不登校になる原因ランキングとは?【後編】
不登校になってしまう原因は、友人や先輩からのいじめや嫌がらせ、学力不振、家庭環境、コロナ禍による生活の変化などがあげられます。
また現代では、「無理をしてまで学校に行かないくていい」というスタンスが芽生えつつあり、ポジティブな理由で不登校になる生徒も増えているようです。
ある日突然、子どもが「学校に行きたくない」と言い出した場合、親は必死で原因を見つけようとしますが、本人も理由が分からないケースは少なくありません。
今回はランキング形式で前回に引き続き後編にをご紹介します。
5位:家族関係や家庭環境
不登校の理由が家庭内にあるケースも、実はめずらしくありません。
両親の離婚や日常的な言い争いなどで子どもがストレスを感じ、学校や友だちとの関わりを避けるようになるケースもあります。
またリストラなどによる生活の困窮によって、親が子どもに八つ当たりしたり追い詰めたりして、次第に心を閉ざしてしまう子どもも少なくありません。
コロナ禍で生活が一変した母子家庭の貧困問題も、ニュースなどでよく取り上げられていますが、満足にご飯を食べれない子どもも日本にはたくさんいます。
経済的な理由から親子の関係に溝ができ、未成年でありながら飲酒したり非行に走ったりするなど、家庭の数だけ問題はさまざまです。
4位:学校に馴染めない
新しいクラスや学校に馴染めず、「自分の居場所がない」と感じて不登校になる子どももたくさんいます。
このケースは新年度を迎え、進学やクラス替えをするタイミングに多いのが特徴です。新しく出来たグループの輪に入れなかったり、休み時間に一緒に過ごす友人がいなかったりすると不登校になってしまうのです。
また親の仕事の都合で転校になり、新しくゼロから友だちを作らないといけないケースも、子どもは大きな負担を感じて学校に行きたくなくなってしまうことがあります。
さらに最近は、学校に対して恐怖心や不信感を抱いたり、集団生活が苦手な子どもいたりして、スムーズに学校に行くことがむずかしくなっているようです。
3位:勉強の遅れ・成績が悪い
学業不振で学校に行かないケースも、不登校の原因の10%近くを占めています。
「勉強がついていけない」「成績が伸びない」「テストの点が悪い」という悩みが原因で、授業を受けるのが辛くなり学校に行けなくなってしまうのです。
また受験勉強の疲れや親からの過剰な期待、進路や進学への不安から、不登校になってしまう学生も少なくありません。
中学受験や高校受験でワンランク上の学校へ合格したものの、授業が始まってみると周囲のレベルについていけずフェードアウトしたり、受験で燃え尽きてしまったりするケースも当てはまります。
2位:無気力
人間関係の次に多いのが、子どもの現代病とも考えられる「無気力」です。
無気力は中学生や高校生に加え、好奇心が旺盛な小学生にも多く、不登校の大きな問題となっています。
意外かもしれませんが、真面目で落ち着いていて、平均以上の学力を持った生徒に多いのが特徴です。
「学校に行きたい!」「遊びたい!」といった行動力がなく、自分の意見や要望もあまりありません。
周囲ははっきりした原因が分からず困惑してしまうことも多く、対処法もむずかしい不登校の1つとなっています。
1位:学校での人間関係
不登校になってしまう理由で、もっとも多いのが「人間関係」です。
友人や同級生だけに限らず、先輩や後輩、先生との問題も原因の1つとして考えられます。
社会問題になっているいじめ問題も、クラスメイトは分かっているが大人だけが気づかない場合が多く、事件やトラブルが起こって初めて分かったというケースも少なくないでしょう。
いじめを受けた本人も、「親を心配させたくない」という思いから誰にも相談できず、問題が発覚しづらくなっています。
また令和2年度に実施された不登校児童の実態調査によると、「最初に行きづらいと感じ始めたきっかけ」について、30%の小学生が「先生が原因」と答えていました。
人間関係というと、友人とのトラブルやいじめを連想してしまいがちですが、先生の態度や発言が原因で学校へ行かないケースがあることを覚えておく必要があります。
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RITA学園高等学校は、通信制高校でありながら「登校スタイル」「オンラインスタイル」「集団スタイル」等の自由度の高い学習形態と、人に寄り添い人を思いやる利他の心を育む『利他育』で、人間的成長を大切にしている通信制高等学校です。
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