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日本一時帰国の思い出

川崎フロンターレ5日間の練習参加後、もう一つの今回の帰国の楽しみは5年前ドイツに来る寸前まで習っていたバイオリンの西谷国登先生のレッスンを受けるとだ。
ドイツで新しい先生の元で5年間練習してきた成果を見て欲しかった。
電車で人の多い池袋駅で乗り換えたとき駅通路でストリートミュージシャンに突然誘われて、弾き始めたばかりのチャールダッシュを弾いたのを思い出した。石神井公園駅についた。いつも通っていた商店街には、レッスンの帰り必ず寄っていた古本屋がまだあって嬉しかった。レッスン後はいつもここで漫画を買ってもらっていた。帰りの電車で読むのが楽しみだった。
先生は5年前と全く変わらず、玄関のドアを開けて僕を招いてくれた。
まるで1週間前ぶりくらいのようにレッスンが始まった。先生はいつものように盛り上げるので楽しくなってきて自分が毎回すごく上手く演奏できているように思わせてくれるのを思い出した。今昔の動画を見返すとすごく下手くそなのに自信は今の倍くらい持てていたのは先生のおかげだ。ドイツに来た当時、新しい先生の前で下手くそだが情熱的に楽しんで弾けたせいか、”君はペパロニ(ピリッと熱い)だ。テクニックをやったらもっとよくなる” とそれからテクニック地獄が始まったのだが。。。
あの頃の僕に自信という最大の武器をくれて心からお礼を言いたくなった。
先生は最後に言った。 
”君はバイオリンとサッカー両方ともずっーと続けたらいい” 
いつかはどちらかに舵を切らないといけないと思っていたが、そうしようと思った。
また冬に再会を約束して別れた。


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