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【詩】時雨

夏の終わり
静かな町に蝉の鳴き声が響く
ぬかるんだ泥が
間違いだらけの足跡を残す

田んぼの隅に立つ
古い祭りの看板
かすかに香る焼きそばやたこ焼きの匂い
幼き日の思い出が心に浮かび上がる

夏の夜に心はまだふるえた
夢見る子供のように
あの頃の忘れ物を探して
もう戻れないと知りながら

祭りの情景が瞼に浮かぶ
屋台のにぎやかさ 
君の浴衣姿
きらめく花火が夜空を彩る

あの頃の自分に戻れたなら
そんなことを願って
神社の鳥居をくぐっても
過ぎ去った夏の日々は戻らない

夏の終わり田舎の夜
静かな町にひとしずくの涙が流れる
それは僕の時雨だ

以上ですありがとうございます😊

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