気仙沼のラーメンを都心で買う
『中華そば まるき 港町の煮干しそばプレミアム』
今年は、さらにスープがパワーアップしているそうだ。
この気仙沼のラーメンは、冷凍で売られている。
毎年恒例となった『ほぼ日の生活のたのしみ展』で手に入るのだが、集められたちょっとこだわりの物たちの中でも、開場から瞬く間になくなることで有名だ。
気仙沼と聞いて思い浮かぶ方も多いかもしれない。
あの東日本大震災で被災した、中華食堂だったお店まるきが再起のためにラーメンに特化して希望とは違う場所で始めた。それが今も理想と現実に悩みながらも続けているそうだ。
私は幼子を抱えた当時、自分たちのことで必死で何もできなかった。ただ、同じ境遇だろう多くのご家族の苦悩をおしはかるばかりで。
偽善と言われるかもしれないが、子供を守るために年数が経つうちに、見知らぬ人から優しい手を差し伸べられるたび、いつかそれを少しでも返せればと感謝しながら思っていた。
だからいつか食べたいと思っていた。激戦の気仙沼のラーメン。
今年は、その大人気なラーメンを手に入れられた。
残り5つのうちの2つを購入。ラッキー!
ご飯を作るのが億劫な休日に、やってみることに。
なんでこのサイズなのか。
それは、作り方をみてわかった。
スープ温めて、麺を茹でるだけ!
なんて簡単!助かる。
しかも、具が入っている。ここポイントだ。
これが地味に嬉しい。別に用意するのは面倒なのだ。
そして、上の写真をみて、真似して小ネギをパラパラして、出来上がり!
見た目よりサラッとしてくどくないのに、本当にこちらは余計な手を加えていないのに、濃厚な煮干しが口に広がる。
そして麺がツルツル。
これには驚いた。毎年完売な意味が頷ける。
これだけの味を出すのにどれだけの苦労があっただろう。
10年以上経っても、店舗再建が全て完成したわけではない。きっと想像以上の熟慮と努力をされているだろう。
私には、まだこうやって手に入れられるものを選ぶことからしか応援できないけれど、忘れずに、悔しさを根底に立ち上がる人の力になるなら、喜んでまた来年買いに行きたい。
何よりも、本当に美味しい。
決して手を抜かない心意気の入ったラーメンを、大きくなった子供もペロリと平らげた。
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