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059-#CURE (1997)



①【映画情報】


首から胸にX字型に切り裂かれる事件が相次ぎ、それぞれ犯人は
逮捕されるも、動機や手口に覚えがないという共通点から、
刑事高部は心理学者・佐久間に精神分析を依頼する。
なかなか手掛かりが掴めず、精神病の妻を相手する疲れも相まって
疲弊していく中、犯人達が共通して犯行直前に会っていた間宮
という男に辿り着く。間宮は記憶障害がありながらも
不思議な質問を投げかけてくる男で…




#役所広司 と#萩原聖人 の演技が
まるでコチラに催眠術をかけてくるような作品。
監督は#クリーピー 偽りの隣人 や#散歩する侵略者 の#黒沢清 。
やたら役所広司や香川照之を使って撮ってる印象。
-



②【私見】
※少々ネタバレ


初めはポップな曲で殺人が起こったりライトな入りだが、
すぐにスイッチが入る。
カメラ長回しはリアルだし
(日常生活はカットなんてなくて人生は常に回しっぱなしだからね)、
要所要所に入る妻が空で回す洗濯機の音も不気味。。
トーンは#リング っぽい雰囲気。


この作品、結構結末はシンプル。難解そうでて、
ちゃんと観てればどうなったかわかるようなシーンだけ残してある。
特に最後の顔色が良くなって
タバコ吸いながら食事を珈琲まで完食してるシーンは強烈。
中盤で間宮が高部が逆にライターを付け、
間宮から「アンタスゴイよ」とか言われてたのがスイッチだった感
がジワジワ伝わってくる。




初めは、タイトル「CURE#キュア 」=癒やし みたいな意味だけど、
どう関わりが…?
みたいな展開が進む感じだったが、
自分のストレスに☓を付け、
後ろめたさなく(記憶なく)自分を守る
みたいなことが最後は認識させられる。
誰にでもストレスを感じる対人関係はあるわけで、
そう考えると誰もが悪意なく人を殺せるようになることが
癒やしなんだという発想が怖い。
なんか本作を見てると自分も催眠術をかけられているような側面があり、
そのリアルさから作品を超えた恐怖すらも感じる…。

養老介護とかしてる人は本当に観たら危ないような…
いや逆に疑似体験してスッキリするんだろか。。
久々に自己投影するような恐怖を感じる#邦画 だった気がします。

オカルトでなく洗脳されるようなリアルな恐怖を体感したい方、
若い役所広司や#うじきつよし #でんでん 等の不気味な演技観たい方
は是非!


#シネクス発掘度7 /10

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