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「日本のエジソン」にふさわしい記念館を 長州藩の藤岡市助

藤岡市助(ふじおか・いちすけ)をご存じだろうか。明治時代、日本で初めて電灯の実験を東京で実施し、成功させた人物だ。そして東芝の創業者の1人でもある。彼の数々の業績から「日本のエジソン」「電力の父」と呼ばれている。

出身は岩国領。現在の山口県岩国市である。幕末から明治にかけて多くの偉人を輩出してきた長州藩(山口県)だが、彼の名前は政治家の影に隠れ、あまり知られていないように思う。

彼は大学の教授であり、実業家でもあった。工部大学(東京大学工学部の前身)の教授をつとめたほか、東京電燈の設立に参画した。東京電燈は日本初の電力会社であり、のちの東芝の源流の1つにもなった。

私は藤岡市助の功績をもっと知ってほしいと思っている。折に触れて書いていけたらと思っているが、まずは彼の記念館のことについて。

記念館(写真上)は岩国市にある。外観はレトロ感はあるが、全体を通じてお世辞にも立派な館とは言えない。陳列物は無造作に置かれているといった印象だ。この偉大な人にふさわしい館を実現できたらと感じる。

彼の偉業について、首都圏在住者であれば、川崎市にある東芝未来科学館でみることができる。




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