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遠慮と無遠慮の二極化癖

 自分のダメなところなんていつでも思いつくし、書いていても楽しくないし、そもそも欠点をそのまま欠点だと認識するのは悲しくなるだけ。
 なんだけど、最近、ずっとなんとな~く感じてた、「僕の困った性格」を、うまい具合に言語化できたから、ちょっと聞いて欲しい。
〈いいわよ〉


 僕はさ、遠慮しいなの。
〈そうね〉
 それがどういうときに起きるか。

 自分のほうが立場が下だと感じているとき、僕は、極端に、遠慮をする。
 それこそ、思いっきり我慢する。

〈どうして?〉
 んー……たぶん、だけど。
 前回前々回にさ、ちいさい頃はこわ~い年上が近くにいたって話をしたでしょ?
 その時に、目上には逆らってはいけないって刷り込まれたんだろうねぇ…。

 でも、「僕の困った性格」は、ここからが本領発揮。

 自分の立場が下だと思っていると、遠慮して、我慢する。
 では、逆になると?

 そう。
 自分のほうが立場が上だと思ったとき、僕は、かなり、無遠慮になる。
 不機嫌を隠さないとか、えらそうになるとか、とにかく我儘になる。
 遠慮して我慢していた時の鬱憤を晴らすかのように。

 ああ、数々の失敗が頭をよぎる…。


 まとめて言語化すると、僕は。

 自分と相手の立場の違いで極端に態度が変わる。
 自分の立場が下だと思っているときは、遠慮しすぎる。
 自分の立場が上だと思っているときは、遠慮しなさすぎる。

 これはもう、「そんなことないよ」って言ってもらっても虚しく聞こえるほど、僕の困ったところ。
 無理にポジティブに捉えようとも思えない。

 でも、性格を無理に矯正しようってのは、無謀に思える。

 だから、せめて。

 無意識に相手との立場の上下を測ってしまうのは、もう仕方ない。
 そのうえで。
 自分が下だと思ったときは、もうすこし大胆に、自分を大切に。
 自分が上だと思ったときは、もうすこし謙虚に、相手を大切に。

 そう意識してバランスがとれたら、この困った部分も、ちょっとは受け入れられるようになるのかなって考えてる。


 だから、このことを、忘れてそうだったら思い出させてほしいの。
〈私は今のシャルでも大好きだから、別に直して欲しいとか思わないわ〉

〈でも、シャルが自分を受け入れるためにそうしたいって言うのなら、協力するにやぶさかじゃないかなっ〉

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