小デブと言えば脂肪 脂肪といえば食事

前回の記事は、私と、このコンテンツの紹介を書きました。
いよいよ今回から連載が始まります。
健康知識は、記事が貯まってきたら有料コンテンツで綺麗にまとめたものを作ろうと考えています。連載記事は私の書きたい様に記載してますので、教科書の様な構成で読みたい方は、有料コンテンツをお待ちください。

1.本日のお店「海鮮料理 きわみ」

ところで、前回の記事から察した方もいらっしゃるかと思いますが、何を隠そう私は食べることが大好きなのです。
「食事」そのものに異常な愛を捧げているからこそ、BMIが30手前までいっちゃうんですねぇ。
ということで、まずはこの間行った美味しいお店を紹介します。

極海鮮丼 1,500円(税込) 大盛無料

鳥取県西部は道の駅琴の浦にある、「海鮮料理 きわみ」です。
2022年の4月に道の駅がリニューアルした際、フードコートに開店したこのお店。日替わりで魚の種類が変わり、発券機の横に設置されたホワイトボードで確認できます。写真はマグロやイカがのっていますが、違う日はカニがこんもりとのっていました。どんなに種類が変わっても、値段は変わらず1,500円なのがまた嬉しいところ。お昼頃に行くと、平日でも地元の方々が沢山並んでいる隠れた名店です。
鳥取の海鮮に舌が慣れてしまうと、もう同じ値段で食べる都内の海鮮丼では感動しなくなるのでご注意ください(笑)

2.本日の健康知識「脂肪」

・私はラーメンで出来た小デブです
美味しいご飯と健康は、切っても切れない関係だと私は考えています。
でも、美味しいご飯=身体を悪くするもの、と思っちゃいますよね。
私の場合、超がつくほどのラーメン狂でした。
高校2年生から大学3年生までの5年間、毎日最低1食はラーメンを食べていた事実は、私の中で伝説として語り継がれています。
そのおかげで、人の好みに合わせたラーメン屋を即座に教えられる能力が身に付きましたが、小デブになりました(笑)

皆様もなんとなくご存じの通り、ラーメンは「炭水化物」「塩分」「動物性脂肪」をふんだんに取り入れた、麻薬のような食べ物です。現在のトレンドではない(但しラーメン二郎を除く。)ですが、一昔前ならここに「化学調味料」も加わってカルテットのアンサンブルでした。今回はそんなラーメンを食べまくって私の身に着いた、脂肪(中性脂肪)について書きます。

・脂肪が身体につくワケ
脂肪という単語を聞いて、表情を明るくする人は殆どいないと思います。「どうして脂肪が身体についてしまうんだろう。」
ダイエットを志した方なら一度は考える言葉かもしれません。大抵は悩み事の相談ワードとして投げかけられたこの質問に、敢えて空気を読まず答えるのならば、脂肪は生命活動を維持するエネルギー源として優れているからです。

・エネルギーの単位
ヒトは、ただそこに生きているだけで身体の中のエネルギーを消費します。
エネルギーの単位は「キロカロリー(kcal)」で説明されることが多いです。1kcalとは、1リットルの水の温度を1℃上げるために必要なエネルギー量です。
例えば、お鍋に20℃の水を1リットル入れて、100℃に沸騰させるまで温めたとき、お鍋の中の水に加えたエネルギー量は80kcalとなります。

・脂肪のエネルギー量
脂肪がエネルギー源として優れている部分の1つに、1gから得られるエネルギー量が大きいという点があります。これを説明するために、三大栄養素の炭水化物、タンパク質、脂肪(脂質)で比較してみましょう。
それぞれの栄養素1gから取り出せるエネルギー量は以下の通りです。
炭水化物 :1gあたり4kcal
タンパク質:1gあたり4kcal
脂肪   :1gあたり9kcal
以上から、脂肪は他栄養素と比べて、1gから生み出せるエネルギー量が2倍以上多いことが分かります。
先ほど、エネルギーの単位を説明する際、「お鍋に20℃の水を1リットル入れて、100℃に沸騰させるまで温めるには、お鍋の中の水に80kcalのエネルギーを加えればいい。」と例を挙げました。この80kcalのエネルギーを得るために必要な量が、炭水化物・タンパク質なら20gであるのに対して、脂肪なら8.9gという少ない量で十分なのです。

・脂肪の貯蔵能力
脂肪がエネルギー源として優れているのは、身体の中に貯蔵しておきやすい点もあります。
ヒトは、生物としての歴史の殆どが食料不足な時代を過ごしてきました。そんな過酷な環境で生き延びるため身に着けた能力が、エネルギー源の貯蔵です。
三大栄養素で今回も比較してみましょう。
炭水化物 :グリコーゲンとして肝臓や骨格筋で貯蔵・脂肪として貯蔵
タンパク質:脂肪に変換されて貯蔵
脂肪   :全身の脂肪細胞で貯蔵
炭水化物が肝臓や骨格筋でのみ貯蔵されるのに比べ、脂肪は全身に存在する脂肪細胞内で貯蔵されるため、他栄養素と比べて貯蔵量が大きいことが分かります。また、炭水化物、タンパク質は生命維持に使用する以上の量が身体にあると、脂肪に変換されて脂肪細胞に貯蔵されます。

・まとめ
脂肪は、他栄養素と比べてエネルギー効率が良く、体内に貯蔵しやすいことが分かりました。こんな性質があるから、ヒトは食べれば食べるほど脂肪を蓄え、身体が大きくなっていくんですね。
ここで、こんな疑問が生まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「昔は食べても太らなかったのに、どうして年を取ったら太るんだろう」
次回はこの疑問から、基礎代謝や老化の話をしたいと思います。

【参考文献】
タイトル:運動・からだ図解 新版 生理学の基本
監修:中島雅美
初版:2020年1月31日(マイナビ出版)

タイトル:身近にあふれる「栄養素」が3時間でわかる本
著者:斎藤勝裕
初版:2021年2月28日(明日香出版社)

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