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【シエルの注目映画作品】2021年7月公開

2021年7月公開予定の作品の中で気になるものを集めてみました。
今後は毎月投稿していくつもりです。
スケジュールをすべて把握できてはいないと思うのですが、知る限りで、ということで。

ここにない作品でお勧めありましたら、ぜひコメントをお寄せください。

『少年の君』(7月16日公開予定)

2019年製作/135分/G/中国・香港合作
原題:Better Days
配給:クロックワークス
監督:デレク・ツァン(曾國祥)
出演:チョウ・ドンユイ(周冬雨)、イー・ヤンチェンシー(易烊千璽)

公式サイト:https://klockworx-asia.com/betterdays/

これ、今日映画館で予告を観たのですが、映像がエモい!

主演の二人の姿もいいのですが、とにかく色合いが素敵で繊細な映像に一眼で魅了されました。観ない選択肢がないです。

孤独な優等生の少女とストリートに生きる不良少年、ありがちな組み合わせかも知れないけれど、多分想像以上にヒリヒリしていて、グサグサ刺さってくる… そんな予感がします。

『名もなき歌』(7月31日公開予定)

2019年製作/97分/ペルー・フランス・アメリカ合作
原題:Cancion sin nombre
配給:シマフィルム、アーク・フィルムズ、インターフィルム
監督:メリーナ・レオン
出演:パメラ・メンドーサ・アルピ、トミー・パラッガ、ルシオ・ロハス、マイコル・エルナンデス

公式サイト:http://namonaki.arc-films.co.jp

ペルーで実際に起こった乳児売買事件をベースに作られた本作はペルー出身のメリーナ・レオン監督の長編デビュー作だそうです。

シリアスなストーリーにぴったりのモノクロ映像ですが、四辺がぼやっとしていて、全体として詩的な印象を受けます。昔のテレビのような効果を狙ってあえてぼかしたものだそうです。

主演のパメラ・メンドーサは本作がデビューだそうで、その普通っぽさが逆に存在感を際立たせているように見えます。

『BILLIE ビリー』(7月2日公開予定)

2019年製作/98分/イギリス
原題:Billie
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
脚本・監督:ジェームズ・エルスキン
プロデューサー:バリー・クラーク・エワーズ、ジェームズ・エルスキン、ロール・ヴェッセ、ヴィクトリア・グレゴリー
撮影:ティム・クラッグ
編集:アヴェデッシュ・モーラ

公式サイト:https://billie-movie.jp

説明不要の不世出の歌手、ビリー・ホリデイのドキュメンタリー。

60年代に10年かけてなされた関係者へのインタビューテープが近年になって派遣され、それを元に構成された作品だそうです。

もちろん観たいですが、上映館がかなり限られてまして、東京都内でも一館のみ。これはピーター・バラカン氏監修・作品選定による音楽映画祭「Peter Barakan’s Music Film Festival」での上映とのこと。期間中でも毎日観られる訳ではなく、時間帯もバラバラなので注意が必要です。(私は購入可能時間に即予約購入しました。しかし狙った席はすでに取られてしまっていました)

『走れロム』(7月9日公開予定)

2019年製作/79分/G/ベトナム
原題:Rom
配給:マジックアワー
監督:チャン・タン・フイ
出演:チャン・アン・コア、アン・トゥー・ウィルソン、WOWY、カット・フーン、マイ・チャン、ティエン・キム、マイ・テー・ヒエップ、タン・トゥー

公式サイト:https://www.rom-movie.jp

サイゴンの裏街を舞台に、孤児の少年が闇くじで一攫千金を狙う

予告を見ると、ごちゃごちゃした街中を疾走する場面が出てきます。これは好物なので嬉しい。予告を見るまでは結構悲惨な湿っぽい話かと思いましたが、疾走感のある映像でかなりポップな感じですね。元気が出そうな気がします。

『親愛なる君へ』(7月23日公開予定)

