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看板猫の面影残る骨董喫茶『ライト商會』

今回も翼猫さんからご紹介いただいた喫茶店です。

場所は、京都市役所前。
映画館MOVIX京都の向かいにある横道を歩くと、『喫茶骨董WRIGHT商會』と書かれた看板が見えます。


映画館にはたまに訪れるものの、喫茶店の存在には気が付きませんでした。
映画の待ち時間にちょうど良さそう。

早速店内へと足を踏み入れました。


店内は薄暗いですが、どことなく懐かしい雰囲気が漂います。
周りを見渡すと骨董品の数々が目に飛び込みました。

絵画、人形、時計、食器、楽器。

独特な店内の雰囲気に、想像を掻き立てられます。

しばらく骨董品を眺めた後、空いてる席に座りました。

手にしたメニューの表紙には、こちらを見つめる猫の姿。


猫の正体は、看板猫の又兵衛です。

ライト商會は、骨董品だけでなくがいる喫茶店としても有名です。

看板猫がいるとは聞いていたので、会えるのを楽しみにしていました。
又兵衛は金太郎、梅子に続く三代目の看板猫です。

辺りを見渡しますが、又兵衛の姿はどこにも見あたりません。

散歩にでも出掛けてるのかなー。

そんなことを思っていましたが、店のTwitterを眺めていて知りました。

看板猫の又兵衛は、天国へと旅立ったのだそうです。

一目会ってみたかったので残念。

又兵衛の姿はありませんが、店内のいたる所に面影が残されています。

店主だけでなくお客さん皆から愛されていたのだなぁと実感しました。


水が注がれたグラスにも又兵衛が描かれています。

開いたメニューの各ページにも又兵衛が顔を覗かせていました。

又兵衛のイラストを横目に黒糖コーヒーを注文。

注文した黒糖コーヒーを待つ間、しばらく店内を眺めていました。

店内は満席に近かったのですが、店主らしき方が忙しそうにお一人だけで切り盛りされています。

そんな中、こんな会話が耳に入りました。

「悪いけどちょっと買い物頼んでいい?」

「いいですよ」

店主がお客さんに買い物を頼み、当たり前のように引き受けるお客さん。

今まで訪れた喫茶店では、なかなか目にすることがなかった光景です。

他のお客さんも、忙しそうにする店主を助けるよう食器を整理して運んであげていました。

京都の繁華街にあるので、観光客が多いのかと思いきや、地元の常連さんから愛される喫茶店のようですね。

猫だけでなく、お客さんとのやりとりにもほっこりしました。


注文した黒糖コーヒーがやってきました。
黒糖の甘味がちょうど良く美味しかったです。

コーヒーカップのデザインもオシャレ。

こちらのカップはアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル ライト館で使用されていたものの復刻版です。

ライト商會という店名は気になっていましたが、フランク・ロイド・ライトに由来しているようです。

喫茶店の2階は、ギャラリーになっていて不定期で展示会や演奏会が開かれます。

夜は日を限定してバーとしても営業されているのだそう。
夜は雰囲気が一変して、さらに楽しめそうです。

今回もはじめて訪れた喫茶店でしたが、自分も常連になってみたいと思える温かみあふれる素敵なところでした。

■店名
WRIGHT商會(ライト商会) 三条店

■場所
京都府京都市中京区寺町三条下ル一筋目東入ル

■営業時間
火曜日~土曜日:13~20時
日曜日:10~20時

バーの営業は、20時半~23時(営業日は限定)

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