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【旅行記】サラリーマンが初対面の大学生と大阪観光した話③ 新しい食文化が生まれる場所、新世界編

前回の記事はこちら。


天王寺動物園から移動して、新世界に到着。

新世界は、大阪を煮詰めた様な街だ。

大阪濃度200%。

AIに大阪のイラストを描いてとお願いしたら丁度こんな絵が出力されるだろう。

立ち並ぶ飲食店のどれに入るか、ネットも見ながら選ぶ。

昼から飲むのも良いし、レトロなゲームセンターなんかもある。

どこにしよっかなーと2人で悩んでいると、ミックスジュース発祥の店だという喫茶店を見つけた。

俺達は道頓堀と動物園を散々歩き回り疲れていたので、丁度いいとその喫茶店で一休みすることにした。

1948年創業。戦後すぐに店を立ち上げていまだに営業を続けている超老舗の喫茶店。


店内は…

まさに創業当初の昭和の雰囲気がそのまま残っているタイムスリップした様な空間だった。

そして頼んだミックスジュース。

これが全てのミックスジュースの始まりか…。

始祖のミックスジュース。

ミックスジュースの家系図の1番上に頓挫しているミックスジュース。

飲食店で注文できるミックスジュースもコンビニやスーパーに並んでいるみっくちゅじゅーちゅも、これがなきゃ生まれていない訳だ…。

味は…

うん、濃厚で美味い。

そして一緒に頼んだいちごサンド。

かぶりつくと生クリームが溢れた。

純喫茶で優雅なひと時を楽しんだ俺達は、通天閣へと向かった。

通天閣には滑り台がついている。
せっかくだから俺達は滑ってみることにした。

一回千円。

ちなみに滑り落ちる時間は10秒ほどだった。

10秒間滑り台を滑って千円。

いっかいせんえん。

ikkaisenen.

高いか安いかは…各自で判断願いたい。


気づけば夕方になっていたので、あんまり混む前に居酒屋に入ることにした。

大阪ならばやはり串カツ。

選んだお店は串かつだるま。

看板に発祥の地と書いてある。

串カツ発祥のお店なのか?と気になって調べてみたらどうやらそうらしい。当時の女将さんが新世界で働く人達のために串カツを考案したんだと。

2階の窓からはヤバい人がのぞいている。

だるまはあちこちにチェーン店があり新世界だけでも何店舗かあるんだが、俺と佐藤は総本店のお店を選んだ。

他の店舗は大通りにあって店の外観も派手だったんだが、総本店はひと気の少ない路地に店舗を構えており暖簾も看板も年季が入った色褪せたもので、渋い店構えが総本店の迫力を醸し出していた。

店内はカウンター席のみで、これまた渋い。

メニュー表を見ると、総本店セットというメニューがあったのでせっかくだからとそれを頼んだ。

まず乾杯。


どて焼き。牛すじと蒟蒻を煮込んだ料理で美味い。鍋いっぱいでも食べれる!


串カツ。

美味い美味い美味い!

衣つけて油であげてソース付けて食べる食い物が美味くない訳ない。

にしても1人の女将さんが考案した料理が一都道府県の代表的なソウルフードになってるのってすごいな。

俺達はそんな串カツを腹一杯食べて満足し、酒も入って良い気分になりながら店を出た。


夜の新世界。

京都が景観に配慮した落ち着いた色彩で統一されている神社仏閣の街なら、大阪は調和を無視した派手な看板とネオンでこれでもかと自分の店をアピールする商人の街か。

新世界編、完。

次は大阪城編です。


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