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Zadok Ben-David「Natural Reserve」を鑑賞

先日、とあるアートギャラリーで始まったばかりのZadok Ben-Davidというイスラエルのアーティストの展示会へ行った。タイトルは「Natural Reserve」、つまり自然保護区である。
言葉で説明するのが難しいので、まずは彼のサイトで作品を眺めていただきたい。


今回の展示の説明を抜粋すると次のようになる。

オレゴン大学の最近の研究によると、地球上に最初に植物が登場したのは約4億6千万年前で、それは約30万年前に¨近代的な¨人類が登場したずっと前のことである。植物はすぐに、人間の手助けとなり…云々…
人間は、植物も生まれ、生き、死ぬことをしばしば忘れがちである…云々…

Zadok Ben-Davidは何年にもわたって、植物だけではなく、生きとし生けるすべてのもの、地球上の全人類の尊重・共存を訴えかけた活動をアーティストとして行っている。
このギャラリーでは、Blackfield(2007~2021)のインスタレーションを行った。直径5MTの円に、世界各国から集めた6000の植物と花を再現したものだが、19世紀の植物図鑑のイメージから、片側を悲しみを唱えながら黒に塗り、反対側を、すべてのニュアンスにおいて自然の美しさを表現し、私たちを微笑ませてくれるカラーで塗っている。
彼の作品は、生と死の対立を簡潔かつ効果的に表現し、観客に自分自身の感情とはかなさについて考えさせるものである。
植物は幸福と痛みという2つの極端な感情のシンボルであり、その比喩だと考えられている。

展示会の説明書より抽出・抜粋

他にも色々説明があるが、メインは、この直径5MTの円の中に植林(といえばいいのだろうか)された片側が黒、片側がカラーの植物と花のインスタレーションだった。

ギャラリーで働く女性が非常に感じのいい方だったので世間話をしたが、
なんでも、この植林作業に社員みんなで夜なべして丸二日かかったそうである。
裏は真っ黒で、黒焦げの残骸のような姿なので、
興味のある方はZadok氏のサイトでご覧いただければと思う。
かわいいので拡大して撮影。

Zadok Ben-Davidの展示情報を見ると、今年、前橋アートミュージアムというところでも展示がされたようなので、もしかしたらご覧になられた方もいるかもしれない。
写真でみるより現物の方が数段よい、というか、アーティストの想いが伝わってくるので、もしお近くのギャラリー、美術館で展示がある、という方は、是非足を運んでいただければと思う。

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