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べいしゃん
2023年8月14日 16:59
第五章 台湾起業編 あらすじ ADHDである僕は、台湾人女性と結婚、台湾に移住。様々な困難を乗り越えて、ついに自分の日本人向け進学塾を設立。想像以上の生徒が集まり、最高のスタートを切ります。 けれども、そこで、ライバル塾が妨害行為をスタート。 外国での一人きりの会社経営、しかもADHD。ただでさえアップアップだった僕は、その攻撃によって、肉体も精神もどんどん摩耗して行きます。 それで
2023年8月14日 22:41
5-1. 十月。 僕が台北に日本人子女向け進学塾を開校してから、一か月が経ちました。 その一か月、塾は――驚くほどの成功をしていました。 九月一日。 僕は自作のウェブサイトをオンライン上に公開し、台北日本人学校でチラシを撒き、あとはただ待っていただけなのに――次から次へと、入塾希望者がやって来るのです。 一応は設定してた人数制限――一人で見られる範囲内の人数で、かつ『少人数で
2023年8月15日 11:05
5-2. 台北に移住した僕は、様々な困難を乗り越え、日本人子女向け進学塾を作り上げます。 そして、多くの生徒が集まる最高のスタートを切りますが――突然、五名もの退塾者を出してしまうのです。 人数制限を設けていた為、塾生は全てで二十数名しかいません。 その内五名もの退塾者が出たのですから、それは途轍もない痛手です。 しかも、未だに営業許可が下りていないため、それまで一切授業料請求を
2023年8月15日 18:01
5-3. 台北に小さな日本人向け進学塾を作った僕は、営業許可のないままに、無料での授業を始めます。 幸いなことに多くの生徒が集まりますが、ライバル塾であるH舎の嫌がらせが始まる。そしてある日の授業中、不審な台湾人一家が侵入してくるのです。 教室に向かう男の後を追って、僕は懸命に走りました。 ようやく追いついた時――男は既に扉を開けて、教室の中を覗き込んで居ました。 生徒達は驚きの
2023年8月16日 09:35
5-4. 台湾人女性と結婚した僕は、台北にて、日本人子女向け進学塾を設立、多くの生徒を集めます。 ライバル塾であるH舎から様々な嫌がらせを受けるも、それらを気にせずに元気に走り回っていた僕ですが、ある日、教育局の調査員を名乗る男性が現れ、調査に来たというのです。 ――まずい。 僕は息を呑みました。 ――これはまずい。 と、言うのも。 塾を開校してから既に一か月半、二十人か
2023年8月16日 23:44
5-5. 台湾人女性と結婚し、台北に移住した僕は、そこで日本人子女向け学習塾を設立します。 無事に生徒も集まり、営業許可も獲得。しかしそこで、経理をどうするか、という問題に突き当たります。 そもそも僕は、ADHDです。 細かいことが全く出来ません。 それでも、好きなことであれば頑張れます。 単純な計算などはかなり得意で、そのお陰で算数・数学には強いのですが――お金の勘定は一切出
2023年8月17日 09:48
5-6. 台湾人女性と結婚し、台北に移り住んだ僕は、日本人子女向け進学塾を無事に設立します。 生徒も集まり、上々のスタートを切りますが、中国語がうまくない上に、ADHDである僕には、経理が出来ない。 そこで、ある日本人コンサルタントに経理部門のみ業務委託することを考えますが、その価格が月十万円と高すぎることで、怯んでしまいます。 しかも。 妻のリーファは言うのです。 ――台湾人
2023年8月17日 18:57
5-7. 台湾人女性と結婚し台北に移住した僕は、日本人子女向け進学塾・H塾に就職しながら、脱税犯に仕立て上げられた上に、月給二万円の待遇に落とされます。 その怒りから、僕は極秘裏に独立を計画。様々な障害を乗り越え、無事に社員一人の進学塾を開業、生徒も集まり、順調なスタートを切ります。 しかしそこで、H舎が様々な妨害行為を始めます。当局への密告、侵入者、日本人会での誹謗中傷。 それ
2023年8月17日 23:52
5-8. 台湾人女性と結婚した僕は、移住先の台北にて、日本人子女向け進学塾・H舎から独立、同様の塾を立ち上げます。 しかしそこに、H舎から、三千万円の賠償金と営業停止を求める訴状が届きます。 台湾人弁護士に相談に行くも、賠償金の減額はあり得るが、敗訴は間違いないと言われてしまう。 絶望に囚われた僕ですが、そこに裁判所からのまさかの報せ。 ――裁判が打ち切りになった、というのです。
2023年8月18日 10:57
5-9. 台湾人女性と結婚し、台北に移住した僕は、日本人子女向け進学塾・H舎に就職しながら、H舎の様々な犯罪行為に気付いたことから、そこを追い出されてしまいます。 怒りの念に燃えた僕は、自分自身での開業を決意、数々の障壁を乗り越え、どうにか自分の進学塾を開校、生徒も集まり上々のスタートを切ります。 しかしそこで、H舎の妨害行為が始まります。 様々な嫌がらせ、誹謗中傷。そしてその果て
2023年8月18日 20:58
5-10. 台湾人女性と結婚した僕は、台北に移住し、日本人子女向け進学塾・H舎に勤務します。 しかし様々なトラブルの末、退職し、自分の塾を設立。 生徒も集まり順調に収益を上げ始めたのですが、H舎からの嫌がらせが始まり、ついに三千万円の損害賠償と、営業停止を求める訴訟まで起こされます。 しかも、弁護士に相談に行くと、まず間違いなく負けると言われる。 しかし、別に紹介された陳弁護士は
2023年8月19日 09:45
5-11. 台湾人と結婚し台北に移住した僕は、日本人向け学習塾を設立しますが、ライバル塾H舎から、再三の嫌がらせに加え、訴訟も起こされます。 賠償金三千万円に、営業停止処分を求めるこの裁判、敗れれば破滅です。相談を受けた陳弁護士は、勝てるかどうかは分からない、と言います。 ただ、弁護士は続けて、その訴訟を取り下げさせられる可能性がある、と言うのです。 身を乗り出す僕に、陳弁護士は
2023年8月19日 22:06
5-12. 台湾人女性と結婚し台北に移住した僕は、様々なトラブルの末に、日本人子女向け進学塾を作り上げます。 しかしそこに、ライバル塾であるH舎からの嫌がらせが襲い掛かる。さらには、三千万円の損害賠償と、営業停止を求める訴訟まで起こされてしまいます。 辛うじて、即座の営業停止を命じられる「仮処分」の執行は逃れ、いよいよ裁判本番が始まる、となった時。 僕は、自分の銀行のキャッシュカ
2023年8月20日 09:00
5-13. 台湾人と結婚し台北に移住した僕は、日本人向け学習塾を設立しますが、元の勤め先である塾・H舎から、再三の嫌がらせを受けた上に、民事訴訟も起こされます。 賠償金三千万円に、営業停止処分を求めるこの裁判、敗れれば破滅です。 そして迎えた、第一回口頭弁論。 通常であれば、『準備状』と呼ばれる、それぞれの主張をまとめたの書面を、弁護士が読み上げるだけの時間です。弁論時間よりも、