総合PMI: 7月は50.2へ低下し、サービス業の成長鈍化が影響しました。新規事業指数も2ヶ月連続で50を下回り、需要の弱さが懸念されています。

専門家の見解と市場センチメント

  • ECBの金融政策: ECBは9月と12月に利下げを実施すると予想されていますが、インフレ抑制と景気後退リスクのバランスを取る難しいかじ取りが求められます。

  • ZEW経済センチメント指標: ドイツの経済期待は過去2年間で最大の低下を記録し、ユーロ圏全体のセンチメントも急落しました。金融政策の不透明感や地政学リスクなどが影響しています。

今後の展望

ユーロ圏経済は、インフレ鈍化の兆しがあるものの、依然として不確実性が高い状況です。今後の動向は、ECBの金融政策、ウクライナ戦争の情勢、中国経済の動向などに左右されるでしょう。市場関係者は、これらのリスク要因を注視しながら、慎重な姿勢で今後の展開を見守っています。

期待値が0.4%で、プラスでしたが、実体が-0.1とこれは悪い結果です

鉱工業生産、つまり重工業系、自動車とかですかね、EUは政策をなにか違う方向へ持っていた経緯を踏まえると致し方ないですが、
ここでも、ドイツがかなりの足を引っ張っているのが解ります
 それでも、単体で、世界で第3位のGDPなのですからすごいですね

次が8/16の貿易収支です
鉱工業生産がこれだけ悪いに、伸びています
それも予想以上です
 

ユーロ圏とEUの貿易収支(2024年6月)

ユーロ圏

  • 世界との貿易黒字: 223億ユーロ(前年同月比3億ユーロ減少)

  • 輸出: 2,367億ユーロ(前年同月比6.3%減少)

  • 輸入: 2,143億ユーロ(前年同月比8.6%減少)

  • 2024年1-6月累計: 1,075億ユーロの黒字

EU

  • 世界との貿易黒字: 209億ユーロ(前年同月比23億ユーロ増加)

  • 輸出: 2,123億ユーロ(前年同月比6.1%減少)

  • 輸入: 1,914億ユーロ(前年同月比7.7%減少)

  • 2024年1-6月累計: 959億ユーロの黒字

その他

  • ユーロ圏とEUの貿易収支は共に黒字を維持しているが、輸出入額は前年同月比で減少している。

  • 黒字拡大の主な要因は、機械・車両、化学製品、その他の製造品の黒字増加と、エネルギー赤字の減少である。

  • 季節調整済みデータでは、ユーロ圏とEUの輸出は減少、輸入はさらに大幅に減少した。

  • データは暫定的なものであり、今後修正される可能性がある。

ポイント

  • ユーロ圏とEUは、世界との貿易において黒字を維持しているものの、輸出入額は減少傾向にあります。

  • 特に、エネルギー赤字の減少が黒字拡大に貢献しています。

  • 季節調整済みデータからは、輸入の減少幅が輸出の減少幅を上回っていることがわかります。

  • 今後の貿易動向は、世界経済の状況や地政学リスクなどに左右されるでしょう。


ここで、注目なのが、輸入の減少です
ポジティブな考えをすると
こんな感じではないかと思います

 ユーロ圏とEUの輸入が減少している理由は、主に以下の要因が考えられます。

  1. エネルギー価格の低下: エネルギー価格の高騰は、2022年にユーロ圏とEUの輸入額を押し上げる大きな要因でした。しかし、2023年後半からエネルギー価格が落ち着きを見せており、輸入額の減少に繋がっています。

  2. 内需の減速: ユーロ圏経済は、インフレや金利上昇の影響で個人消費や投資が抑制され、内需が減速しています。これに伴い、輸入需要も減少していると考えられます。

  3. サプライチェーンの改善: コロナ禍による供給網の混乱は徐々に解消されつつあり、企業は在庫調整を進めています。そのため、一時的に輸入を抑制する動きが出ている可能性があります。

  4. 地政学的な緊張: ウクライナ戦争や米中対立など、地政学的な緊張が高まっていることは、企業の投資意欲を減退させ、輸入活動にも影響を与えている可能性があります。

