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「知る人ぞ知る吉祥寺のディープな魅力」

コラム:Clafters 小泉朱加


1.文化が自由に行き交う街

中高時代からよく訪れる吉祥寺を舞台に街中さんぽをした。かれこれ9年以上通っていても、新しい魅力が発見できる吉祥寺。その理由は圧倒的店の多さと、多様な文化が“つながる”街の特徴にある。世代、ジャンル、国籍、新旧問わず文化が“つながる”ことでディープな魅力が生み出されている。今回はそんな吉祥寺の知る人ぞ知る穴場スポットに訪れ、多様な文化に触れた。

2.定番スポット「みんみん」の定番じゃないグルメ

ハモニカ横丁にある赤い提灯が目印の「みんみん」へお昼ごはんを食べに行った。創業40年以上、地域を見守ってきた老舗。町中華特有の古き良き下町の雰囲気を感じられる。食べログ2021で百名店に選出される人気店であるため、お昼時は行列ができる。休日は開店時間を狙って行くことをオススメする。

中華屋さんの食品サンプルが好きな私は店の前で思わず写真を撮ってしまった。今回は定番のあさりチャーハンではなく冷麺をチョイスした。餃子はもちろん頼んだ。

当日は暑かったので、冷麺がぴったりだった。定番じゃない自分が好きなメニューに出会えて、嬉しかった。餃子は私好みの皮が厚くモチモチしているタイプ。「やっぱ餃子はみんみんだ」と思わされる私的極上餃子。思うがままに堪能した。忙しそうな中でも店員さん同士の微笑ましい会話が飛び交う温かい店内。地域に根差し、長く愛される由縁が分かった。


3.吉祥寺の個性派スポット「オニグンソー」

アメリカの輸入雑貨を取り扱うおもちゃ屋さん。22年以上路地裏でひっそりと営業している秘密基地のような存在。まさに知る人ぞ知る隠れ家的スポットである。中に入ると派手な商品がギュウギュウ詰めの異世界空間にびっくりする。しかしレトロでポップな世界観の中毒性にハマってしまう。吉祥寺に来たら、唯一無二の個性を持つ「オニグンソー」に是非立ち寄ってほしい。

4.「一日」で都会の喧騒から少し離れる

吉祥寺駅から徒歩1分にある古本屋兼ギャラリー「一日」に立ち寄った。「1000年前から明日の本まで買い取ります。」という素敵なコンセプトに惹かれた。人の多い休日でも、落ち着いた空間に癒される。街歩きの際の休憩スポットとしてオススメである。時間を忘れてアート系の本に見入ってしまいました。素敵な本との出逢いがあると、休日の充実感が増す。

5.継承と接続
常に変化を繰り返し、現在進行形で発展する吉祥寺。そんな中でも「みんみん」のような古き良き文化を継承する老舗がある。一方流行りの新しいお店も存在する。継承される古き良き文化と新しい文化の接続がこの街のアイデンティティである。何回訪れても楽しく、充実した1日を過ごせる吉祥寺に是非訪れてほしい。


Center line art festival Tokyo 中央線芸術祭【ClafT】は街と人とアートを繋ぐ回遊型アートフェスティバルとして2021年にスタートしました。
フェスティバルを通して「人・地域・世代を繋ぐ、芸術・文化の創造と発信のプラットフォーム」 として、東京の中心から西へ向けて文化領域を拡大してゆくとともに、都市から自然への文化のグラデーション化を図り、緩やかに繋げてゆくことを目指しています。



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