2020年製作/106分/R18+/台湾
原題:親愛的房客 Dear Tenant
配給:エスピーオー、フィルモット
監督・脚本:チェン・ヨウチェ
出演:モー・ズーイー、ヤオ・チュエンヤオ、チェン・シューファン、バイ・ルンイン

公式サイト:http://filmott.com/shin-ai/index.html(ほとんど情報ありません)

ただの間借り人であるはずの青年が老婦とその孫の面倒をみているのは、二人が今は亡き同性パートナーの家族だからだった。やがて彼は大切な“家族”を守るために罪を背負うことになる…

公式サイトがなんとも素っ気なく、ほとんど情報がないので、こちらを貼っておきます。

これは“血縁のない家族”を取り扱っていて、家族とはなにか、という私自身の個人的な興味に合致しているので惹かれます。

『アジアの天使』(7月2日公開予定)

2021年製作/128分/G/日本
配給:クロックワークス
監督・脚本:石井裕也
出演:池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー、キム・ミンジェ、キム・イェウン、佐藤凌

公式サイト:https://asia-tenshi.jp/#

妻を病気で亡くした剛は、ひとり息子を連れて兄の透が住む韓国に渡ったが、早々に事業に失敗する。どん底に落ちた三人は、活路を求めてソウルから江原道(カンウォンド)へと向かう列車に飛び乗る。偶然そこで巡り合ったのは、同じように人生に行き詰った韓国の三兄妹だった。言葉が通じ合わないにもかかわらず、彼らは不思議な旅を共にすることに・・・。(公式サイトより)

オール韓国ロケのロードムービー、気になります。そしてこちらも家族の物語。それから言葉の問題も私の個人的関心領域の一つです。

『83歳のやさしいスパイ』(7月9日公開予定)

2020年製作/89分/チリ・アメリカ・ドイツ・オランダ・スペイン合作
原題:El agente topo
配給:アンプラグド
監督・脚本:マイテ・アルベルディ
出演:セルヒオ・チャミー、ロムロ・エイトケン

公式サイト:http://83spy.com(ほとんど情報ありません)

老人ホームの内定のため入居者として潜入した83歳の男性セルヒオの調査活動を通して、ホームの入居者たちのさまざまな人生模様が浮かび上がる様子を描いたドキュメンタリー。(映画.comより)

予告を見る限りフィクションにしか見えないのですが、ドキュメンタリーらしいです。そうだとすると主人公(?)のセルヒオは俳優ではないのでしょうか。すごくいいキャラクターです。

老人ホームの中って実際はどうなのか、縁のない人にとっては全くわからない世界なので、見てみたいという気になりますね。

『ココ・シャネル 時代と闘った女』(7月23日公開予定)

2019年製作/55分/G/フランス
原題:Les guerres de Coco Chanel
配給:オンリー・ハーツ
監督・脚本:ジャン・ロリターノ
ナレーション:ランベール・ウィルソン
出演:ココ・シャネル、フランソワーズ・サガン他

公式サイト:http://cocochanel.movie.onlyhearts.co.jp

言わずと知れたデザイナー、ココ・シャネルのドキュメンタリー
伝記的なフィクションもあるし、おそらく他にもドキュメンタリーってあったのだと思いますが、オドレイ・トトゥ主演の『ココ・アヴァン・シャネル』(2009)は観たものの、ドキュメンタリーはまだ観たことがありません。

特に観たいというほどでもなかったのですが、劇場で予告を見て、なんかつい前売り券を買ってしまったんですよね。なので注目作品の番外編、ということで。

サブタイトルに時代と闘った女、とあるように、彼女の様々な戦いの側面にスポットを当てた作品らしいので、それが見どころなのかなと思います。おもしろいといいなあ。

・ ・ ・

以上、6作品+1のうち、4作品がアジアの作品、3作品がドキュメンタリーとなりました。

忘れている、漏れている作品があるような気もするのですが、いったんここで締めて、もし何かあれば追記するかもしれません。

では、みなさま、よい映画鑑賞を。


(追記)
当初ここに載せていた、トーマス・ハイゼ『一体何故この連中の映画を作るのか?』は、下記の特集上映の記事に移動しました。




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