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今夜、ハードロックカフェにて

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20世紀ラーメン

20世紀ラーメン

息子と2人

ラーメン屋のカウンターで

ラーメンを啜る



店内に響き渡るその音楽は

T-REX

20センチュリーボーイ

自然と

俺の体がうねりだす



だけどイントロのマーク・ボランの「アオ!」ってシャウトを聴き逃してしまったのですこぶる気持ちが悪い。多分あれだ、店員が「お待ち」っつってラーメン持ってきたあの時のタイミングだ。きっとあの着丼時の「お待ち」と「アオ!」が被っちまっ

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ミス・ユー・マッチ

ミス・ユー・マッチ

「ちょっと顔貸せ」

普段は無口で決して僕に話しかける事の無い父が、珍しく僕を誘ってきた。

父の愛車ベントレーの白い革張りシートに座る。とにかく異常なまでに綺麗好きの父だ。休日になると、自慢の愛車ベントレーを丹念に隅々まで手入れしている。
自他共に認めるガサツな性格の僕は、正直、あまり父の車には乗りたくない。汚してはいけないという過度の緊張を強いられ、精神が疲弊するからだ。更に、密室に父と二人っ

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私立デフジャム高校ヒップホップ部

私立デフジャム高校ヒップホップ部

よお、よお、よお。あん時、ラジオから流れてきたランDMCのウォークジスウェイっつう曲には、まったく度肝を抜かれちまったぜ。とにかく、俺が今まで生きてて、こんなにカッチョイイ音楽って聞いた事なかったからね。ラップっつうの?ラップっつったら俺、ワム・ラップ一択だったからね。
あ?サランラップって言うと思った?

で、ウォークジスウェイのイントロの、「チーたったラッタッタ、チーたったズビズビズビズビ」の

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人生

人生

ああ、なんだかムシャクシャする。
せっかく車で、こんなに遠くまで来たっていうのにさ。
今日は早く帰りたくない。
帰らないぞ。絶対に帰るものか。
絶対にいかがわしいお店に入ってやる。

その固い決意とは裏腹に、田舎の街道は車を走らせども走らせどもいかがわしいお店どころか何にも出てこない。
車を包む暗闇の中、辺り一面に広がっていると思われる田んぼからは、焦る俺を嘲笑うかのようにカエルの鳴き声が途切れる

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ケムリが目にシミル

ケムリが目にシミル

【日本 上野 ハードロックカフェ 19:00】

「ねえ後輩君、ラッキーストライクのCMって見た事ある?」

「いや、知らないです。どんなのですか?」

「しょうがないな。じゃあ、とりあえず目瞑って」

「え?ここでですか?」

「うん」

「ええ〜。嫌です」

「なんで?」

「先輩、キスしてきません?」

「するか!さすがにそこまで飢えてないわ!」

「じゃあ、しゃーないすね。はい」

「・・

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ウーマックの落とし物

ウーマックの落とし物

※この駄文を、敬愛するアラン・シリトーに捧ぐ。

ああ、わかっちゃいるさ。全て俺がぶち壊したんだ。

海外ドラマ中毒の俺は、ミオのヤツの事を全く構ってやれなかったんだ。
信じられない事に、アイツも最初は一緒に見てたんだぜ、海外ドラマを。
だけどアイツはいつだって、

