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私の個人主義

自分の個性が発揮できるような場所に尻を落ち着けるべく、自分とぴたりと合った仕事を発見するまで邁進しなければ一生の不幸である。


文豪:夏目漱石は著書『私の個人主義』の中でこう書いている。

そう書いた上で、若き日の漱石自身も
せっかく生を受けたのだから何かしてやりたいと思うけれど、何ができるのか一向に分からなかった と書いている。

あの夏目漱石が。


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大学を卒業して、流れで就職したはいいけれど、イマイチしっくりこない。思い描いた生活と何かが違う。

「なりたいもの」「やりたいこと」がある人を羨ましく見ていた。

キラキラしている人と自分とを比較してはため息をついていた。

もし途中で先が見えず悩んでいる人がいるのなら、どんな犠牲を払ってでも『あぁ、ここだ』と掘り当てるところまで行ったらよろしかろうと思うのです。どこかにこだわりがあるのなら、それを踏み潰すまで進まなければ駄目ですよ。

(漱石先生、言葉遣いが難しいので少し簡易化しました。)

この文章を読んだ時、心がすっと軽くなった気がした。

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相変わらず何をしたらいいかは分からなかったけれど、何もせずに待っていて、ある日突然空から名案が降ってくるわけでもない。

とにかく手当たり次第に試してみることにしたのです。


『一万時間の法則』なるものがある。ざっくり言えば、人が一流になるまでには、1万時間を要するというもの。逆に言えば、1万時間をかければ誰でも一流になれる(可能性がある)。

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私は何の一流?これまで20年強生きていた私が、一万時間を費やしたものは?

何かひとつだけで名前が立つだけの力がある人は、それでいい。

でも私みたいな一般人は「組み合わせ」で戦っていくべきなのだと学んだ。

文章がうまい人はたくさんいる。英語が話せる人もたくさんいる。旅行が好き、写真が好きな人も。

じゃあ、文章がうまくて、英語が話せて、旅行と写真が好きな人は? 数はぐんと減る。(だからこそ文章うまくなりたい)

今後の人生で、新たにどの要素を組み合わせていく?

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Taylor Swiftが言っているように、誰かより優れた人なんていない。

電池1個でも、服一着でも、代用が利く(数多くある)ものの値段はたかが知れている。

それが廃盤になっている、限定色である、そんな些細な要素一つで価値は各段に上がる。


それぞれの一流の組み合わせで、オリジナルであれ。自分自身であれ。


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