  5. 為替レートの影響: ユーロ高は輸入品を割安にするため、輸入増加の要因となります。しかし、2024年に入ってからのユーロ/ドルレートは比較的安定しており、為替レートが輸入減少に大きく影響しているとは考えにくいでしょう。

これらの要因が複合的に作用し、ユーロ圏とEUの輸入減少につながっていると考えられます。特に、エネルギー価格の低下と内需の減速が主な要因と考えられますが、今後の動向は、世界経済の状況や地政学リスクなど、様々な要因に左右されるでしょう。

素直にユーロにはプラスだと捉えました
基本的にはユーロ圏やEUにとって輸入の減少はプラスに働くことが多いです。特に、今回の主な減少要因がエネルギー価格の低下や内需の減速であることを考えると、以下のようなメリットが考えられます。

1. 貿易収支の改善

  • 輸入の減少は、輸出額が変わらない、あるいは増加している場合は、貿易収支の黒字拡大に繋がります。

  • 貿易収支の黒字は、経常収支の黒字にもつながり、ユーロの価値を支える要因となります。

  • 特に、エネルギー輸入への依存度が高いユーロ圏にとっては、エネルギー価格の低下による輸入額減少は、貿易収支改善に大きく貢献します。

2. 経常収支の改善

  • 貿易収支は経常収支の主要な構成要素です。

  • 経常収支の黒字は、海外からの投資を呼び込み、ユーロの需要を高める効果があります。

  • 経常収支の黒字は、対外債務の削減にもつながり、経済の安定性を高めます。

3. 国内産業の保護

  • 輸入の減少は、国内産業、特に競争力の弱い産業にとっては、競争圧力の緩和につながります。

  • これにより、国内企業は市場シェアを拡大したり、価格競争力を高めたりする機会を得ることができます。

4. インフレ抑制

  • 輸入品の価格が低下すれば、国内の物価上昇圧力が緩和されます。

  • これは、インフレ抑制を目指すECBの金融政策にとってプラスに働きます。

ただし、輸入減少が必ずしも良いことばかりではありません。

  • 内需の低迷の反映: 輸入の減少が内需の低迷を反映している場合は、経済全体の活力が低下している可能性があります。

  • 供給不足のリスク: 特定の製品や原材料の輸入が急激に減少すると、供給不足や価格高騰を引き起こす可能性があります。

  • 長期的には輸出にも悪影響: 輸入減少は、相手国の購買力低下にもつながり、長期的にはユーロ圏からの輸出にも悪影響を与える可能性があります。

したがって、輸入減少は、その背景や状況によって、プラスにもマイナスにも働く可能性があります。

結論として、今回のユーロ圏とEUの輸入減少は、主にエネルギー価格の低下や内需の減速によるものであり、短期的にはユーロ圏経済にとってプラスに働く可能性が高いと考えられます。

しかし、中長期的には、内需の活性化や輸出の拡大など、経済全体の成長を促す政策が重要となるでしょう。


と、私は考えます。

今年の春先からの記事を元にユーロの経済がというかEU全体が、ドイツの苦境を全体でカバーし、改善というか、最悪な状態を抜け出しているといの内容を確認したく、直近の経済指標を見ていましたが、

どうでしょうか!

ユーロが弱いのではなく、ドイツの悪いところだけが、日本では誇張されている報道が多く、欧米ではそれなりにユーロは悪くないという評価だという内容です。

やはり、日本では、情報収集にリスクが多いのですね

ユーロ(森全体)を見て、ドイツ(木)だけの経済指標がどれだけユーロに影響するのかを考えている方が多いという常識を逆手にとった内容の報道が多いのを知ってほしいと思いました。
ユーロから見ると最大の貿易相手はアメリカとイギリスという事実を忘れないでほしいです。

そんなユーロ相手にがっちりと互角の勝負をしているポンド
イギリスですね。
 そして、ユーロを圧倒しているスイスフラン
侮るなかれですね
(笑)

そんな感じです

あとがき
応用ですが、私はオセアニア通貨が得意なのは皆さんしていると思います
リスクオンなら、オージーとニュージーを買い
逆なら売ります。
そうですね。ユーロとポンドがやり易くなるのではないかと思っています

以上

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よろしくお願いします。

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