「ねえ、今のどういう意味?」

だとか、

「ねえ、この人が犯人なの?」

だとか、

俺が一番嫌いな「ドラマの途中でされる質問」を

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さらば、ダストわくせい

さらば、ダストわくせい

※このゴミクズのような駄文を、気がついたら先日解散していたDaft Punkに捧ぐ。

朝。

いつものように妻から

「出勤ついでにゴミを捨ててきて」

と頼まれる。

「あいよ」

と二つ返事で答える。

最近では、どこの家庭でも見られるごくごく当たり前のやりとりだが、昔は違ったようだ。

かつて、男にとっての出勤とは、言い換えるならば「戦場の地へと向かう出陣」だったようだ。

神聖なる出陣の

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ツェッペリンのポスターが貼ってあるラーメン屋がある。

ツェッペリンのポスターが貼ってあるラーメン屋がある。

ツェッペリンのポスターが貼ってあるラーメン屋がある。
ポスターは古い。
きっと、長年ラーメンの湯気を吸い込んできたのであろう。ボロッボロだ。

そんなツェッペリンのポスターが、いつものように店のカウンターの端っこでラーメンをすすりあげる僕に、突然、話しかけてきた。

「おい」

「おい」

「おい!お前だよ」

「はい?」

「お前は気づいてんだろ」

「え?」

「俺がツェッペリンのポスターだっ

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ヨーコと見合い

ヨーコと見合い

「あ、お名前、ヨウコさんって言うんですね」

「はい」


しかも太平洋の洋。オノ・ヨーコと同じか。そういえばどことなく顔も雰囲気もヨーコに似てるな。

もし俺がこの子と結婚したら、俺がジョン・レノンか。俺がジョン・レノン・・・悪くない。

「だってヨーコみたいだから、俺がジョン・レノンじゃない?」なんて、心の中で口ずさんでみる。



「いい名前ですね」



「え? 初めて言われました。

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今夜、ハードロックカフェにて @第17夜

今夜、ハードロックカフェにて @第17夜

前から気になってたんだよな。あのお店。

店の入り口に、でんとジュークボックスが鎮座しているのが、外からでも伺い知れる。
あのジュークボックスの中には、いったいどんなレコード達がセッティングされているのだろうか。
そんなことを、店の前を通りすぎる度に想像してワクワクしてたんだ。

今日、タイミングよくその店に入れるチャンスが巡ってきた。

お昼のコアタイムを外した時間。見たところ、店内の客はまばら

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今夜、ハードロックカフェにて @第16夜

今夜、ハードロックカフェにて @第16夜

「久しぶりだな。ハードロック。こんな時だってのにな」



「こんな時だからこそ、俺達が来ないで誰が来るって感じですな」



「こんな時だからこそ、最近、俺、よくテレビを見ちゃうんだよ」



「いや、先輩、こんな時じゃなくてもめちゃくちゃ観てるじゃないですか」



「まあね。んで、後輩君さあ、スタッフが誰かの家について行く番組知ってる?」



「ああ、ありますね」



「俺、

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今夜、ハードロックカフェにて @第15夜

今夜、ハードロックカフェにて @第15夜

昼下がりの東京。ここは上野、ハードロックカフェ。
今日もまた、客もまばらな店内の片隅で
ニューウェーブ好きな先輩(40代後半趣味映画音楽鑑賞酒孤独)とギターロック好きな後輩君の
ビール片手にダベりタイムが始まる。。。

「先輩、久しぶりのハードロックですね」



「だな。コロナだかパナマだか知らねーが、本当にいい迷惑だぜ」



「なんすか?パナマって」



「ヴァン・ヘイレンR.I.P

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今夜、ハードロックカフェにて  @第14夜

今夜、ハードロックカフェにて @第14夜

昼下がりの東京。ここは上野・・・ではなく、下北沢だ。

今日もまた、客もまばらな店内の片隅で
ニューウェーブ好きな先輩(40代後半独身好きな女性のタイプ清楚系)とギターロック好きな後輩君のビール片手にダベりタイムが始まる。。。

「先輩、この店、いいっすね」

「だろ?俺だってさあ、魂売った後のエアロスミスとか、魂売った後のチープトリックとか、ジャーニーの野球の曲みたいなゴリゴリの産業ロックばっか

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今夜、ハードロックカフェにて  @第13夜

今夜、ハードロックカフェにて @第13夜

昼下がりの東京。ここは上野、ハードロックカフェ。
今日もまた、客もまばらな店内の片隅で
ニューウェーブ好きな先輩(40代後半絶賛両親と同居中先祖の墓参りは欠かさない孝行息子)とギターロック好きな後輩君の
ビール片手にダベりタイムが始まる。。。

「終わったね、フジロック」



「終わりましたね」



「やっぱしCURE最高だったな〜」



「え?先輩、行ったんですか?」



「配信

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